第27回
こんにちは、JAROです。
先週の金曜日でしたね。
悲し気なdarlingさんのサイシンが掲載されたのは。
幕張メッセで開催されたマック・ワールド・エクスポを、
iMac的なものとはほど遠い世界だったと評してました。
でも、Macビギナーの私JAROは違ったんです。
かなり楽しんできたんです。
なんで楽しかったんだろ?
つい我慢できなくなって、自分でほぼ日に
レポートを投稿してしまいました。
このコーナーの番外編としてお届けします。
まずは、2月19日付けのサイシンを再掲載しましょう。
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2時間ほど寝て、幕張メッセに行った。
アップルの総大将スティーブ・ジョブス氏の
「基調講演」というものを聞くために朝から出かけたわけ。
まず、最初に失敗したのは、イベントホールでなく
展示会場のほうに行ってしまったこと。
講演の中継画面が流れているスペースさえ満員で、
背伸びしながら大型モニターをながめる感じだった。
ああ、ジーンズ姿で講演してる・・・これは、
ある種の舞台衣装のようなものなんだろうか。
でも、これ、ライブか?録画したビデオにも見えるぞ。
ここまで、約1分。
しまった!英語でしゃべってるじゃないか!
前のほうの席の人は、字幕を見ているのかなぁ?
とにかく、わしにはわからん世界ばい。
それに、わしはジョブスの尊顔が拝見したいというような、
ジョブス教の信者ではなかったんだ。忘れてたわ。
と気付くのに、また約1分。
会場をぐるっと一回りしたが、
素人のぼくには、各ブースの商品群の、
何がニュースで何が必見なのかがまったくわからず。
計30分で、満員の駐車場に戻った。
会場入り口には、ダフ屋がでているほどの人気だったが、
「ねぇねぇ、このごろわたしメールやってんの」
というような、新規iMacユーザーなどには、
まったくちんぷんかんぷんなイベントだろうと思う。
会場の様子は、まったく
「ベージュのマック」のイメージで、
ではなかったのは、意外だったし残念だった。
梅の花1分咲き程度の数ほど投入された
ミニスカートのおねぇさんが、唯一の目休めだったかな。
だから、あたし、チョー眠いっ!
(darling)
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つづいて、JAROの投稿レポートです。
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『スティーブ=ジョブスをMac初心者が見た場合』
「スティーブ=ジョブス日本初基調講演」。
「新型G3」。「シンク・ディファレント」。
なんかどれもかっこいい響き。
新しもの好きで、Macビギナーの私JAROは、
かなり気になってましたね、MACWORLD Expo/Tokyo'99。
「基調ってなんだ?」
まあ、そんな次元のビギナーなんですがね。
さて、京葉線海浜幕張駅を降りて、
約5分の道のりで幕張メッセへ。
首都圏で博覧会とか、イベントといえば、
やっぱりここが有名です。
人波にもまれて、ひたすらに歩きました。
ここまでは、「モーターショー」や「つり博」と
なんら変わらない風景だったのです。
「人が多い」だけなら、途中の舞浜駅で降りた
ディズニーランドへ向かう人たちのほうが、
断然多いという気がしたのです。
ところがです。メッセに着いて、目が点になりました。
平日だというのに、一般客の多さはいうまでもなく、
プレスはおろか、VIPまで並ばされ、
長蛇の列を作っているではありませんか。
もちろん、みなさんのお目当ては
アップルの最高経営責任者
スティーブ・ジョブスの基調講演です。
各社ブースが立ち並ぶ展示場のほうには
ダフ屋さんなり、受付けでお金さえ払えば、
スンナリと入れます。
プレスで並んだ私とモギカエル部長が会場に入れたのが、
開演のわずか15分前であったことからも、そのすごさが
……あまり分からないと思うので、
下の写真を見ていただければ、
私があんまり嘘つきでないことが、
かなりご理解いただけるでしょう。
さあ、プレスの間でも熾烈な席取りが始まりました。
プレスの人たちは、ある意味で
とてもタチが悪いから、一般の人にとっては困りものです。
カメラ撮影席は、長玉(望遠レンズ)を
がっちりと構えたプロカメラマンに占領されてるし、
同僚の席を多めに取っておく関係者たちがいるしで、
けっきょく私たちは、プレス席の後ろに
申し訳ない感じで座らざるをえませんでした。
そして、カメラを準備していた私の気持ちが、
それなりに熱くたぎってきた時、
「講演中のストロボ撮影はご遠慮ください」なんて、
注意が入り(実際、みなさんはほとんど無視していた)、
またちょっと力がぬけました。
ジョブスってそんなに“偉い”のか?
