POST
postman@1101.comから。

第64回 ゲーム時間の設定が、ほぼ、されたら


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>なんだかんだと毎日よませていただいてます。
>こんな時代の無機質な箱に、
>なんだかとっても事務的ではないページですね。
>ほぼ日はネットの行間ってな感じでしょうか。
>プカプカ、プカプカしつつ頑張っちゃって下さい。
>S

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>「ほぼ日」の関係者の皆様・・・こんばんわ。
>つい最近「ほぼ日」を知り、愛読している毎日です。
>私、「普通のOLの普通の毎日」を過ごしています。
>そんな毎日に一筋の光を探しつつ、
>怒りの毎日を過ごしています。
>涙が出るほど頑張っています。
>「ほぼ日」を読めるのを楽しみ
>11時にインターネットをつないでいます。
>なんとか、この思いを伝えたいと思い
>突然ですが、メールを書きました。
> M

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前からこういうほんわかしたメッセージに
きちんとありがとうって言いたかったのです。
いつもありがとね。他にもいっぱいいただいてます。

今日は、わたくし木村がどうしてもここで
共有したくてしょうがないものをお届けします。
義務感的なメール紹介をするのはつまらないので、
ほんっとにいっぱいいただいたものからの
ひとしぼりみたいになっちゃうけど、許してね。

さて、今週の鼠穴は全体的にばたばたしてました。
火、水、木、金曜日の「今日のダーリン」引用します。

>いやぁ、昨日の月曜日はトラブルの連チャンでした。
>原因わかっていたし、どうすることもできないんだけど、
>先方を怒らせるは、内部は動揺するは、
>なかなかスリルのある一日だったわけです。
(中略)
>朝からぐちゃぐちゃになっちゃったーい。
>しかも夜には油断して天津丼食べはじめてさ、
>カニ肉入ってないと思ったら入ってて、ぎゃーです。
>あわてて家に帰ってアレルギーの薬を飲んだ。
                  (15 Feb.)

>まちがってカニを食ってしまったぼくは、急いで帰宅。
>すぐに抗ヒスタミン剤を飲んで、通常通り仕事。
>じんましんは出なかったが、苦しいほど眠くて困った。
>翌朝、ずばり寝坊した。
>抗ヒスタミン剤というのは、睡眠薬でもあるのだ。
>前日に続いての失敗、後悔するより服を着ろ。
                 (16 Feb.)

>時々、読者の方からの、凹んでいるとか
>落ち込んでいるとかのメールをいただきますが、
>ま、誰でも凹んだり落ち込んだりするのは当たり前でして。
>いま現在は、ぼくのほうが疲労困憊しております。
>「ほぼ日」の仕事以外の部分が、ひどく忙しかったのです。
>元気なんだけど、ひとり浴槽に沈んで「つかれたー」と、
>しみじみつぶやく早朝でありました。
>っていうことは、編集部の連中も、
>ぼくの分の人手が足りないわけだから、疲れているわけだ。
>みんな疲れてておめでとう、ってわけにもいかないか。
(中略)
>だからいいのよ、いろいろあって。
>というわけで、寝不足でも疲労でも、いいじゃん。
>今日は、自分をはげます日として、過ごしましょう。
                    (17 Feb.)

>なんとなく、前々からうすうす感じていたんだけれど、
>ここで、ぼくが「元気がない」とか「疲れてる」と書くと、
>いつもよりも反響が大きいのでありますよ。
>たぶん、お見舞いのようなきぶんになるんだろうとも、
>思っていたんですが、そういうもんでもないようで。
>「私も凹んでたのですが、元気になりました」とか、ね。
>うれしいもんです、こういうのって。
(中略)
>その、日本列島に寒波襲来って時期だからか、
>周囲の何人ものいつも元気な人たちが、凹んでるのよ。
>夜明け前の闇が、もっとも深い。とか、さ。
>いろんな、過去の方々の名言ってあるじゃないですか。
>あってよかったよ、そういう言葉。
>なんの助けにもならないけれど、あったほうがいいよ。
                       (18 Feb.)

