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第4回
お元気ですか?
「postman@1101.comから」のお時間です。
2週間ぶりですね。
9月24日(木曜日)の「今日のほっかほっかメニュー」で、
ダーリンさんが、アップルの新商品「iMac」について
書いてましたね。忘れてる人のために引用すると・・・
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アップルの新商品「iMac」が話題だけれど、
あの開発の流れってどうなってるのだろう。
1.外観のイメージを先に考えて、
「にもかかわらず高スペック」としたのか、
2.それとも「高スペックの大衆マシン」に、
あの外観をプラスしたのか?
ぼくは、1.だったらおもしろいなぁと
思っているのですが。
「なんだかかわいい」って思われることは、商品にとって、
これから先、どんどん重要になってくるのでは
ないでしょうか?
知ってる情報通がいたら、ぜひ教えてください。
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・・・という部分ですね。
それにしても、インターネットの反応の速さはさすがです。
掲載当日のうちに、
「情報通?」からメールをいただきました。
では、どうぞ。
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『iMac』
ほぼ日刊イトイ新聞のみなさん、こんにちは。
お世話になっていますRRR Jeansの軒と申します。
鼠穴には一度お邪魔させて頂き、
ほぼ日がMacによって作られているのは知っております。
そして私もMacユーザ。
2週間前には、念願のG3(MT266)に買い換え、
Macネタには敏感になってる今日このごろなのです。
そんなところに
「今日のほっかほっかメニュー」でのiMacネタ。
飛びつかないわけにはいきません。
ということで、私の覚えている範囲での
「開発の流れ(スタートの発想)」です。
私の記憶の隅にありますiMacのプロダクトマネージャーの
インタビューによると、
スタートは$1000パソコンだそうです。
(モニタがついているから実際は
$1299になったそうですが。)
ですから外観(デザイン)や性能が先ではなく、
価格が先だったということなのでしょうか。
しかし、他社の$1000パソコンはコストを優先のためか、
性能はそこそこのレベルでとどまっているし、
デザインは流用品や凡用品を使っており全くといって
良いほど考えられてていません。
$1000という大衆モデルをとりあえず作っておこう
という魂胆がみえみえ。
これは魅力ないよなというのが私の意見。
でもAppleは違ったのですよね。大衆モデルだからこそ、
長く使えるように今時点での最高性能、
家のインテリアにもなるわけだからカッコイイデザインを
目指したそうです。いいぞ、Apple!
ですから「あの外観に高性能をつめこんだ」でも
「高性能なのにあの外観」でもなく
「安価($1000)で売る。でも高性能でカッコイイ」
なのだと思います。ありがと、Apple!
「あの外観に高性能をつめこんだ」は
確かにおもしろいんですね。
SONYのVAIOノートがバカ売れです。企業の力が拮抗し、
価格と技術のバランスはほとんどとれてしまった市場では、
スタイル(イメージ)勝負でしょう。
そのスタイルを最優先してそこに高性能を詰め込むという
発想は、現在のイメージ志向にピタリと一致していますね。
余談ですが、中山美穂をCMに起用したことにより
X社が今年の夏商戦は一人勝ちだったそうです。
やっぱイメージは大切です。
安価をキーワードにしたにもかかわらず、
高性能&スタイリッシュまで実現してくれた
iMacは楽しいし、意義がありますね。
他社は価格と性能をあるよい塩梅の
バランスで作ってきます。
だから性能に妥協するし、スタイルは黙殺。
しかし、iMacは価格&性能&外観を
高次元でバランスを取るというよりもさらに上を行き、
全てにおいて頂点を目指した。
だから楽しいパソコンになったし、売れている。
こんなにiMacのアプローチを誉めているにもかかわらず、
私の仕事はモノをいかに安く作るかを監視する役目。
そんな自分の仕事ぶりに懺悔する意味も含めまして、
G3を買ったばかりにもかかわらず、
iMacを買っちゃいました。
あぁ、やっぱ可愛いってのは、
現代の立派なキーワードですわぁ。
最後にまとめておきましょう。
1) 安価($1000)なパソコンを作るぞ!
