POST
postman@1101.comから。

第95回 ちょっと空白の時間を見つけたので

こないだひさしぶりに
この「postman@1101.comから」の編集をしたら、
その後もなんだか気になっちゃって、
ちょっと空白の時間を見つけたので、またまた、
darlingことワタクシが、このページを引き受けます。

いつも、ここに掲載しようかなって思うメールには、
ぼくの場合は青い色をつけて目印にしているんだけど、
青い色だらけになっちゃった時には、困るんだよな。
ま、いいや。

では、11/21の「今日のダーリン」に寄せられたメールを。
あ、その前に小さな親切として、
ぼくの書いたその日の「今日のダーリン」を再録します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

男女のカップルといえば、どんあ会話をしているか、
おおよそみんな、わかったようなつもりになってるでしょ?
松任谷由実さんが、それを耳から入力して、
歌詞をつくるときの参考にするんだとか、言われてました。
ところが、最近ちがいますね、どうやら。
自宅の近所の中華料理屋とか、日本料理屋で、
男女がいるテーブルから聞こえてくる会話に、
ビジネスの話題がじゃんじゃん混じっているんですよ。
最近のスターバックスのクリスマス戦略とか、
この店のメニュー構成は、どういう狙いだとか、
どこどこの勉強会で、なんの話がでてだとか。
たぶん、「キミのためにぼくは生きる」というような
女から見た「男のあらまほしき姿」は、
過去のものになってしまったんでしょうね。
「ぼくといるとどれだけの輝く未来を手にできるか」という
プレゼンテーションをしたほうが、
いまの働く女性には効くんでしょうな。
つまり、「できる男」のほうが「ワタシにやさしい男」より
価値が高いという時代になっているんでしょう。
変わったものだよなぁ、良いにつけ悪いに付け。
さらに、彼らの食事している店のスタッフのほうも、
ただその店で給料をもらっているという感じじゃない。
この店をどうやっていくか、店のビジネスをどういうふうに
成功させていくかを考えて働いているように見える。
それは接客の態度とか、顔つきにでているのよ。
流行っているお好み焼き屋で鉄板の前にいる青年たちなんて
コンサルタントみたいな表情だぜ。
そっち側にいないと、モテないっていう時代なんだろうね。
一部の都市部の話かもしれないけど、いずれ、
この風潮は全国区になると思うな。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

っつ、ことでした。
さて、その日のうちに例えばこんな反応が。
___________________________

だーりん、そのとおり!
と相づちを打って読みました。

ねー。そういう会話が聞こえてくると
なんか生産性があっていいなあ、とか
思います。女の子も強くなったなぁって。

『ぼくといるとどれだけの輝く未来を手にできるか、
という プレゼンテーション』

プレゼンですね、プレゼン。
就職活動も一種のプレゼンですよね。
異性に対するアプローチも。
わけわかんなくてごめんなさい。

『 流行っているお好み焼き屋で
鉄板の前にいる青年たちなんて
コンサルタントみたいな表情だぜ』

わたし、夏まで福岡に済んでいたんですけど。
福岡の流行ってる飲食店、とくにラーメン屋とか餃子屋、屋台とか、
お店の人に気合いの入ったお兄さんが多くて、
ほんとにこんな感じのことを考えてました。
顔つきが、プロフェッショナルで。
九州男児とは相性悪そうだったけど、
プロっぽいのってかっこいいですよね。

それだけ言いたかったので。

てる@お昼休み でした・・・。


___________________________

そうっすかぁ。福岡でも、こういう感じは常識ですかね。
この、てるさんは、この風潮に肯定的な感想ですね。

そして、お次は、そういう人を夫に持った女性からです。
___________________________

こちらには初めてメールします。

今日のダーリンに出てきた
「ビジネスの話題をデートの時にする男性」ですが
自分の旦那にそっくりなので思わず笑ってしまいました。

ちなみに居住地は日本海側の地方都市なので、
すでに全国規模で散見されているのではないでしょうか。

長期雇用のシステムが崩れてきていているなかで
「自分がどういう人間でどのように価値があるのかを
自分自身で的確につかんだ上で如何にアピールするか」が
ビジネスでも男女の仲でも
今よりもっともっと重要になってくるのかもしれませんね。

