ポカスカジャンの脱線マガジン。

ツアー日記

9月30日(木) 東京

目が覚める。
東京の俺の部屋。
身体が重い……。
べつに体形のせいじゃない。
昨日のプーク人形劇場のライブがたたった。
やはり2時間半は長すぎる。
まぁ東京のライブと言う事で
ちょっと気合いが入りすぎていたせいも
あるとは思うけど……。
でも今日は2ステ。
構成は、ちょっと短くするとはいっても、
昨日よりは確実にハードになるはずだ。
がんばらネバ。

会場に着くといつもの様にそれぞれが用意を始める。
若手スタッフが席を作ったり、そうじをしたり、
俺達はギターの弦をはりかえたり、バッテリーをかえたり。
のんちんだけはスペースドラムのガムテープを
補強していたり……。

俺はこの光景がなぜか好きだ。
嵐の前の静けさというか、
緊張感がぎりぎりでバランスを保っているというか。
何かうまく伝えることができないのだが、
夢を見ている様なのである。
でも本当の事をいえば、PSJのスタート当時は
この緊張感がすげーイヤだった。
でもやはり舞台というものはドラッグの様なもので
この緊張から来る、意識が遠くなる様な感覚が
今では気持ちいい。
トベる。
これは俺のリーガルドラッグだ。

そしてこのドラッグは、本番が始まると
また別の形となって俺を酔わせる。
PSJは本番直前に円陣を組んで
気合いを入れて舞台に上がるのだが、
この「レディ・セット・ゴー!!」という気合いで
また俺の頭の中の気持ちいいつぼのフタがあいて
「ピュッ!!」と“気持ちのイイ汁”を出す。
本番ドラッグだ。
これが終演まで俺を中毒にしてくれる。

こうやって書いているとアブナイ人の様だが、
誰だってこうゆう感覚があると思う。
俺だけじゃナイと思う。
皆でそれぞれのリーガルドラッグを楽しもう。
俺はもうジャンキー。
このPSJドラッグはやめられない。

のこすドラッグは10/3の横浜サムズアップ。
最高のドラッグにしてやるぜぃ!!

(PSJ/中山省吾)

1999-10-13-WED

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