SHIRU
まっ白いカミ。

19枚目。

第19回:「学長は太陽神!?」

 

ユメの中で外人さんと話そうと
片言の英単語で苦労してました。
これぞネイティブとマンツーマンでスタディなチャンス。
屋根裏で目覚めた私は
「睡眠留学」の可能性についてしばし考え…
そういえばさっきの外人さんは
日本語で話しかけてきたのであるなあと
気付いたのでした。

こんにちは。
ミステリー探検隊、シルチョフです。

見知らぬ国に人生棒に振りながら旅したい…。
そんな願望は誰にもあると思うのです。うんある。
といっても変な本を買いすぎて冒険資金が無いので
今日は定期券で行ける所に冒険に行きました。
つまりは大学なので面白くも何ともありませんが
ピラミッドを発見しました。

通称ピラコウことピラミッド校舎です。


([撮影] 学習院大学ピラミッド校舎
         誰もきてないけれど9時頃。)

校舎がピラミッドで何になるんだ?
大抵の人はそう思われるでしょう。
何年も見ている私だって解りません。
医学部は無いので怪しい実験をするわけでもなし
歴代の学長のミイラがならんでいるわけでもなく
夏は暑く、冬は寒く、人数も入れない。
だいたい作る前から想像できそうなものですが
基本的にピラミッドは校舎に向かないのです。

ピラミッドの周囲は数十センチのお濠になっていて
これまた理由なく鯉が泳いでいます。
餌は学校で買ってあるそうですが
「生き物係」というのが大学にはいないので
結局、餌は与えられずにいつも餓えています。
踏み外して落ちたりすると喰われそう。

文化祭になると浮かれた学生が出店を開いたり
油や汗や涙やゴミ、その他垂れ流してしまうので
鯉はそのあいだ、裏の「血洗いの池」という
ボウフラ培養湖のごとき池に避難させられます。
あとその浮かれた学生がピラミッドに登ったりして
注意されます。交換レートは注意3で退学1です。

文化祭が終わると池から鯉は戻されます。
たぶん最初の鯉と入れ替わっていると思うのですが
誰も気にはしません。

そうそう。それでこの鯉なのですが
生徒が釣りをすると注意1らしいのですね。
でもそれ以外の人なら注意もなんのその
都内の隠れた釣りスポット状態。
ムヒもしくはかゆみ止めパッチを持参でどうぞ。

そして、もしも守衛さんに捕まった際には
「オサカベ君に誘われた。」とぜひ一言。

作文にひどい評価されたりで
苦手な先生だったのですが
科長にまで出世されやがりなさいまして
途中から担当を外れられた教授であります。

ではまた。

 

本日の紹介:
釣り堀「血洗いの池」
アクセス:
JR目白駅より徒歩2分。

(ムヒ持参の事。)

 

シル (shylph@ma4.justnet.ne.jp)

from 『深夜特急ヒンデンブルク号』

1999-03-13-SAT

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