そんな疑問が私のなかでプスプスとくすぶり始めました。
開始予定時刻を10分すぎたころ、
darlingさんとの対談でもお世話になった
日本のアップルコンピュータ社長の
原田さんが壇上に立ちました。
穏やかで、やさしい口調が会場の雰囲気をゆっくりと
盛り上げていきます。
さすが、ジャズマンだなと、気分が和らいできました。
「……それでは、ごゆっくりお楽しみください。
スティーブ=ジョブスです」。
客席から格闘技系の観客とは明らかに違う、
上品な歓声があがりました。
「ジョブスッ! ジョッブッスッー!……」。
「死んでも勝てーっ!」「うおーーーっ!」
そんなカケ声は、もちろんひとつもないです。
幕の袖から現われた無精髭のジョブス氏は、
ジーンズにスーツのトップスを合わせていました。
いかにも現在のアメリカを感じさせるいでたちです。
現行の501を履きつぶし、
独特のかっこよさをかもし出しています。
いいじゃないですかぁ!
見た目から入り込む私は、さきほどくすぶった気持ちが
少し晴れていくのを感じました。
それではさっそく、
JAROなりにレポートしてみたいと思います。
(1)新型G3
私、この「ジースリー」というネーミングが
かなり好きですね。
まあ、それはおいておきまして、
iMacっぽい外観にスタイルを変化させたG3。
「コンピュータってセクシーじゃいけないの?」
開発プロモーションビデオではにかみながらこう言った
アップル社マーケティング部の人を
私は一生忘れないでしょう。
ビデオが終わるとジョブス氏は、
ステージに設置された巨大なモニタ上で
G3をいじりだしました。
「ペンティアムを超えたのです!」。
同時通訳の言葉は、拡張性やスピード、メモリの大きさ、
グラフィックの美しさを説いていきます。
ペンティアムというと、
「ペンティアム・プロセッサ。インテル入ってる」
ってやつですよね。
搭載機種には必ずシールが貼ってありますもんね。
さっそく、G3のスピードと確実性を紹介するために、
ペンティアム搭載マシンとの比較説明が始まりました。
比較の内容は、40メガの容量のフォトショップファイルを
開いたときの早さを競うというもの。
「レディーゴー(せえの)」でスタート。
G3のほうは、迷いがないというか、
スパーっとしていて潔く、あれよあれよというまに
開いてしましました。
それに比べてペンティアムのほうは、
かなりもたついています。
ジョブス氏いわく
「ペンティアムは考え込んじゃってるねえ」(連呼)。
観客(笑連続)。
Macのスタートを遅らせて再び試してみても、
スピードの違いは明らか。
たかだか、ファイルを開くスピード競走なんですが、
肌色の多いの写真が開くのに時間がかかると
怒りさえ感じてしまう私は、
客席で思わずその速さにうなってしまいました。
ジョブス氏は、簡単に開けられて、
コンピュータの機械部分に触れるんだ、
としきりに自慢しておりましたが、
私が個人的にとても気になったのが
「ファイヤー・ワイヤー」というものでした。
なんでも、高画質でデジタルビデオから画像をダイレクトに
即座に取り込めるシステムだそうですが、
プラグ・インするだけで、データが取り込める手軽さが
ビギナーの私にも感覚的に「すごいんだ」と伝わりました。
ソフトを立ち上げる必要がないんですからね、
よけいな手間はかからないですよ。
デモで流れたクイックタイムのビデオも、
エキゾチックでありながら、欧米してるような
かっこいいミュージックビデオでしたしね。
「ファイヤー・ワイヤー」。
熱血で仕事してくれそうな名前です。
またまたネーミングから気に入りました。

ファイヤー・ワイヤーを使って
大画面モニタに映るジョブス氏 |
さらに講演は続きます。
(2)iMac
私も好きなiMac。バカ売れだそうです。
昨年の8月15日〜12月31日までに、
80万台も売れたそうです。
買った人の64%が初めてコンピュータを
買った人だというんですから、
あのスマートな外観と
「買ったその日からインターネーットできる」
というキャッチはだてじゃないですね。