ところで、私の旦那がそういうタイプなので書きますが、
その類の男性と結婚すると結婚後も
景気とか株とかそういう類の話題に
ついていかなければならないので、
たとえ専業主婦になっても
常に世の中にアンテナを張りながら生活したり、
日々何か興味のあることに自己研鑽をつんでいかないと
直ぐに一緒にいても相手にされなくなりますので、
注意が必要です。
特に一日家にいて子供の話題しかしないようだと・・・。

男の子の方が割り切って
「女の子をゲットするためにスタイルだけ取り繕ってる」
のならそんな心配も必要ないけどね。

追伸 ラジオで恵(めぐみ)さんが
このHPを紹介していたのを聴いて
読むようになったの
で最近読み始めたばかりなのですが
とても気に入っています。毎日面白い記事を有り難う!

(YA)


___________________________

おお、恵(ホンジャマカの)さん、ありがとう、です。
それはそうと、この人も、この風潮を楽しんでいるらしい。
そして、
『長期雇用のシステムが崩れてきていている』ことを、
この流れの原因だと考えているあたり、
さっすが、その夫にその妻あり、ですねぇ。
たぶん、大きな原因だと思いますよ、ぼくも、それが。

かといって、肯定的な人ばかりでもありません。
次の人の書いている気持、ぼくにもわかるなぁ。
___________________________

私は少々、パニック障害をもっておりまして、
(普段はごく普通の生活を送っています)
パニックが出そうになるのが、
不思議ではありますが、大声の人が近くにいるとき、
それも仕事の話などしていたら、
「その場から大急ぎで離れないと」
という恐怖が襲ってきます。

身体の調子とかその日の条件でも違ってはくるのですが、
ビジネス街の喫茶店がどうしても苦手で
お茶でもと友人から誘われると、
おばさま達が多い少々お高い紅茶専門店などを
選ばなければなりません。
それも客層をチェックして。

ここ1年以上そうしてきたのですが、
気づいたのは今年の夏ぐらいからでしょうか、
糸井さんの書かれていたことが、
福岡でも多くなってきているようです。
のんびりといつもの店で紅茶飲んでいると、
隣の席に後できた女性が一通りの挨拶をすると
「さあビジネスの話だけど」とくる。
それも書類を広げ、隣なのでよく聞こえるうえに
案外通る声だったりする。

まだ私のポットにはたっぷり紅茶が入っているのに。

だんだん私の休息の場所がなくなっていく。
平日のデパートはおばさま達がほとんどなので
デパートのカフェも同じでした。
今日は朝いちで病院を終え、外の景色でも見ながら
ゆっくりしようとカフェの席についたとたん、
天井に反響するような声で話す男女数人のグループ、
悲しいことに注文したベーグルサンドは
胃の中に大急ぎで入っていたのでした。

隣で近所のうわさ話やお受験の話を聞くのも
いいものではありませんが。
今日も長々とちょっと焦点の合わない話で失礼しました。


___________________________

そんな気持って、ぼくが前に「ダーリンコラム」で書いた、
『うるおいについて』で語ったモノポリー世界大会での、
フランス代表の話みたいなことなんだろうと思う。

では話題を変えて、もうひとつ、探しましょう。
森川くんもやっているSETIのこと。
___________________________

ファーストコンタクト

darlingを始め編集部の皆様へ


どうも、「さかまた」といいます。
少し前、ズーニー山田先生に感謝のメールを
送らせていただいたものです。

 ここ数ヶ月前から、ほぼ日を読ませて頂いています。
とても全ての連載や蓄積を見るには至りませんが
darlingの過去のコラムを
毎日少しづつ読ませてもらっている状態です。
ほぼ日からは確実になにかの力をもらっています。

 今回のメールで私の伝えたい事は
既に誰かがほぼ日で考えているかもしれないですし、
同じ様なメールが届いているかもしれませんが、
まあ、お付き合い頂けると嬉しいです。

でも、だいぶ文章が長いです・・・。

 わたし、最近になってライターの仕事を始めました。
とある出版社から科学的なSF検証本の様なものを
いきなり任される事になり、
今は慣れない作業に奮闘している毎日です。
その資料探しの中、以前どこかで耳にしていた
面白いホームページを見つけました。
 わたしはここで感じた面白さを伝える為に文章を綴り、
複数の知人にこんなメールを送ったのです。
(ですので、ここからは知り合いに投げたメールを引用して
文章が砕けてますがお許しを)

