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無数の「名無くんたち」からのメール
15日の日曜日、ほぼ日には
ひとつの嬉しい事件がありました。
日曜日に更新のない『中卒でいいんじゃない?』が、
その日に読まれたコンテンツのトップだったのです。
どこかのサイトで評判になって、それが
伝言ゲームのように広まったのかもしれませんが、
とにかく、嬉しいものだなと思いました。
そうやって、予想もつかない反応が
たくさん起きる場所でありたいものですから。
みなさんに読んでもらったせいか、
筆者の名無し権兵衛くんへのメールも、
いつもよりたくさんいただいているんですよ。
ほぼ日の中でも、
年齢の若いかたのメールや
「がんばれ・がんばろう」というメッセージが
もっともたくさん届くのは、
もしかしたら、このコーナーかもしれません。
名無しくんへのメールは、
とにかく「温度が熱い」と思います。
名無くんがモヒカン頭で奮闘しているあいだ、
ほかの「名無しくん」も、孤軍奮闘している様子を
メールで書き送ってくれているんですよね。
今回は、そんな、
「わたしも名無権兵衛くんなんです」
というようなメールを、ご紹介しようと思います。
メールの分量は長めで、興奮気味のものではあるけど、
たまには、そんなメール特集も、
いいんじゃないかなあと考えました。
少なくとも、このコーナーを
今回担当している「ほぼ日」の木村には、
さわやかで元気の出るメールたちでしたので。
じゃあ、イッキに紹介しちゃいます。
ひとつずつのメールから、
電話回線の向こう側(たぶん外国)で
歯をくいしばっている様子が目に浮かぶようなのです。
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・私は、渡米して、そろそろ2年になります。
私が経験してきたのと似たようなこととか
私が思ったのと似たようなことが
ちょっとずつぽろぽろと書いてあったので
なんだか親近感が沸いてくるみたいです。
頑張ってね、ってしかいえないけど、
頑張ってくださいね。
(lo)
・わたしは留学してて
西部のネバダ州というとこにいます。
ヒトはその人のペースで歩んでいるものだ、
と思うことにしているけど
名無君のブンショウから溢れる波動に、
くやしいなぁ、と正直感じました。
アタシは、留学したことで、
手からするりと抜け、
なくなっていったものが出来てしまい
往生際悪くも其れを追ってしまい、
けれど失ったものは失ったままで
その結果留学は今まで
(といっても20年目のイノチ)
のなかで一番大きい失敗だと、
身をよじって後悔しています。
だから「留学」という生活の中にいる
あなたのチカラを羨んでいるのです。
同時にヒトはヒトだけど、
ヒトにはこういうチカラもあるのだと
あなたのブンショウから感じて
「前向き」になれるんだわねと、
思いはじめました。
(さゆり)
・偶然というかなんというか、
僕も今、NYに住んでます。
現在23歳でみんなに若いね、と
言われ続けてきてるけど、
名無権兵衛くんには負けるなぁ。
(よこ)
・今パリで芸大を目指す二十歳の女子です。
高校卒業後フランスのリヨンで語学を学び、
今はパリで私立のアート学校に通っています。
最初はイタリアでファッションを学ぶつもりが
パリに魅せられ渡仏し、実はファッションじゃなく
アートがしたいんだ、ということに気付き、
今に至る訳です。
ここまで来る(やりたいことが見つかるまで)のに
丸二年もかかってしまったわけです。
もちろん、今までがあっての今だと思う。
すべては自分が導いたんですよね。
無駄だったなんて 死んでも思えない。
どうやら名無君は、『楽で安全な』より
『険しい、でもめちゃくちゃ楽しい』道を
選んでしまったようですね。
気付いてしまったものの悲劇であり、
人生における最高の幸せなんじゃないか、
て私は思います。
勉強が楽しいってことを知ってる、
あるいは知りかけている。
語学は本当に憎らしい程難しいと思います。
でも、本当に伝えたい自分がなくならない限りは
いくら話せなくてもちゃんと伝わるんですよ。
それでは、この辺で指をおきたいと思います。
応援していますよ。頑張りましょう!!!