ジョブス氏は
「日本には特にお世話になっております」
と、不敵な笑みを浮かべ、さらに
「もうけさせてくれて、ありがとう」と。
喜びがその表情に満ちていきました。
なかなか正直な方のようです。
また、
「色をそろえてほしいというユーザーが多かったから
それにこたえました」と言うものの、
「さりげなく、バージョンもアップしといたよ」
という恩着せがましいプレゼンテーションが、
またまた人間的でステキでした。

展示場のiMacの前は、
大盛況でした |
まだ続きます。
(3)マイクロソフト社との業務提携
(Internet Explorer)
そういえば一時期、話題になりましたよね。
「Macも終わりか?!」なんて。
でも、今回、いい意味の協力関係を感じました。
それは、ネットスケープと並ぶ
インターネットのブラウザ
インターネット・エクスプローラー4.5に
Macにしかない機能が満載されていることからも
よく分かりました。
このプレゼンには、マイクロソフト社の
ベン=ワルドマン氏という方が登場しました。
この人は、ファッションとしては、
かっちりとスーツに身を固めたビジネスマンスタイルです。
「ワタシハ、マックトニホンガダイスキデース。
キョウハミナサンニアエテ、マタ、
ココニイルコトヲコーエイニオモイマース……」。
テニオハがなかなかしっかりしたよくできた台本です。
でも、まさか、こんなスローな日本語で、
プレゼンを続けていくのでしょうか?
観衆の多くが危なっかしさを感じたとき、
「ワタシハニホンゴハウマクナイノデ
コレカラハエイゴデセツメイシマース。
New Internet Explorer is ……ペラペラペラ……」。
すばらしいプレゼンで、インストールが開始されました。
ハードディスクにドロップするだけの手軽さです。
「早いでしょ。簡単でしょ。便利でしょ…ペラペラ…」
とアピールしたのもつかの間、
開くスピードが急に落ちました。
ブラウザに何も表示されません。
有名な「マシーントラブル」発生です。
慌てるワルドマン氏。再起動を促しました。
まあマシーントラブルは、
マックのユーザーなら、なれてますもんね。
気を取り直して、4.5Mac版ならではの機能が語られます。
あらかじめ、住所、氏名、
電話番号などを登録しておけば、
インターネット上の記入画面でワンクリックするだけで
入力ができたり、面倒なブラウザ印刷の際に
さまざまな設定ができるプリンタモード。
なかなか素晴らしいです。
写真などをデスクトップにコピーしたときも、
写真がそのまま半透明のミニアイコンになります。
うーん、なるほど。力を入れてるなあ。
フォント(文字)を大きくできるので、私も好きですね。
履歴も消えないですしね。
まだまだ続きます。
(4)ゲーム&OS
今では、ゲーム専用機にかなりやられてる感がありますが、
ひと昔前、コンピュータのゲームは
断然絵がきれいで凝った作り
というイメージがありました。
専用機への移植も多かったですし。
そんな、コンピュータへのイメージを復活させたのが、
ジョブス氏の言う「ゲーム」です。
グラフィック性能を飛躍的に向上させたという新型G3。
さらに、コンピュータならではの処理能力の速さが
上乗せされたのです。
画面の移動が滑らかで、とても美しいです。
ゼルダの“霞み”でも感動した私が、
さらにビビったほどのリアル感、臨場感。
自分が入って活動したい画面、とでもいうんでしょうか。
よかったです。
そして、いよいよ有終の美を飾る、OSのお話です。
ここでもジョブス氏は「すごい、すごい……」
と連呼します。
私も、すっかり洗脳されて、すごい気がしてきました。
その眠りから私を覚ましてくれたのがOSのお値段。
約12万円。そんなにするもんなんですね。
ジョブス氏が自信を持って
「こんなにお求めやすくなりました」
と言っていたうえに、客席からもにわかに
どよめきが起こりましたから、
iMacと同じように、値下げをしたんでしょう。
それにしても。あと数万円を足せばiMac買えるじゃん!
