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『ほぼ日公式ラーメン・サルのおせっかい』
本格発売!

コンビニで買えるようになります!

改良の方向性が見えた
(1年前の記録から)

ほぼにちわ。
ラーメン部のAOR西本です。
「ほぼ日公式ラーメン・サルのおせっかい」
6月17日の発売日が いよいよ近づいてきました。
(註:セブンイレブンでの販売は、
   店舗によっては、18日からとなります。
   ご了承くださいませ。 )

今日はこんなメールが届いてましたよ。

日清食品の関東工場でアルバイトしているんですが
昨日発見してしまいました!!
サルのおせっかい!!
入り口に1つだけ置いてあったんですが
思わず手にとって
「今なら誰も見てない」と思ってしまいました。
早く17日になってくれー!
(Yuuhei)


おおっ!日清食品の関東工場で働く
アルバイトの方からのメールでした。
「思ってしまいました」というだけで、よかったです。
行動に移したら犯罪ですから。
工場では順調に
「サルのおせっかい」の生産が続けられています。
あとは出荷を待つだけという状態なのでしょう。
6月17日に販売は開始されますが
「セブンイレブン」の店舗によっては、
16日の夜から販売している店舗もありそうです。
17日のお昼には全国の店舗で
「サルのおせっかい」が購入できるようです。
(註:店舗によっては、18日からとなります。
   ご了承くださいませ。 )


アンケートを集計してみて
わかったこと

「サルのおせっかい」WEB限定販売の後に
購入者を対象に行われたアンケートの回答率は
非常に高いものでした。
日清食品広報部の松尾さんと手分けして
昨年のゴールデンウィークは
このアンケートの集計にかかりっきりでした。
なつかしいなぁ、あの日々・・・。

アンケート結果で注目した点は
以上のようなことでした。

●購買者は女性が多かった。
 購買者の性別を調べてみると
 男性が34%であったのに対して
 女性は66%と約2倍であることがわかりました。
 
 通常は「インスタントラーメン」は
 男性の購入者が多いものなのですが
 この商品に関しては
 たくさんの女性の方に購入していただいたようです。

●メイン年齢層は30代だった。
 メイン年齢層は30〜34才が一番多く、
 その次が25才〜29才という層が続きました。
 この二つの層で過半数を形成したんです。

 インスタントラーメンのコア・ユーザ層は
 10代後半〜30代前半と言われているのですが
 この商品に関していうと
 その中でも比較的年齢層の高いユーザが
 多かったようです。
 この数字も予想外でした。
 
この2つのデータから
この「サルのおせっかい」が
年齢、性別を問わない商品になるかもしれないと
我々はさらに可能性を感じたのでした。


次に味についてでした。

●事前の期待と事後の印象
 「サルのおせっかい」を購入するにあたって
 「購入の決め手」と「最大の決め手」を訊いています。
 前者が選択肢から複数回答できるもので
 後者が一つしか回答できないものです。
 どちらにしても「決め手」として一番だったのは
 「スッパイス」でした。
 「スッパイス」を入れたスープに対しては
 8割の方が好意的な印象を残していました。

 「スッパイス」の味に関しては
 ・すっぱすぎるかも
 ・もっとすっぱくてもいい
 という両極端の意見が出たのですが
 ・スッパイスを粉末ではなくて
  液体にしてほしい

 という意見も多かったのでした。
 「スッパイスの液体化」は改良に向けての
 懸案となりました。

 
 この問題に対しての回答に対して
 気になる数字が現れました。

●問17:このラーメンは
「香ばしさ(こんがり感)」を
味のコンセプトとして作りました
『こんがりガーリックしょうゆ味』という
ネーミングから受けた印象と
食べた後の印象はいかがでしたか。


食前の期待の高さに比べ、
食後の印象が「普通」を選んでいる方が多いのです。
今回の商品購入の決め手となった
「スッパイス」は好印象で受け入れられているなか、
そもそもの味のコンセプトである
「こんがりガーリックしょうゆ味」が
伝わりきれてないかもしれないと考え
食前の期待が高かった人のなかから、
食後の印象が「普通」「低かった」に移行した方の
データを抽出して検討しました。

意見を感想文風にまとめるとこんな感じでした。

「こんがりガーリックしょうゆ味」という
ネーミングである以上、
もう少しガーリックがあってほしかった。
もっとこんがり面や香ばしさも期待してました。
ややがっかりです。


がっかりさせた方には
申し訳ない気持ちだったのですが
味の軸である「香ばしさ」への期待が高かったために
「がっかりした」のだとも考えられました。
ここで、我々は
「こんがりガーリックしょうゆ味」という
味のコンセプト自体には可能性があるが、
それを具体的に表現しきれていなかったかもしれない、
という結論を出しました。


「普通においしいラーメンに
 まとまってしまったのかもしれません」

と、その当時の日清食品開発担当の小山さんが
おっしゃってました。
「もっと、わかりやすい
 香ばしさを表現する必要がある」
とも。

これらのアンケート集計の結果
解決したい問題として検討することになったのが

・さらなる香ばしさの追求。
・スッパイスの粉末から液体への移行。

食べる時にガーリックが「底に沈んで」
ガーリック感があまり感じなかった
という指摘から
・具材としてのガーリックの改良。
 
この3点が大きな改良課題として残りました。
「研究所でいろいろ実験してみますわ」
と、小山さんが改良課題を持ち帰ってから
次のミーティングが開かれるまで
かなりの時間が費やされることになりました。
そう、その時間には、
「研究所」での試行錯誤の連続があったのでした。

(つづきます!)

2003-06-13-FRI

BACk
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