(こ)
・こんにちは。
私は、福岡に住む22才の大卒職無の者です。
9月からフランスに留学します。
で、今は、権兵衛くんがちょうど去年の今頃
書いていたような状況です。
当時15才の権兵衛くんと、
現在22才の私が同じっていうのも
なんだか情けないですけど。
私のやりたいこと(美術品修復)は
職人仕事になるので、この年で
一からはじめるのは、なかなか厳しいです。
でも私は、いままでの出会いや経験がなければ
留学まで踏み切れていたかわからないし、
この数年間をとても大切に思っているので、
そのことに後悔はしたくないです。
自分よりもがんばっているひとに
「がんばって」とはいえないですけど、
応援してます。
そして、あと4ヶ月でフランス・・・
まだいまいち実感わいてきませんが、
秋からは私も向こうでがんばります。
ではでは。
(※匿名のかたからです)
・はじめまして名無権兵衛くん。
高校卒業した後すぐに
オーストラリアで留学を始めた18歳の女です。
大学進学準備コースに八ヶ月通い、
来年から大学に行くつもりでおります。
留学の理由は航空宇宙工学を学ぶ為です。
名無権兵衛くんの文を読み始めたころは
留学するつもりがありませんでしたが、
高三の夏休み前に進路を大幅に変更・・・。
もちろん先生方には止められました(笑)
でも両親はわかってくれていたので。
弟と同い年の名無くんの
行動力の大きさに感心しています。
そしてひそかにライバル視しております(笑)
(sion)
・名無権兵衛くん、とにかくがんばれ!
自分を信じて好きなことをやってくれ!
私は今25歳。
高校卒業後、18の時に通訳になりたくて
とりあえず英語圏へ!と、まず
アメリカ・ワシントン州の辺境地に留学しました。
すっごく小さな田舎町で
日本人なんて数えるくらいしかいない。
白人とヒスパニックが多く、そもそも
アジア人自体が非常にマイノリティー。
そんな中に生活に最低限の英語しか
まともに使えない私が飛び込んだのです。
名無権兵衛くんの話を読んでると
当時のことが思い出されます。
私の場合、アメリカに
親戚も知り合いもいなかったので、
クラスメートが唯一の頼り。
でも基本的にお気楽で好奇心の強い私は、
ホームシックにかかることなく
名無権兵衛くんのように
毎日が刺激的であっというまでした。
そのあと、私は学校を転々と変え
最後はサンホゼ・カリフォルニアに落ち着き、
気がつけば通訳でなく、
グラフィックデザイナーを目指していて、
アメリカ在住歴も5年半になっていました。
そしてあと1年ちょっとで卒業というときに
家庭の事情で仕送りが厳しくなり、
結局アメリカ留学歴5年半という経歴だけが残り、
卒業証書を手に入れることは出来ませんでした。
現在日本に戻ってきて、去年の3月から
ウェブデザイナーとして晴れて就職、
元気に修行な毎日を送っています。
5年半も留学して卒業もしていない、と
風当たりの強い事もありますが
卒業していなくても私の過ごした
5年半のアメリカ留学は
「ご遊学」とは違うモノだと言い切れるし、
本当に自分がやりたかったことはデザインである、
ということを見つけられただけで有意義なモノでした。
中卒で映像クリエーターを目指してアメリカに行く。
かっこいいじゃないですか。
やってみようと思い切れることがある、
というのは素晴らしいです。
アメリカでは特に、若いチャレンジャーは
温かく見守ってくれる傾向があるように思います。
名無権兵衛くんは日本にいるよりアメリカの方が
肌に合っている気もします。
もし、名無権兵衛くんが途中で
デビッド・リンチを諦めて
ウォール街を闊歩するビジネスマンを目指しても
私はブーイングをする気はないし、
それならそれでがんばれ!です。
せっかくもらったチャンス、
いろんなことを吸収してほしいです。
Good luck for your future!