今回の「postman@1101.comから」では
そういうわけでシリアスであたたかなメールを。

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>今日のダーリンは全くその通りですって思って、
>ちょっぴりおかしくなってしまいました。
>私も前に、「苦しくて苦しくて・・・」なんてメールを
>ほぼ日に送りつけてしまったことがあります。
>今だってそう代わり映えのある日々ではないけれど
>なんと情けなかったことかと
>恥ずかしく思ってしまいました。
>苦しいのは私だけじゃないのに。
>それに私に元気をくれる人たちの気持ちを萎えさせて
>どーすんだってかんじだったよなあなんて。
>恩を仇で返してましたね。
>そのうち恩を返せるようになれたら嬉しいなあ。
>でもまあ、ずっと元気をもらう
>一方のような気がしますが・・・。
>
>イトイさん、スタッフのみなさん、
>どうかお体に気をつけて、
>(なんといっても身体が資本!)
>これからも素敵な新聞を作り続けて下さい。
>そのおかげで、私は毎日、
>楽しみなことが必ず一つ持っていられます。
>よく考えると(よく考えなくても)
>ジコチューな話かしら?
>とにかく楽しみなことは一つでも多い方が嬉しいので
>これからも頑張ってほしいです。
>陰ながら、応援しています。
>Y

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>こんばんわ、はじめまして。
>北海道で釣り具の売り子をしている28才の女性です。
>ダーリンコラム「震えるということば」を読みました。
>読んでみて、なんか、ほっとしたんです。
>
>私は一昨年にずっと勤めていた役所の事務
>(主に雑用ばかりの 臨時職員という役職でした)から
>販売の世界に飛び込んだのですが、
>人対人っていう”商売”ってとっても難しいし、
>そして奥が深いんです。
>それまでの役所の事務は単調作業が主で、
>極端に言えば人と会話しなくても仕事ができたし、
>元々口下手だった私にとって
>とても都合よい職場だったけれど、
>このままここにいたら
>何っにも出来ない人間になっちゃうんじゃないか
>っていうもやーっとした不安もありました。
>
>で、まぁいろいろあって役所を辞めることになり、
>どうせだったら趣味と実益を兼ねた仕事をしてみたい
>と思ったのと、今までとはまったく違う世界を知りたい
>というのもあって販売員になったのですが、
>ずっと役所という狭い世間しか知らなかったので
>ふつーの人(?)なら知っていることが、
>私には全然知らない、分からないということが
>結構多かったりします。
>例えばそれは「リボン結びのやり方」とか
>「電卓の%ボタンの使い方」だったりするのですが、
>あまりのモノの知らなさにたまに上司から
>「お前ってば、変なやつぅー」なんて
>からかわれちゃったりしてるんですよね。あはは。
>でも、知らないことを知るっていうのって、
>面白いですよね。
>
>こういう対人の仕事をするようになって
>「今までみたいに口下手だなんて言ってたら
> やってらんないだわさ」って思うようになったので、
>がんばって喋る練習をしようっ!なんて
>意識していたんですけど、どうしても相手に
>思ってることの半分も伝わらなくて、
>とっても歯がゆくて、すごく嫌でした。
>
>でも、あの「震えるということば」を読んで、
>肩の力がふっと抜けたっていうか、ほっとしたんです。
>「ああ、こじつけて無理して言葉になんてしなくっても
> 伝わるんだ。要は相手のことをわかろうとする
> 『気持ち』が大事なんだなぁ」って。
>ふと思い出しましたが、私って、友達によく
>「あんたってば、嫌なときすーぐ顔に出るんだよねぇ」
>って言われるんだった。そういえば。あははっ。
>
>あのコラムを読んで本当にによかったです。
>これからこのコラムのバックナンバーも
>読ませていただきますね。
>それと、いつも思いますが、毎日の更新は
>書く方は大変ではないでしょうか。
>読む方は単純に楽しんで読んでいるんですけどもね。
>たまにお休みしても
>バチは当たらないと思いますよっ。ははっ。
>なんか長々と書いたファンレターみたいに
>なってしまって、すみません。
>
>糸井さん、スタッフのみなさま、
>寒い日が続いていますが
>お体に気を付けてお過ごし下さいませ。
>それでは!
>K