―――――――――――――――――

地球外知的生命からの通信を探す
SETI計画というホームページに
ハマってしまいました。これがなかなか面白いのです。

あ、別に「変なトコに行っちゃたのねこの人」
とか思わないでね。
あやしい団体に接触した訳でも
加入したわけでもないんですよ。

もともと、映画「コンタクト」等でも
取り上げられている話題です。
地球以外に文明を持った生物のいる星はあるのだろうか?
この問題に対しては、私も非常に興味があるのです。
いるかもしれないし、いないかもしれない。
どちらも完全に証明されている訳ではないと
私は思うのですよ、そこでです。

 自宅のスクリーンセーバーで
大真面目に地球外生命を探せるのをご存知でしょうか。

(この話の流れはまるで勧誘のようだ。)

 電波望遠鏡で捕らえた雑多な電波の解析を、
ネット環境上にある一般のパソコンユーザー全ての
マシンを対象にして、行っているというのです。
 参加者はマシンの休み時間を使って自動起動する
解析用プログラムを数分を要しダウンロードし、
さらにSETIが分割して配布している電波の
データの一部を数分を要してもらいうけます。

 そして自宅のパソコンはスクリーンセーバーとして
解読プログラムを立ち上げ、
累計24時間程で終わる解読結果を
再びSETIに送り返すといったものです。
 「もし、知的生命がいたら、
彼らはきっと電波を使いこなしているはずだ」という
仮定のもと、文明の足跡を探すため、
このプロジェクトは行われているそうです。
 その、論理的な根拠と、
一般の人のパソコンに助けを求めなければならない理由は
SETI関連のHPで詳しく紹介されています。

 まあ、結局のところ配布されるほとんどが
ゴミデータでしかないのですが、
なかには有力そうな情報もあるそうです。
 しかし、SETIの人達の立場は非常に弱く、
天文学用の電波望遠鏡を自由に使わせてくれる事は
まれなので、今だ深い所までの解析には
至っていないそうです。
 私もつい先日このプログラムを
ダウンロードしたのですが、
もしかしたら・・・。と思って、
ついつい画面に現れるランダムな波形に
意味を見出そうとしてしまいます。(しごとしろよな)
 人類共通の謎と夢が、自宅のパソコンで発見され、
自分の名が、歴史に名を残す可能性が、
ゼロでないと信じる人にとっては、
宝くじより楽しみな遊びかもしれませんね。

参考までに日本語化されたホームページはこちらです。

http://www.vacia.is.tohoku.ac.jp/~s-yamane/articles/setiathome/home_japanese
.html


―――――――――――――――

てな感じの文章を今、方々にばら撒いた所なんです。
そこでふと思ったんです。
これはちょっと凄い事だよなって。

むかし読んだ本でピーター・ラッセルという
理論物理学者からちょっと怪しい科学方向に進んだ人が
書いた「グローバルブレイン」という本があるんですが、
この人によれば、人類というのは
地球を一つの生命と例えるガイア論で行くと、
脳みそであるというんです。
 その根拠は、近い未来で起こるであろう、
情報社会のパラダイム・シフトにより、
個人同志が密に他の誰かと
コミュニケーションを取れる社会が来るだろうと
予測していて、
それがコンピュータの様な端末で出来るというんですね。
 ちなみにこれが書かれたのは1985年です。

そしてそのネットワークは
脳の神経細胞の様に複雑に絡み合い、
多くの端末同士が繋がれ、
それぞれで不特定の相手との相互通信が可能になる。
やがて、一定以上の端末(10の謎乗)が集まった時、
それを俯瞰で見ると
そのやり取りは脳細胞の神経活動の様に
一つの意識を持つんだというんです。

こう考えると自分も脳細胞のひとつでしかないのは
嫌だなあ、という考えがよぎるし、
大きな意識って言うのは
地球を管理しているマザーコンピューターだ。
人間は支配されちゃうんだ。ってな感じで、
かなり話がアヤシイんですが。

しかし、全体で一つの大きな意識があったとしても
端末の前にいる個人には
今までとなにも変わる所はないというんですね。
むしろ良くなる位だとピ−ターさんは言っています。
 そしてこの大きな意識というのは
ネットに生まれる人工生命の様な事ではなく、
あくまでも人同志の情報のやり取りに過ぎない、
もし、全て人が端末から一斉にそっぽを向いても、
近くのロボットや車が暴れたり、
ネット自体が話しかける様な類の物ではないと。

