気仙沼のほぼ日便り

本日は、気仙沼にはじめてきた人が
こう回るといいのでは?という
ほぼ日なりのおすすめルートをご紹介します。

ほぼ日なりの、と言ってみたものの
実は、われわれほぼ日乗組員が
地元の斎藤茶舗の息子さんである
斉藤道有さんに
ご案内いただいたときのルートを元に、
わたしの勝手なおすすめや思いつきを加えて
ポコッと生まれた即席のルートですので、
一般的な観光ガイドとは
紹介の仕方が、ちがうかもしれません。

そのあたりは、
ツッコミどころが満載で、
情報のかたよりのある気仙沼ガイドです!
という前提で、読んでいただければ。

ちなみに、気仙沼には、震災前から
観光コンベンション協会による
観光ガイド
があります。
ご自分のコース作りに、あわせてご参照くださいね。

さて、具体的なご紹介の前に、
気仙沼に限らず、
これからの季節、国内旅行に出る方に、
覚えておいてほしいことが、ひとつ。

「冬だから、4時半になると、陽が落ちる。」

さいきん、ほんとに陽が落ちるのが
早くなりましたよね。
東京を朝の7時に出て、
11時に気仙沼に着いた場合、
陽が落ちるまでの間は、6時間足らず。
1日目は、
そんなにたくさんは回れないということを
心に刻んで出発しましょう。

今回は、車での移動を想定して
いくつかの場所をご紹介します。
一ノ関から、車で、気仙沼に入る場合、
国道284号線というルートを通ります。
このルート沿いにある外すことができない、
さいしょのおすすめポイント!

道の駅かわさき

国道284号線に「道の駅かわさき」があります。
農家の方々が新鮮な野菜もさる事ながら、
まず、ここに売っている「金時まんじゅう」!
気仙沼ではなく岩手県のお菓子ですが、
とてもおいしいです。
お帰りのさいには、ぜひおみやげに。

・フルセイルコーヒー

ほぼ日が一押しするのは、
その「かわさき」横のシェル石油GS併設の
「フルセイルコーヒー 岩手川崎店」です。
便利なドライブスルーもできますし、
店内飲食も可能です。

被災前、こちらのフルセイルコーヒーは、
気仙沼にあるアンカーコーヒーの
フランチャイズの店舗でした。
気仙沼市内の2店舗が津波に流され、
スタッフさんの職場を失っていたところ、
フランチャイズのオーナーから申し出があり、
運営が気仙沼の本部の
アンカーコーヒーに委託されました。
現在は、気仙沼のスタッフが
車で50分ほどかけて、毎日、通勤しています。
元気なスタッフさんたちの笑顔には
そういう物語も含まれています。

こちらのお店は、
コーヒーも、ラテも、クロワッサンも、
ソーセージサンドも、
どれもおいしいので、
運転の小休憩やドライブのお供に
ちょこっと立ち寄り、をおすすめします。

ちなみに、12月23日に気仙沼市内で仮設店舗
「アンカーコーヒー&バル 田中前店」もオープン予定、
それに先駆け、仙台の一番町にも
「フルセイルコーヒー 一番町店」もオープン!
とのことですので、
こちらも、あわせてどうぞ。

・気仙沼駅

車で気仙沼に入る場合も、
一度、気仙沼駅によって行くと、いいと思います。
気仙沼観光コンベンション協会
気仙沼ガイドマップが手に入ると
そのあとの行く場所の位置関係が
かなり把握しやすくなるので。
駅にある気仙沼市観光キャラクター
「ホヤぼーや」顔出し看板での撮影もお忘れなく。

・鹿折唐桑駅(ししおりからくわえき)

順調に運転して、気仙沼市内に入ったら、
カーナビの目的地を
JR「鹿折唐桑駅」に設定してみてください。
震災当時、大きな火災があったエリア、
駅は、港から約800mのところにありました。
瓦礫が撤去されて、基礎工事だけ残っているところ、
錆び付いた車がまだ残っていたりすることから
広範囲にわたって被災にあっていることが
うかがい知れます。
陸前高田に通じる東浜街道は
迂回や盛り土の上の通行を
しばらくの間、強いられていましたが
2ヶ月ほど前でしょうか、
ようやくアスファルトが引かれていました。

ここはまだ、建築制限のかかっている場所で、
駅もいまはありません。
「鹿折唐桑駅」のあった
気仙沼の北にある大船渡に続くJR大船渡線や
気仙沼の南からやってくるJR気仙沼線などの
海岸線沿いの鉄道網は、
大変に長いスパンで復興の目処がたっていない
と聞いています。

・ランチ

あなたが、11時に気仙沼に入った場合、
そろそろ、お昼ごはんを食べなくてはなりません。
行きに国道284号線のフルセイルコーヒーで
じゅうぶんに腹ごしらえして、
ランチなしで、まだまだ回る!
という選択肢ももちろんあるんですけど
やっぱり、気仙沼に来たら、
おいしい魚を食べたいですよね!

というわけで、いくつかのおすすめを。

◯港町レストラン「鮮」

水産物のおみやげが充実している
「お魚いちば」の横にあるレストランです。
気仙沼湾の内湾に面している場所ですので
近隣を船を見ながら少し歩いたりしたあと
ランチをするなら、ここがおすすめです。

◯気仙沼復興商店街

もうまもなく、12月24日にオープンする
地元の商店街の仮設店舗です。
港町気仙沼のメインストリート
「南町商店街」には
被災前、140店舗が軒を連ねていました。
そのうち、51店舗が入る予定の
地元の商店街だけの仮設店舗ですので
床屋さんや学習塾、花屋さんなども、入っています。
いわゆるお土産物屋さんは、
そんなに多くないかもしれないのですが、
お寿司屋さんが2店舗ありますし、
飲食店もたくさんありますよ。
地元の商店街のお店に
購買というかたちでの確実な支援ができますので、
お昼ごはんのついでに、お買いものもぜひ。

◯復興 屋台村 気仙沼横丁

こちらは、一足お先にオープンしている
赤い提灯が目印の屋台村。
飲食店と物販がメインです。
お寿司からイタリアンまで
幅広くいろんな飲食店がありますよ。

あとは、単純にわたしが行って
とてもおいしかった気仙沼の市街地の方にある
お寿司屋さんを2店舗ほど。

◯大寿司
◯鮨智

わたしがおいしいお寿司を
表現する技術を持っていないもので
どうおいしかったか、ということを
具体的に書けないのですが
両店とも夢中でペロリと食べた、
ということだけお伝えしておきます。

他にも、もっとたくさんあると思うので、
行ってみておいしかったおすすめのお店は
また、メールで教えてくださいね。

お腹いっぱいになったところで
午後のルートをご紹介したいのですが
文字数が多くなってきたので、
次回につづきます。

「気仙沼、行ったら、お魚食べようね!」

それでは、また明日ー!