2010年9月某日 快諾を4つばかり。

「権利関係」がクリアになってから、
ちょっと時間がすぎた。
ふたたび「ペンギンチーム」が
動き出したのは、秋だった。

次にすることは、具体的に本の製作にとりかかるべく、
関係者に復刻と再出版の許可をもらってくることだ。
微妙に内容が地味なことになっていて恐縮だが、
真実だから仕方がない。
「権利」の次は「許可」なのである。

関係者は4人いる。
のちにもう1人増えるのだが、それは
だいぶ先の話なので、ここではおいておくことにする。

一人目は、糸井重里である。

永田は毎年年が明けるとすぐに
糸井重里が一年間に書いた言葉をセレクトして本にした
「小さいことば」シリーズを編集する。
(2011年は「羊どろぼう。」というタイトル)
いつも、この本の計画を秋口にたてて、
糸井重里と相談をする。

2011年は、「小さいことば」にくわえて、
2年に一回出版をしている、
糸井重里の愛犬の「ブイヨン」の写真集
出版の年になっている。
この、2冊の本の出版に加えて、
「さよならペンギン」もあわせて再出版する、
という話をした。

「いいんじゃない?」

そう、糸井重里は言った。
結構、準備して会議に望んだのに、
あっさりしすぎてて、ずっこけた。
誰が? モギが。


▲これが、その会議の様子(リアル)。
奥左から、PRの冨田、ブイヨンショップ担当のヤエ、
「小さいことば」「ブイヨン」シリーズのブックデザイナーの
プリグラフィックスの清水さん、
永田、そして、書籍担当の木下である。

そして、二人目はもちろん湯村輝彦さん。

湯村さんに連絡をするにあたって、
ようやく「ペンギンチーム」に人が増えて3人になる。
かつて「ほぼ日」には
「へたうま。」
というコンテンツがあり、
このときに、湯村さんと連絡をとっていたのが、
杉江である。
今回もまた、杉江に連絡をとってもらうこととなる。

じつは、「ペンギンチーム」はそのときに、
本の再出版だけではなくて、
「ペンギングッズ」もつくりたいものだという
ちいさな野望をかかえていたので、
「手帳チーム」の一員であり、
ものをつくる仕事をずっとしてきた杉江が
いっしょにプロジェクトを動かしてくれることは、
願ってもないことであった。

杉江はおいおい活躍をする予定なので、
詳しくは後に譲るとして、
はたして、湯村さんの回答は?


▲これが、杉江。this is Ms.Sugie.
「すぎえ文具」店主にして、弊社一のサブカルな人である。


「オッケーだそうです。」

そして、4人のうち2人がオッケーとなった。
のこるは2人。
ブックデザインとカバーデザインをされた
秋山政美さんと永井博さんである。

ネットで連絡先をさがしあて、
メールをだしたところ、

秋山さんからは、
「復刻、再出版の件は、了解いたしました。
 ご自由に制作してください。」

永井さんからは、
「自由にやってください。よろしく、どーぞ。」

快諾の返事がすぐに飛んできた。
「自由に」というすてきな言葉つきで快諾だ。
じつは、連絡をする前には、
さまざまなことが頭をよぎったのも事実だ。
「ことわられたら?」
「いろいろな条件があったら?」などなど。
そんなことを考えた自分が恥ずかしくなる快諾だった。

どうにも、この世代の人々は、
「快諾」をする傾向にあるような気がする。
過去にも何度か、この世代の方々に
許可をいただく仕事などをしたことがあるが、
大概「オッケー」なのだ。
しかも、無条件なのだ。
世代でないのなら、経験がそうさせるのかもしれないが、
ともかく、やりとりをしている間じゅう、
さわやかなのだ。
「いつか、じぶんも」と思わせられることしばし、だ。

話がそれたが、ともかく
「さよならペンギン」は進む。

(地味なのは、ここまでだ!
 つぎからは、派手になる、かも! しれない!)

2011-02-15-TUE
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