SHIRU
まっ白いカミ。

46枚目:「血吸いマット」

 

社長ー。たまりまへんな。

 がはは。乙女胃の大ヒットで
 けぇへんなビルが建ってしもたよ。

バイオテクノロジーとポリゴン技術を活かして
これからも皆様のお役に立っていきたい思うで。

 おおきに、おおきに。

 ほんでな。また新製品を考えたんや。

これまた頑張るんやね。

 この季節うっとうしいもんと言えばなんやね。

雨ちゃんちゃん…やろか。

 やったらのうて、あの、ほらかゆくてうるさくて
 ぶんぶぶんぶと夜も眠れぬ。

蚊!やねっ。

 そうや。
 君は余計なお世話やけど蚊にはどあらへんしとる?

蚊取りマットを入れてまんねん。

 やろ。うちもそうや。
 でも蚊が死ぬ薬をまくんやぞ
 赤ん坊とかいたら心配ちゃうか?

うーん。確かに気にはなるんやね。

 化学物質なんたらも多い事だしな。
 ベビーが心配で考えたのがこれやったら
 ほんで考えたのがこれ。

社長!お子さまがいたちうワケやか!?

 だまってきけ。
 ほんで考えたのがこれ!

 ぜぇぇぇったい安心蚊取り
 血吸いマット!

 
血吸いマット (使用中)

な…なんや柔らかいんやけど。

 人工皮膚や。
 電源をぶちこむと人肌よりちびっとぬくい程度に暖まって
 二酸化炭素もだして奴らはぜええんぶひとつのこらず
 ここに吸いに来よるってわけや。

なるほど。もちろん人工血液は毒入りやね?

 そうわ、君も賢くなりよったな。
 張り替え用のお徳用人肌パックも出すで。

うは!
今年の夏はいただきやね。

 もちろんや。

今回の会話文は標準語で書いた後、
大阪弁フィルタに自動変換させて作成しました。

 

おまけのズーム画像。
(注意、気持ち悪いです。)

製品に関するお問い合わせは…
「しるぞう本舗」お客様相談センターまで

1999-07-01-THU

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