ポカスカジャンの脱線マガジン。

8月3日
天気 ♪このぉ〜雨はぁ〜誰ぇのぉ〜涙ぁ〜
スゥイ スゥイ スゥイ(振り付き)
by たまちゃん

昼過ぎに沖縄に着くと、期待程の暑さがない。
道路も一雨あった形跡。
だからと言って大ザンス軍団、テンション緩む訳がない。
(以前、座長に"テンション"は上げたり下げたりするもんじゃ
 なくて、加えたり緩めたりするもんだから、
 言葉の使い方が違うよってダメ出しを受けた事があるのだ)
完全にリゾーターだ(んな言葉あるのか?)。
今日、明日と単独ライブのあるポカスカジャンと
てるやひろし(凱旋ライブ! 父親が沖縄出身なだけなのに、
いつの間にか凱旋ライブになっている)以外は、
5秒に1回は、海って言葉を発している。
「雨降ってても、海入ったら一緒だよ」
って訳の分からない事を言っている。
宮乃原とアンドレの会話だ。

沖縄滞在の拠点は、みなと荘だ。
荘、そう、つまり民宿だ。
大ザンスツアー、オーラスに来て一気に
ポカスカツアームードだ。
賄いのおばちゃんに挨拶して部屋に入ると、
畳部屋に扇風機だ。
窓を開けると、雨上がりのアスファルトの匂いが鼻を突く。
手が届きそうな隣の雑居ビルは、
室外機がやたらと忙しそうに水を垂れ流している。
隣の部屋の森雅晴が、「エアコン、線が繋がってねーよー」
って言ってる。嫌が応にもアジアムード満点だ。
マップだ何だと走り回る皆の横で、ギターを出して、
夜のライブの準備をする。戦士に休息はないのだ。
しかし省吾、いきなりお昼寝だ。
今日の仇名は"ラフティー"にする。

開演時間21時の「クラブDセット」に17時に入る。
楽屋に泡盛が置いてある。
今日はライブのないてるやが早くもそれに手を付けて、
顔がクースーだ。若手に、ほか弁を買って来てもらう。
ゴーヤチャンプルー弁当だ!! やたらめったら旨い。
泡盛によく合う。しまった! いつの間にか俺も飲んでる!!
ウチナー流だ。郷に入れば郷に従え、これもまた人間の業か。
シークァーサーで割ると、またこれが旨い。
今日のお客さんは全部で100人。
うちワハハの身内が40人だ。
「ワハハの舞台より700倍緊張するよな」
と、のんちん。
700倍の根拠は何だ? 動員数か?
しかし、この緊張感、何度やってもだ。
ゲンを担いだり、意味不明語を発したりと、
何かしてなければならない程の緊張感。
そうだ、俺達はポカスカジャンなのだ。
2000人のお客さんの大ザンスと
60人のポカスカジャン。
どのモード・チェンジ切り替えボタンを押せばいいと
いうのか? 取り合えず全部のボタンを押すしかない。

出番30分前、喰さんが楽屋に顔を出してくれた。
ちょっとしたネタ振りのアドバイスだけして、
すぐ帰って行った。
「本番前喰さんの顔見ると、ホッとするよな」
と、のんちん。そう、喰さんの顔を見るだけで、
今日のライブ大丈夫だって気になるんだ。

本番20分前、楽屋に居た他のスタッフや、
仕込みを手伝ってくれた若手の皆に、
こっから本番までは3人だけの時間を作って欲しい、
と席をはずしてもらう。
3人だけの楽屋だ。
これから3人で舞台に出て行って、3人でライブをやるのだ。
3人で爆笑とって、3人で拍手を貰うんだ。
3人でずっこけた時は、真っ直ぐ稽古場に戻って、
明りも点けずに夜を過ごした事もある。
ポカスカジャンはそーゆーチームだ。
いつまでもそーゆーチームでありたいと思ってる。
今日も客席から乱入しての登場パターンだ。
客席扉の前、3人手を合わせて、
いつもの"レディ・セット・ゴー"だ。
レディー・セット・ゴー。
いつから本番前、必ずこれやるようになったんだっけ?
もうだいぶやってるよなぁ。
そうだ、毎回ヨーイ、ドンなのだ。
いつだってスタート・ラインの上だ。
今日もまた、始まりから始めるんだ。
終わりは? ポカスカジャンの目標は? どうなりたいの?
何を目指してるの? 今後、何したいの? etc・・・、
「レディ〜・セェットォォ・ゴォォォーッ!!」


