SHIRU
まっ白いカミ。

23枚目:「まんが道」

 

darlingさんが喧伝して下さったおかげで…
見知らぬ数多の読者の方にとって
漫画好きのあやつといった存在になってます。
1日1冊ちょっとしか読んでないのに…。
漫画喫茶の先達シルです、 こんにちは。

読みやすいし、面白いし。
活字だけじゃ表現できないファンタジーや
監督脚本演出俳優照明効果音と映画でやる事を
1人の人が全てこつこつと手作りで仕上げて
しかも受け手は一瞬で消費してしまう贅沢さ。

そろそろ「古典」さえ出てきた中で
本なら買えてもスペース的にも金銭的にも
より掛かる漫画となると大変です。

「てーへんだ、てーへんだっ。漫画が好き勝手に
 読める場所があるらしいっすよ御隠居っ!」
「まあ素晴らしい。そいつはどこだい、熊さんや」。
…という訳で 「漫画喫茶」についてレポートです。

コスト計算したって。
1時間に4冊は読めるとして…ブツブツ…ほら!
定価の1/4〜1/7ぐらいで済んじゃいます。
同じ漫画を4回読み直す事なんて
よっぽど気に入らなければないでしょう。
だから自分の本棚気分で利用するのも
たいへん賢い選択だと思われます。

人が触った本を読めない…という方はこの際置いといて。
「女性1人では入りにくくて怖い」。
「幾らとられるのかも分からない」。
そんな疑問の声を聞くにつけ
先達として払拭しなければ!と思ったのです。

 

ではまず入店から…。

ドレスチェックなど微塵も無いので
安心して扉を開けます。店に入ると
レジで入店時刻が書かれたレシートを受け取ります。
これを持って、帰る際は時間制の清算をするという
料金システムになっています。

たとえば「ヨムヨム」の場合
最低でもワンドリンク…ていうか飲物を1つ
注文する必要があるので席に着いたら
600円なら600円の紅茶を頼みます。
これには最初の1時間の料金が含まれているので
1時間までが600円。それ以降は10分30円がかかります。
2時間だと780円、3時間だと960円といった具合です。

カラオケ歌広系の「まんが広場」などでは
セルフサービスで好きなだけ飲め! となっていて
最初1時間まで450円固定。それ以降は30分150円かかります。
2時間だと750円。3時間だと1050円。
もちろん店によって価格差はありますが
大体これぐらいが相場だと思って下さい。

レシートを受け取った後は
席に案内されるか、好きな席にどうぞとなるので
好きな席についたら後は本棚に行って
最新雑誌や写真集などならぶ中から
がさっと目当てのコミックスを掴みとり
でんと席に積み上げて読みたおすだけです。

ベテランともなると本棚の配置、品揃えを
一巡して調べてから仕事に入るのですが…
まあ、そこまでは今回はいいでしょう。

あと、みんな荷物を席に置いて
漫画選びに夢中ですけれど
プロとしてあまり感心できません。
ハンドバックぐらい持ってた方が安心だと思う。

終了する時は漫画を元の棚に戻して
レシートを持ってレジへ。
次回のサービスクーポンなど
もらえたりもらえなかったりして
先に書いたようなシステムで清算して店を出ます。

ここで漫画をもったまま出ると
ベル鳴ったり鳴らなかったり。
漫画は店から持ち出してはいけません。

店の客層ですが
昼間は営業をさぼったと思しき背広族。
夕方は帰宅前のOLさんなど来ていつも賑わっています。
深夜は街の雰囲気にあわせて
働きのなさそうな若者がうろうろしていたり
終電を逃した親爺さんが夢の世界に旅立っていたり。
あと私が時々。まんべんなく。


[撮影:まんが広場 池袋北口店]
見知らぬ中年男性を隠し撮り。

 

これだけわかればもう怖い事なんてないでしょう。
デビューを無難に飾るなら「ヨムヨム」なんて
正統派喫茶店ですし禁煙席も用意されていて
女性1人でも入りやすいと思います。
都内だけしか知りませんけど…
新宿は紀伊国屋本店の隣りで、JRにも連絡。
池袋なら東口からジュンクドウに向かう途中の左側と
書店巡りの際に立ち寄れるので便利です。

さてさて。仏作って魂入れず。
漫画喫茶の説明をしたのに…
肝心の漫画作品の話はしていません。
次回は漫画紹介などしてみたいと思います。
ではまた。

 

 

 

シル (shylph@ma4.justnet.ne.jp)

from 『深夜特急ヒンデンブルク号』

1999-03-24-WED

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