で、インターネットやIモードは確実に、
この相互通信の担い手になりつつあると思うんですよ。
これからの近い未来、利用者の割合はどんどん増えて、
送れる情報量も鼠算式に増えて行く事によって、
どんどん情報がダイレクトに、リアルタイムで
送り合う様になる、
知りたい情報ももっと速く伝わる事になるでしょう。
そうする事によって
全体での大きな意識はどんどん進化する。

まあ、ここまではどこかで聞いたような、
ちょっとトンでもない話なんですが、
ここからがホントにトンでもなくなってきます。

わたしたちはネットの力で
個人と個人の何かしらのつながりを求めて
インターネットという網の中を
うろうろしているわけですよね。
それは、単なるモノだったり、情報だったり、
いろんなイミでつながる事そのものだったりする訳です。
 その中で、心のつながる感覚を
糸井さんなりに感じ取られた言葉が
Only is not Lonely.であったのではないかなと、
わたしは解釈しているんです。
 一人だけど一人じゃない、
淋しいから自分と共感できる誰かを探そう、
という意識がネットワークを使って、
こんな事をやっている私達にはあるんでしょう。

同時に私達が宇宙で唯一の存在でしかないなら、
それはとても寂しい事で
仲間や師を求めようとするのは、
ごく当たり前の事なのかもしれません。

もし、宇宙のどこかに
私達以外の知的生命体が電波を使って大きな声で
私達にメッセージを送っていたとしても、
それは広い宇宙ではあまりに小さな点からの
ささやきにしかならず、耳を澄まそうにも、
それがどんな高さの声かもわからないし、
しゃべる早さすら解らない。
調べる事はあまりに多すぎる。
SETIに使える電波望遠鏡はひとつしかないそうです。
そしてスケジュールの大半は
天体観測に使われ、その間はほとんど
一つの星を追っているというのです。
でも、それはそれで宇宙を知る事ですから
大事な事でしょう。


そこに誰かがいると信じていなければ、
空耳にもならないような声。
調べる事はあまりに多すぎる。
何が声かもわからない。
あるかどうかもわからない。
たとえ声が聞こえても、イミなどきっと解らない。
だからとりあえず、みんなで手分けして探そう。
そしてみんなで考えよう。


SETIの情報分割解読プロジェクトは、
そのネットワークを使って、
今度はネットワークそのものを使う人と、
全体が作り出す意識が、
外にある何かを求めて動き出した
最初の活動なのではないかな。
と、感じているんですよ。

地球外知的生命を探す事って、孤独な人類にとって、
けっこうまじめに考えても良いんじゃないかな、と
思った次第です。

こんな感じでちょっと飛躍した考えが
頭の中をよぎってしまい、
上手く伝わらないだろうけど、
これを誰かに伝えなくちゃ、と、
勢いに任せてタイプを走らせてしまいました。
犠牲になってしまったdarlingを始めとする編集部の皆様。
もし、読んでくれていたら、ここまで付き合ってくださって
本当ありがとうございました。

それでは、これからも何かがつながるページ作りを
続けて行ってください、楽しみにしています。


さかまた

___________________________

そういえば、ぼくは、『グローバルブレイン』って、
読みましたよ、かなり昔に。
おもしろかったし、
さかまたさんのメールもおもしろかった。

また、いろいろメール待ってます。
じゃ、またね。
茶尾!



postman@1101.com宛てのメールは、
編集スタッフ全員が必ず読んでいます。
これからもご意見、ご感想をお寄せください。
アクセスの数字の後ろに「人」の姿が見えると、
スタッフ一同、なによりの励みになるのです。

postman@1101.com 宛に送ってもらったメールは、
このコーナーで紹介させていただくかもしれません。
掲載されちゃ困るメールには、「載せちゃイヤ!」と
書き添えてください。逆に「載せて!」と
書いてくれるのもけっこうです。

◆あと、無理じいするつもりはありませんが、
「ほぼ日」編集部内では、顔文字禁止です。
どうしても使いたい人に「やめろ」というつもりは
ありませんが。
(darling)

2000-11-24-FRI

BACK
戻る