8月3日 by しょうご

やっと来たね〜沖縄!
照り付ける太陽、色とりどりの花や果実、
クールバスクリンをひっくり返したような海では
健康的に灼けた女達がビキニの花を咲かせて・・・
いると思ってた、が那覇空港に付くなり雨、
いきなり出鼻を挫かれた感じだ。

今日はポカスカジャンが初めて沖縄のライブハウス
“クラブD−セット”でライブを披露する日なのに・・・
そうなのだこんな事を言ってはいるが
意外と緊張してるのだよ。
なんせ近ごろはスランプ続きだったし、
まるまる2時間やるのも久し振りだし
チケットの方も・・・らしいしね(トホホ)。
楽屋入りし、仕込みそしてサウンドチエック、
なんか懐かしい感覚におちいる。
ポカスカツア―はたった1年前なのにね。
全ての準備を終えて楽屋へ戻るとテーブルの上には
アイスぺ−ルと泡盛が・・・まさか・・サ−ビス?
お店の人に聞いたらココでは出すのが普通らしい。
さすが沖縄! ステ―ジドリンクが泡盛とは・・・
そうこうしているうちに時計の針は21時を
指そうとしていた。ライブの開始が夜の9時!?
これが「うちな〜タイム」である。

いよいよスタ―ト。
お客さんも当初の予定より多く入ってくれた。
いつもの様に客席からの乱入。
お客さんの顔にチラホラと戸惑いの色も見えるが
「OK! 大丈夫充分楽しませてやっからよ!」
という感じである。
のんちんがト―クでマウントポジションを取り
タマちゃんの予測出来ないボケとよだれで攻撃をかわし
そして俺の特殊な体型でとどめを刺す・・・
2時間がこんなに短く感じたのは久し振りだ。
良い! ライブはやっぱり良い!
上手く言えないが、まず自分達が一番楽しんでいるんです!
そりゃあ見てる皆も楽しいはず!
ポカスカジャン自信有ります!(天狗?)
だってポカスカが一番のポカスカファンだから。
おやすみなさい♪


8月3日(木) by のんちん

体がとろけた・・・。
「ちびくろサンボ」にでてくるバター、
あのバターになりました。
♪いーかがでしたかポカスカジャン♪
3度目のアンコールを終えて
最後のポカスカジヤンテーマソング。
3人は確かにバターのように溶けてひとつになった。

1年越しのツアーファイナル、
「マジカニミラレルツアー」が終わった。
現在11時(沖縄は9時からライブが始まるのが
普通だそうです)、
いつものように汗だくでCDを売る3人の頭には
1年前のツアーの思い出、
まばたきでシャッターを切った光景が
オーバーラップしていた。

勝ち負けで言えば完封勝ちだ・・。
へへへへへへへへへ。
それにしても今回の沖縄のライブのプレッシャーは
物凄かった。自分が日記に書いた憂鬱、
それ故読者の皆さんは否応無しにも注目してるし、
殆ど全員がポカスカ初体験のお客さん、
さらにワハハの役者・スタッフが勢揃いだ。

3人ぽっち・・・。

リハーサル前はやばい感じだった。
テンションがあがるオレと玉井を尻目に、
はしゃぎ気味の省吾・・・抜けている・・・完全に・・。
こういう時の省吾はやばいのだ。
ステージでの凡ミス、それによってガタガタくずれだし、
最後は投げ出すというやばいパターン。
マネージャー平間氏がオレに耳打ちする、
「省吾あのままだとまずいよ、リハで引き締めないと・・」。

リハは四分六で、本気でカリカリした。
リーダーは演技で怒るときもある・・・道化師ですよ。
もっといえばカリカリ君ですよ、ハイ。

本番前、楽屋はうちの役者・スタッフで泡盛大会!
いいじゃないか、いいじゃなか。
本番10分前。
緊張で固まる3人を全く気にせずみんな酔っ払っている。
さすがに
「最後の10分間、3人だけにしてください」
と切り出した。3人きりになってしたことは、
ドラゴンアッシュの「アンダーザエイジソング(だっけ?)」
の大合唱! よし、いけるぞ・・・。

客席は60人のお客さんと身内で一杯・・・・。
ありったけの声で「ハイどうも」と言ったとき、
今日は勝てるなと思った・・・。

心配かけました。

PSJ   ハッピーリーダー

2000-08-12-SAT

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