『さよならペンギン』が
複刻・再出版への道を歩みはじめたのは、
去年の春のことであった。

糸井重里が毎年出版している
「小さいことば」シリーズの第四弾
『あたまのなかにある公園。』の表紙の絵を
荒井良二さんに描いていただいていたので、
出版に合わせての対談を企画した。
その中で、『さよならペンギン』が話題に上がったのだ。

その内容は、
『さよならペンギン』探しています。」の中でも
紹介したとおりだが、再度ここに記そう。
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荒井 はい。で、もうひとつ、
   すごく影響を受けたのが、
   糸井さんと湯村(輝彦)さんの
   『さよならペンギン』だったですよ。
糸井 えっ。
荒井 あれは、ぶっ飛びましたね。
   で、すごく欲しかったんだけど、
   これ、家に持って帰って読んだら、
   たぶん、打ちのめされて
   自分の絵本がつくれなくなると思ったから
   買わずに本屋に置いとこうと決めたんです。
   それくらい、ぶっ飛んだ。
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という話をされたのである。


対談中の荒井良二さん。絵本を開くジェスチャーを。
(その内容は、いまもここで読むことができる。)

これが、そもそもの発端である。
この時、その場にいた糸井重里以外のスタッフの
全員が「タイトルを聞いたことがあるが、
読んだことはない」という状態であった。

もしかしたら、あの棚にあるかもしれない、と思い、
対談中に私(モギ)が書庫に走ったが、
発見することは出来なかった。
後にその対談が行われた部屋から、
社内の2冊目の『さよならペンギン』が発見されることになるが、
それは、まだ先の話である。

対談は、『さよならペンギン』を置き去りにして、
先へ先へとすすみ、その日の対談は無事に終了した。

そして、数日の後に‥‥。

(モギ記)

2011-02-01-TUE
 
『さよならペンギン』繁盛記 ごぶさた、ペンギン! さよならペンギン
 
2010年3月31日荒井良二さんと糸井重里の対談中に
2010年11月某日 印刷の版と原画の行方。
2010年4月16日絶版と倒産。版権はどこにある?
2010年4月16日絶版と倒産。版権はどこにある?
2010年4月16日絶版と倒産。版権はどこにある?
2010年11月18日 美本を手に入れてください。
2010年11月30日そっちじゃない‥‥事件。
2010年12月14日「ほぼ日」を使って探そう
2010年11月某日ペンギングッスをつくることにした。
2011年1月某日作るグッズは3種類。本と同時に発売だ。
2010年12月29日さよならペンギン探してます。
2010年12月30日第一報は本上まなみさんだった。
2011年1月12日本上まなみさん絵本と一緒に。
2011年1月19日「さよならペンギン」、続々到着
2011年1月27日いちばんの美本はどれだ?
2011年1月27日ソフトカバー? ハードカバー?
2011年2月04日解体前夜。
2011年2月08日解体完了、本文入稿。
2011年2月9日合言葉は「ビートルズのリマスター」
2011年2月9日 カバーの裏のこと。
2011年3月01日色校が出る。きれいだな。
2011年3月8日再校が出る。では、わたくしが。
2011年3月8日炎の赤字
2011年3月12日校了
2011年4月13日 糸井重里、サインをする。
2011年6月2日 旧版「さよならペンギン」、再製本。
 
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