2) 他社の$1000パソコンは醜いなぁ
3) 長く使えるように高性能、
外観は部屋に置いてもカッコイイ
4) Apple、かなり無理する
5) iMac誕生
といった感じでしょうか。
「安く」がスタートラインにもかかわらず、
妥協をせずに高性能、良いデザインですね、iMacは。
長々と失礼しました。
事実関係より私の考えが多くなってしまいましたね。
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誰からかと思えば、「ほぼ日」でも活躍してくれている、
おなじみ「RRRジーンズ」の軒さんからじゃないっすか。
9月12日に放映された「未来潮流」にも登場してましたね。
「かわいい」製品ってのは時代のキーワードなんですかね。
ということで、納得しつつあった編集部に、
その直後から、続々と「iMac情報」が届きました。
なんと、皆さん、おなじような資料を
ソースにしているにもかかわらず、
そこから導き出された答えはバンラバラッでした。
わーお!
そういうもんなのかもしれないねぇ。
聞いたdarling編集長が悪かったのか?!
しかし、ま、人の情報処理方法って、
さまざまなんですねぇ。
さて、次のバッターは、
「スター・又吉究(24)」さんです。
スターは文字どおりスター。
マイケル・ジャクソンみたいに、
地球規模で有名じゃないみたいですけど、
スターだそうです。
漢字の部分はマタヨシ・キワムと読んでください。
自称本名です。
(24)は24歳ってことです。
沖縄出身で、吉祥寺のライブハウスに
出ている人らしいです。
情熱のほとばしりをコントロールできないのか、
このところ編集部に投稿の波状攻撃を
しかけてきてるんです、この人。
ちょっと体温高めです。
冷たい麦茶でも飲みながら読んでみてね。
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『アメ玉』
文:スター・又吉究(またよし・きわむ)(24)
太宰治は、さみしいときには夜の公園に出掛けたという。
そしてあやしくもさりげなく、
夜の公園のベンチでひとり泣いている女の子を
探していたという。
そういう子を探してどうするのかというと、
我らが苦悩する男、太宰治は、
コートのポケットをゴソゴソやって、
さも今たまたま見つけたみたいにアメ玉を取り出して、
「アメ玉食べる?」
と言ったという。
アメ玉をコリコリしながら街灯の下、
ふたりはベンチに腰掛けて、それはそれは静かな夜でした。
という感じになだれ込んでいったらしい。
「だからおまえはダメなんだ。」とか、
「そんなんだから心中させられちゃうんだよ。」とか、
そういう声も聞こえてきそうであるが
なかなかロマンチックな話だと思う。
そこでオレも、これはナニかのときにアレかもしれんしな、
そういうアレもナニだしな。
といってアメ玉を持ち歩くことにしている。
なんだか大の男がアメ玉というのは、持っているだけで
少し気恥ずかしいものがあり、
逆に女の子に何かをあげるという
恥ずかしさを忘れさせてくれるような気がする。
あげたことないけどシャネルのバッグよりは、アメ玉とか、
栗まんじゅうの方が、プレゼントするには
さりげなくてよい気がするのだ。ちょっと笑えるし。
関西に行くと、作業服、不精髭、体がっしり、みたいな、
『いかにも』なおっちゃんが
何でか知らないけど、黒糖アメみたいのをよくくれる。
そして、かなりおそろしいことなのだが、
関西ではアメ玉のことを『アメちゃん』と言うので、
ヤクザの大親分だろうが、そこらのチンピラだろうが、
ホストクラブのナンバーワンホスト“ジュンイチ君”
だろうが、社長だろうが社員だろうが、みーんなが、
「アメちゃん持ってへんか。」とか、
「アメちゃん食べるか。」とか言っているのである。
オレも関西に行って間もないころ、
「なぜ『ちゃん』づけ・・・。」と思ったものだ。
おばさんとかが『にんじんさん』とか言ってるのは
わかるけど、『アメちゃん』って大の男が言ってるのを
見るのはけっこう笑える。
アメ玉の力は底知れない。
これがチューインガムだったらこうはいかないのだ。
夜の公園で「アメ玉食べる?」はサマになっても
「チューインガム食べる?」では全然サマにならないのだ。
よく女の子がガムをくれることがあるが
(なぜか女はガムを持ってる気がする。タブレットとか。
そういえばウチの母ちゃんもいつもガムを持っていた。)
あれなんかも
「えっ、オレ、そんなに息臭かった?」
という感じがしてイヤだ。被害妄想かもしれないけど