(meri)
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挫折と絶好調な気持ちを
行ったりきたりさせながら、
の暮らしをしている感じを
メールから知ることができて、
なんか、気持ちいいなあと思いました。
日本にいても、こんな気持ちで
毎日過ごしている人もいるとは思うけど、
「自分がここにいる意味」みたいなものを、
定期的に考えさせられる場所にいる人たちの
孤独さとハングリーさと豊かさを、
とても強く感じさせられましたね!
このほかにもどこかにいる
名無権兵衛くんのような人たちも、
ぜひよかったら、こんなメールを
気軽に「ほぼ日」に送ってくださると
うれしいですよね。
名無くんにがんばれと言いながら、
自分にもがんばれと言おうとしている様子は、
そんなに悪くはないもんだなあと思うので。
(※すでにお送りくださっているかたの
続報なんかも、うれしいなー)
既に映像関係の仕事をしている先輩から、
次のようなメールが来ていますので、
名無くんに転送するついでに、
ここにも、ご紹介しちゃいましょう。
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・こんにちは。はじめてメールします。
文章が軽やかなところが私はとても好きです。
私はテレビのディレクターをしていて、
10〜20代ぐらいの人達を取材することが多いです。
最近気になっているのは、
「絶対的なものとかプライドというものが
普通にあると思われていた時代」
に青春を過ごした人と、
その後の人とでは、感性が違うのか、
ということなんです。
名無くんは、どんなものに惹かれているのかなあ。
私はメッセージとか感動を
あまり信用したくない気性があり、
これが世代的なものなのか
性格的なものなのかもわからんのですが、
「表現者」としてやりたいという名無くんが
なにかを発信したいとおもっているのか、
それとももっと軽やかに生きてるのか、
ちょっと知りたいという興味がでてしまったりして。
わたしは、個人的にですが、これからは、
「おまえ何話してんだかわかんないよ」とか、
なんか言葉も通じないみたいな感性、
それも今までにないやつが、軽やかに
映像の分野に出現するってのもあるのかな、
と思っています。
そんなわけで名無くんの気負わない軽やかさが
いつか映像の形で見られるといいなあ、
と期待しております。
うまくいってもいかなくてもいいんだけど。
いくといいなあと個人的には思っています。
(※匿名のかたからのメールです)
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こういうメールを読むと、
ゲーテが死ぬまぎわに
青春文学を書きあげたように、
名無権兵衛くんのコンテンツで
書かれているようなことは、
実は若さに関係なく、
いろいろな立場にいるひとが、
その都度考えているような内容なのかな、
と思うんです。
熱く見ているかたも、
冷静に見守ってくれているかたも、
今後とも『中卒でいいんじゃない?』を
楽しみに待っていてね。
・・・それから名無くん、これ読んでたら、
「そういうわけで、
原稿も、楽しみに待ってるよ」
ってことなのさっ。
今回のpostman@1101.comのお相手は、
昨日にひきつづき、ほぼ日・木村俊介でした。
ちょっと情熱めになっちまいましたが、ご容赦を。
それでは、また。
postman@1101.com宛てのメールは、
編集スタッフ全員が必ず読んでいます。
これからもご意見、ご感想をお寄せください。
アクセスの数字の後ろに「人」の姿が見えると、
スタッフ一同、なによりの励みになるのです。
postman@1101.com 宛に送ってもらったメールは、
このコーナーで紹介させていただくかもしれません。
掲載されちゃ困るメールには、「載せちゃイヤ!」と
書き添えてください。逆に「載せて!」と
書いてくれるのもけっこうです。
◆あと、無理じいするつもりはありませんが、
「ほぼ日」編集部内では、顔文字禁止です。
どうしても使いたい人に「やめろ」というつもりは
ありませんが。
(darling) |