きっと、そういうものじゃないんでしょうけど。
やっぱりコンピュータにはお金がかかるんだあ…。
釣りにもお金はかかりますけどね。
さあ、最後の見せ場です。
ジョブス氏が最高のエンターテイナーに
なろうとする瞬間です。
ステージ中央の黒いマントが
はずされると、50台のiMacが姿を現わしました。
会場内にどよめきがおこります。
「うおーお」。
私がモギカエル部長に聞いたところによると、
「Net Bootという機能を使って、1台のiMacで
50台を操る」というジョブス氏来日の目玉とも
いえる企画らしいのです。
ところがです……。
それまでにも予兆は何回かあったのです……。
よりによって最後にです……。
そう、かなり大きな規模でシーントラブルが、
発生したのです。
今となっては、その50台のiMacが
どういう状態になったら大成功だったのか?
彼は怒らずにプレスの写真に収まってくれたのか?
それは本人のみぞ知ることですが、
有終の美を飾れなかったジョブス氏は、
多くの観衆が楽しみにしていた質問コーナーを中止し、
ひたすらにこの最後のチャンス“寄り”の写真撮影を
待っていたカメラマンを裏切り、
ステージの袖へ引っ込んでしまったのでした。
プンプンって、ことなんでしょうね。
主役の去ったステージの前では、
さまざまな憶測が飛び交い始めました。
「シット!」と言ったとか言わないとか、
スタッフを罵りまくったとか云々。
関係者に怒りをぶつけているプレスも何人か見かけました。

なぜ、このような講演が
開かれているのか
分かりませんでした |
でもですね。
私はそんなことはどうでもいいと思ったんです。
なぜなら私は、この基調講演を
純粋に「かっこいい」と感じたし、
Mac初心者の私にすら「すごい」と思わせる何かが
伝わってきたのです。
寝不足で行ったのに居眠りする暇を与えなかった
テンポのよさ。ライブならではのアクシデント。
「並んだ甲斐があった」と思えたんですよ。
きっと、少しだけコンピュータをかじった人でも
「インテル入ってる」くらいの知識があれば、
あの迫力と演出で雰囲気を楽しめたのではないか
と勝手に思っているくらいです。
こまごま、だらだらと製品説明するのではなく、
「スカッと紹介! まさにアメリカン」
といった印象を受けたのです。
ジョブス氏の去り際もスカッとしてましたしね。
そして何より、
世界一といわれるコンピュータを作った人でさえ、
思うように操れないときもあるんだな
と妙に安心しました。
たまにへそを曲げるG3、G3を搭載したiMacは
まさにジョブス氏の生き写し。
そして、そんな製品を作ったジョブス氏は、
トータルに“偉かった”と
帰りの電車のなかで妙に納得した
JAROの初マックエキスポでした。
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(セイヒローコメント)
はい、いきなり登場しました。セイヒローです。
長いレポートでしたね。
同じイベントでも、人によって見るとこも違うし、
受ける印象も違ってるとこがオモロイですね。
darlingさんと、ギムタク改めJAROの味のちがいを
楽しんでいただけたでしょうか。
しかし、スタッフ内からの投稿を載せるなんて、
ずいぶん乱暴なコーナーだな。オモロイわ。
そんな感じでやってますから、
読者のみなさん、投稿おまちしてますよ。
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