SHIRU
まっ白いカミ。

 

No.85
近接する2点の女の子のデーターベースは
 共有化されているらしいという話。」

ぺこり。

誕生日でも何でもなく
友達としてプレゼントするのに
12万円のシャツよ、12万円!
しかもそれには手紙がついていて
電話の向こうで読みあげるのよ。

その内容ってのも…もちろん好きには好きなんだけれど
メンバーとして尊敬しているっていうのか
一方的に想ってるだけで俺はいいからって
そういうすごい内容で…
だからこそ、それだけのものを
ただ贈ったりできるんだと思うんだけれど。

 すごいね。

友達として誇らしいのと
同じ女の子としてそりゃ悔しいし…
でも彼女にはそれだけの価値があるってわかってるから
もうそれは嫉妬とかそういうんじゃなくて。

 ねえ、ストップ。
 僕とって今の話の主題は
 盲信的に捧げられた一方通行の愛より何よりも
 ラブレターをもらった場合
 友達同士でそれを読み合う風習が
 女の子にはあると知った事だと思う。

あはは。でもそれはー
好きな人からの手紙じゃ無かったから。

 もっとも、それが一番の問題なんじゃないか。
 (と、言葉を飲み込んだ。)

 

 

シル shylph@ma4.justnet.ne.jp

from 『深夜特急ヒンデンブルク号』

1999-10-26-TUE

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