「世界一のクリスマスツリー」の植樹式。

goro.inazaki

あすなろの木。

2017/11/15 11:00
清順さんが
クリスマスツリーとして選んだ木は、
富山県氷見市の森に自生していた
1本の「あすなろ」の木でした。

「あすなろ」という名前の由来には、
ちょっとおもしろい説があります。

「あすなろ」は、
日本に古くから存在する
常緑針葉樹のひとつです。
「ヒノキ(檜)」とくらべて、
建材としては格下に見られることから、
「『明日』こそ、ヒノキに『なろう』」
という意味もこめて
「あすなろ(翌檜)」という
名前がつけられたといいます。
「落ちこぼれの木」
なんていう人もいるんだとか。

そんなあすなろの木が、
このプロジェクトを通して、
世界一を目指そうとしているのです。



※Photo Credit : そら植物園
(10月20日の掘り採り式の写真)
goro.inazaki

なぜ「奇跡の木」なのか?

2017/11/15 11:30
清順さんの思いはこうです。

「これまで富山の山奥で、
だれからも見向きもされずに、
ひっそりと自生していた
あすなろの木だからこそ、
みなさんに届けられる
メッセージがあると思うんです」

神戸に届けるあすなろの木は、
樹齢150年ともいわれています。

なぜこの木だけが、
これほど大きくなったかというと、
近くで山火事があったときも、
この木だけは燃えずに残った、
という歴史があるんです。

そういう奇跡の木だからこそ、
神戸という
復興と再生の都市に運ぶことで、
なにかを感じてもらえるような
気がしたんです。でも‥‥」

‥‥でも?

「でも、そんな木だからこそ
『抜くのはかわいそう』とか
『そんなのは人間のエゴだ』とか、
そういう意見もあると思うんです」

清順さんの話は、さらに続きます。


※Photo Credit : そら植物園
(10月20日の掘り採り式の写真)
goro.inazaki

まずはみんなで話をしよう。

2017/11/15 12:00
清順さんはこう話します。

「『あの木は生かすべきだ』とか
『ただの人間のエゴだ』とか、
そういう意見が出ることを、
ぼくはいいことだと思っています。

ただ、ぼくらは毎日、
木のテーブルでごはんを食べ、
植物でつくられた服を着て、
植物を食べながら生きている、
というのも事実です。

ぼくがひとつだけ
いいたいことがあるとしたら、
どっちの意見が正しいとか、
間違ってるとかじゃなくて、
『そういう話をみんなでしようよ』
ということなんです」



※Photo Credit : そら植物園
(10月20日の掘り採り作業の写真)
goro.inazaki

清順さんの話はつづきます。

2017/11/15 12:10
「世の中の人たちが、
ぼくらの運ぶ巨木を見て
勇気づけられたり、
『大丈夫かなぁ』と心配してくれたり、
『すごい!』とただ驚く人がいたり、
『人間のエゴだ!』という人もいたりと、
人によっていろいろな
感じ方があると思います。

ぼくは、それでいいと思っています。

1本の木を見て、
いろんな人が、
いろんなことを思う。
ぼくの本当のねらいは、それなんです」


※Photo Credit : そら植物園
(10月20日の掘り採り作業の写真)