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こんな素敵なひとたちが見てくれるんだ、と思うと
こっちも楽しくてわさわさしてどきっとするものを
もっともっと出していきたいという気持ちになる。
Tシャツでも紙ぶくろでも、売ってる側のくせに
なぜかはげましや感謝のメールをいただいたりして、
すごくうれしいです。ほんっと、ありがとね。

これから今日の最後に掲載する1通のメールは、
ちょっと重すぎる内容かもしれないのです。
ただ、「コンビニ哲学」でも、そんな話題を
みなさんきちんと受けてくれるから、と思い、
けっこう迷いましたが紹介することにしました。

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>件名:「ゲーム時間の設定」が、ほぼ、されたら
>
>昨日、はじめてここにたどりつきました。
>はじめまして。
>
>私は、「わたしゲーム時間」が、去年、突然、
>ほぼ、設定された34歳の女性です。
>今は都内某FM局のニュースルーム等に勤務する
>フリーアナウンサーをしながら、ウェディングや
>企業イベント等の企画・演出・司会をする
>仕事をしています。
>
>長い間準備して自分のプロデュースグループを起動し
>やっと調子が出てきたところで、突然去年、乳がん宣告。
>しかも早期発見ではなく...右胸を半分失い、
>再発転移しやすいということで、
>放射線治療、抗がん剤投与と術後も次々と続きます。
>乳がんは治るなんて、誰が言ったのでしょう...。
>徹夜続きの毎日でも風邪もひかない健康体を
>自負してきた自分がこんなことになるなんて、驚きです。
>現在はまったくガンには見えない様子で
>仕事に復帰していますが、初めて死と直面し、
>私の中身はがらりと変わりました。いままでの
>ゲームのルールもふっとんじゃいました。たとえば、
>人にどうみられているかなんてどうでもよくなったし、
>仕事でもお金を儲けようなんて思わない。
>ああでもないこうでもないと青筋立てている面々にも、
>まーまーと目を細めてうなずいている、
>でも、そっぽを向かず受けとめている。
>人にはそれぞれいろいろな事情があるのだから、
>もの申すより、そっと、
>気持ちの添い寝をしていよう...とかね。
>
>そんなことを思っていると、この病は神さま?がくれた
>「人生の問い直し」チャンスだったのだなーと
>思えるようにもなるのですが。
>
>しかし実際、「わたしゲーム時間」が設定されたら、
>「ほぼ」でも、まじでこわいです。
>だからがんばれるとかそんなかっこいいことじゃなくて、
>もっと、ただ、なんていうか、ありのままの、
>人間のそのままになっていくっていうか。。。
>受験や就職なら、それに向かって、
>よっしゃーと奮起できる楽しみ?もあるけれど、
>生きるというゲームはなかなかそうはいかないですね。
>今、先を行った人にきいてみたいことは、
>そのゴールが見えてきたとき、
>その人は何を杖に歩んだかということかな。
>それとも、杖など必要ないぐらいになって見えたのが
>>本当のゴールなのかな?
>
>糸井さんはどうおもいますか。
>H.N.

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これ、いただいてからずっと考えこんでます。
「まじでこわいです」
「かっこいいことじゃなくて、
 もっとありのままの人間になっていくっていうか」
このあたり、今のH.N.さんが正面からじかに
向きあっている事実そのものに、きゅんと来ます。
いや、きゅんときますとかそういう問題じゃあ、ない。

そんなときに送ってくださって、ありがとう。
丁寧で繊細なかたですね。ほんっとうに打たれました。
いつまでもつづくものとして生活するのとそれ以外とでは、
基本的な身のほどこしかたも、ずいぶん変わると思います。
いろいろ悩んだりしたんだろうな。
「ゴールが見えてきたときに選ぶ杖」
って、かなり大きいですよ。そうだよなあ・・・。

ぼくはもうちょっといろいろ思ってみます。
みなさんはH.N.さんのメールをどう読みました?
そのあたり、メールをくださるとすごくうれしいです。

2000-02-20-SUN

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