まっ白いカミ。

２枚目のカミは「商品カタログ」 第１回：「しるぞう本舗創業の内幕」 　 「昨年、1/4インチのドリルが100万個売れたが、 これは人々が1/4インチのドリル、 それ自体を欲したからではなく、 1/4インチの穴を欲したからである。」 Theodore Levitt "The Marleting Mode" 　 　しゃ、社長！意味がわかりません。 ウチはそないなモノを作っていきたいつう事や。 　いんちき大阪弁はいいからきちんと教えてくださいよ。 つまり。ユーザーの欲しがるモノをつくろうにも、 ユーザーつうもんは、 自分の欲しいもんだって実は わかってないってわけやなあ。わかるか。 　ぷるぷる。 あーも。だからかゆいトコに手の届くものを 作ったろうにも、どこがかゆいかもよういわんの、 お客様は。 だからウチは、かいたら気持ちええトコロを教えたり、 かゆくもないトコがかゆくなる。 そんなものをこれから作っていくで！　 これでええか。 　あいあいさっ！ 　 　 「太陽電池式懐中電灯」 ソウラァパワァア！！ 　 　 なーんやこれ。パワァアじゃないやろ。 　ですから。ソーラーパワーで電池要らずの懐中電灯です。 だーかーら。おひさん出てたら懐中電灯いらんだろうが。 　あ…。 　そ、そうみえてこれがなかなか。 　縁の下を覗き込んだり、洞窟を入り口から照らしたり。 おまえ。こんなものをわざわざ開発費 （ポリゴン組んで立体化） 使ってまで作ったんか！　 テクノロジーの浪費、いんや、むしろマイナスやんけ。 　だ、だめですか…。 ぬぬぬぅ。いや！作ってまったからには…どこかに売り方が。 　ぷるぷる。 そうやこれ。２本組で売りだすんや！ 「お互いに照らしあって使いましょう。」とかいってな、 １人じゃ真っ暗…というトコが意味深でええやろ。 　非常時のどさくさに、 　気になるあの人にアプローチってな訳ですね。 こりゃ売れるで！ 　ええ、売れますとも！ 「しるぞう本舗　お客様相談室」 希望の商品・かゆい所などありましたらどうぞ。 (shylph@ma4.justnet.ne.jp) 1.9.1999

1999-01-13-WED

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