ほっとけという感じなのだチューイング・ボーン。
食べてる姿にしたって、アメ玉のコリコリに対して
ガムのクチャクチャである。クチャクチャですよ、
クチャクチャ。
いったいそこのトコロはどうしてくれるのですか。
夜の公園、ベンチの上、クチャクチャの夜では
いったいこれからの日本はどうなるのですか
ラ・クカラチャ、という感じだ。
もうこうなったらついでに言わしてもらうけど、
アメリカ人は日本人がそばをズルズルやってると、
大袈裟に両手でおぼんを持ってるみたいなポーズをして、
「オー、ワタシビクリシマシタ。
ニホンジン、ベリベリキタナイデス。」
みたいに言うけど、自分たちは何なのだ。
いやらしく口を開けて、クチャクチャクチャクチャ
クチャクチャクチャクチャやりやがって。
こっちの方が「ワタシビクリシマシタ」じゃボケ。
という気がしませんか、みなさん。
その証拠(何の証拠?)に関西に行ってもけっして
『ガムちゃん』とは言わないのだ。
1年前の冬の日、
バイトの帰りに人気のない暗い通りを歩いていて、
後ろに人の気配を感じて振り返ると、
ニキビ面で死んだ魚の目をした男が、
周囲3メートルの草木が枯れるくらい邪悪なオーラを
漂わせてオレを睨んでいた。
あっ、これはヤバいなと直感したオレは、
全く気がついていないふうを装って、さりげなく速足で
その邪悪地帯から撤退を図った。
そいつの顔に見覚えがあったのだ。
そいつは前からオレのバイト先のビデオ屋に
ちょくちょく来ては、アダルトビデオばっかり
集中的に借りていたのだが、
その1週間くらいは毎日来て、何を借りるでもなく、
じとーっと2時間くらいたっぷりオレを睨んでいた。
うっとおしいので無視していたら
ついにこいつは行動に出やがった。
スタスタスタスタ・・・オレはかなりの速足だったが、
そいつは苦ともせず、ずんずんずんずん邪悪に追って来て、
オレの背後1メートルで、
「おい!」
とひとこと、邪悪に言った。
いきなり後ろからブスリとやられたらイヤなので、
しょうがなくオレは立ち止まり、
「第1回睨み合い選手権」が始まった。
殴り合いに発展するにしろしないにしろ、
だいたいの勝負は睨み合いでついてしまう。
だが、愛に満ちあふれ光あふれる素直なオレの瞳と、
死んだ魚の邪悪な目では、オレが圧倒的に不利であった。
とっさにオレはコートのポケットに手を突っ込んだ。
ひるむニキビ面。
オレが武器になるものでも持っていると思ったのだろう。
オレの右手はそのスキを見逃さず
すばやく相手の目の前に差し出された。
「アメ玉食べる?」
オレの手のひらには小梅ちゃん(小粒)がのっかっていた。
いや、待て、帰るな。もうちょっとだけ読んでくれ。
いろんな人にこの話をしたが、
みんなオレのネタだと思うらしい。
だがしかし本当にあった話なのだ。
しばらくの沈黙の後、ニキビ面は小梅ちゃんを受け取った。
しかしそれでもまだ釈然としないかんじであった。
「あかん?(なぜか関西弁)しゃあないなぁ、特別やで。」
オレのダメ押しの小梅ちゃん大玉攻撃が決まった。
ニキビ面は力の差を思い知らされ、ふかくうなだれて
「ありがとう」
と言った。
ある合気道の先生は弟子に、
「先生、合気道で一番難しい技は何ですか。」
と聞かれ、
「合気道の技の中で一番難しいのは、
自分を殺しに来た相手と友達になることさ。」
と言ったという。
ナイフよりもピストルよりもアメ玉の方が強いこともある。
そして確実に言えるとしたら、ナイフよりもピストルよりも
アメ玉の方が偉大であるということだ。
アメ玉の力は底知れない。
ウソだと思うんなら言ってみるといい。
彼女とケンカした時、
女の子を口説きたいけどきっかけがつかめない時、
だれかが泣いている時、
ポケットからさりげなく取り出して、
さりげなく笑いながら、さりげなく言ってみるといい。
「アメ玉食べる?」
と。
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いや〜、ハナシ長かったなあ。
マタヨシ・キワム君(平熱39度)、アンタは熱い。
しかし、あめ玉って便利だね。
「ガム持ってる? ちょうだい」って
声かけたことあるけど、
次は「あめ玉食べる?」作戦で姉ちゃん口説いてみるぜ。
ところで、なんでキワム君がビデオ屋の客に狙われるの?
しかも、アダルト専門の兄さんに。
ま、そんな青春もあるか。
さ、冷たい麦茶でクールダウンしてから、休日を楽しも。
というわけで、次回まで、ごきげんよう!
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