ただいま製作中!ただいま製作中!

2017/08/23 12:39
masahiro.tanaka

カレーの車、オープン中!

新宿サザンテラスのカレーの車、
今日もたくさんのお客様に
来ていただいています。
みなさま、ありがとうございます!

新スタッフのふたりもテキパキ、
たのしそうに働いていて、
とてもいい感じ。
ちょっと前に、販売の仕事をしている
カレーの学校の生徒さんが
「すごく前の『今日のダーリン』が好きで、
保存してたびたび読み返してるんです」
と見せてくれた糸井の文章を思い出しました。
(長いですが、引用してみます)

───

「売り子」という仕事があります。
「販売員」といってもいいでしょうし、
「ショップ店員」などとも言われているようです。
一時、カリスマ店員とか、流行語みたいになってました。

この「売り子」という仕事、実際にやってみたら、
全人間力が試されるような仕事だと思うのです。
書物や先生についての勉強も、
ある局面では大事なのかもしれませんが、
人間のお客さまに対して、人間の売り子として
ものすごくたくさん頭と身体とこころを使って、
センスと経験を溜めて磨いていくような仕事です。

でも、むつかしい筆記試験があるわけでもなさそうで、
学歴のふるいにかけられることもなさそうなので、
なんとなく世の中の価値観のなかでは、
「かんたんな仕事」というふうに思われがちのようです。
言わば、いままでの社会でなめられている、というかね。
だけど、学校で習うような知識がどれだけあっても、
おそらく、それがあれば
「売り子」がうまくできるとは思えません。
ぼくの知ってるかぎりでは、やっぱり、
いい「売り子」は、人間理解が深くて豊かだと思えます。
いいとされる大学で習っても、
なかなか実際に身につくものでもなさそうです。
 
その「売り子」のような仕事は、
世の中にたくさんあります。
ケーキ職人だって、大工さんや左官の仕事だって、
センスと経験と、向上心が仕事の質を決めます。
書籍の外側にある「知性」がものすごく必要とされます。
で、そこらへんの「知的」な仕事っていうものこそが、
この先、人に「はたらきたい」とされることであったり、
ロボットに取って代わられない仕事なのではないか?
そんなふうに思うんですよね。
 
スポーツ選手のやっていることも、そうですよね。
デスクワークより、全身を使うような「知性」で、
人びとから尊敬されたり、必要とされている例でしょう。
「ポスト・ホワイトカラー」の時代は、すぐそこかもよ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
いい「売り子」は、「売り子」以外もうまくできそうです。

───

さて、今日の残りの「カレーの車」の販売も、
みんなでがんばります〜。