BUSINESS
オトナ語の謎。
オレ的にはアグリーできかねるんだよね。

■  第73回 オトナ語出版編:その12 

全国のオフィスでがんばる諸先輩方、
お世話になっております!

いよいよもって、『オトナ語の謎。』の
発売日がせまってまいりました。
ええと、いち、にい、さん、しい‥‥。
あと10日! あと1週間ちょいで発売です!

それに先立ちまして、
先日募集いたしました、
プレスリリース用のキャッチコピーの
採用作品を発表いたします!

届いたメールの数だけでもじつに500通に及びました。
ひとつのメールにいくつものコピーを
書いてくださった方もいましたから、
最終的には1000通近くの候補が届いたことになります。
ほんとうにありがとうございました。

それでは、発表いたしましょう!
おお、審査委員長である糸井重里から
最優秀作品、および優秀作品が
ピックアップされたものが届いております。
また、そこにはきわめて親切な
総評も書かれています。

もったいぶらずに発表しましょう!
結果は以下のようになりました!



■■『オトナ語の謎。』キャッチコピー結果発表■■


最優秀作

本当のオトナになりたいですか?!
『オトナ語の謎。』



おもしろいキャッチフレーズが、
ほんとうにたくさん集まりました。
素晴らしいくらいです。
今回は、どれがおもしろいかはさておき、
「効力第一主義」で審査をいたしました。
最優秀作は、
東京都の糸井重里くんが
しばらく前に作り置きしておいたもので、
「賞品や賞状などは辞退します」ということです。
おもしろみには、ちょっと欠けますが、
かなり長い間シンボル的に使っていくためには、
これがいちばん妥当だろうということで決めました。
もともとは
「本当のオトナになりたいかーっ?!」
というものでしたが、
パロディ臭を除去して、
「謎」というコトバに対応させた
やや不気味な味わいを残しています。

以下、優秀作品を書いた皆さんは、
おもしろさとしては、最優秀作を超えていると思います。
ここに残っていないものも含めて、
ほんとうに見事でした。
ただ、惜しむらくは
このキャッチフレーズそのもののおもしろさで、
興味のエリアが決まっちゃうのです。
どうしても「同好の士」の周辺で
止まってしまう可能性があるのです。
調子のいい言い方をすれば、
「趣味がよすぎる」んですねー。
そういう趣味のよさは、
内容にたっぷり入ってますから、
キャッチフレーズは、
もっと「わしづかみ」なことばが必要なんです。
でも、ここに選ばれた方には、
なにか「いいもの」でも見繕って、
プレゼントしますね。
(darling)





以下優秀作

合い言葉は「なるはや、午後イチ、ペンディング」
『オトナ語の謎。』

(提供者:権兵衛)


ビジネスマンの新必読書と言っても
過言ではないと言えなくもない。
つまり、ありなしで言えばアリ。
むしろ、マスト。
『オトナ語の謎。』

(提供者:jimmy)


ぼかせ、焦点。
『オトナ語の謎。』

(提供者:MAMAMA)


わかっちゃいるけど、わからない。
『オトナ語の謎。』

(提供者:Takayuki)


入社祝いと退職の思い出に。
『オトナ語の謎。』

(提供者:イナオ)


現代口語の基礎知識
『オトナ語の謎。』

(提供者:ほりえ)


オトナになるのもおもしろい
『オトナ語の謎。』

(提供者:sachi)


社会より会社で必要
『オトナ語の謎。』

(提供者:アオキ タケシ)


オトナ語初心者のみなさん、
×歓迎します。
〇ウェルカムです。
『オトナ語の謎。』

(提供者:tkfjita)


一社に一冊。
『オトナ語の謎。』

(提供者:ワカマツヤスヒロ)


会社をゴキゲンにする特効薬。
『オトナ語の謎。』

(提供者:Shinko)




以上、審査結果をお伝えいたしました。
ご応募いただいたみなさま、
ほんとうにありがとうございました!
「いいもの」が見繕われましたら、
お知らせいたしますのでどうぞお楽しみに!

ここで報告になりますが、
書籍の作業がついにすべて終了いたしました!
いままさに、印刷所で
ゴーゴーと刷られているはずです。
次回から内容について触れていきますので
どうぞよろしくお願いいたします!


■■■ アシスタントよりご報告申し上げます。 ■■■

こんにちは。
関西生まれの美人アシスタントです。
こちらは、オフィスからの自由なメールを
さっそうと紹介していくコーナーです。
パッと見クールですが、ハートはホットです。



大阪の会社の東京拠点で働いてます。
向こう三軒両隣、部内の大部分が、
スーパーオトナ語関西弁マスターです。

会議では
「サトウ(アクセントは「ト」)、
 あのなるはや案件、
 どないなっとんねん(アクセントは「ト」)」
「えらいすんまへん、
 あれ稟議書(アクセントは「ギ」)が
 大阪マターになってまして、
 別件でテンパってはるらしいんですよ。
 この件の決裁、ペンディングですわ」
「あほかぁ〜自分。
 あれ来週アタマ(アクセントは「ア」)、
 ケツ(アクセントは「ツ」)やろ。
 口頭ベースでええから、
 関係部署のコンセンサス取っとかなあかんやん。
 へったくれ根回しやなぁ〜」
「部長(アクセントは「ブ」)、
 そうおっしゃいますけど、
 大阪の○○部の大将、極めてヤカラでして‥‥」
「ヤカラてなんやねん。まぁええわ。
 で、来週(アクセントは「イ」)には
 ゴーすんのやろな?」
「それでいくと、追って確認しときます
(アクセントは「ス」)けど、
 結論(アクセントは「ツ」)、
 限りなくグレーですわ」
「ほんまかいな。頼むわ〜(アクセントは「ム」)、
 自分。ここはひとつ、
 大将にババ引いてもらうしかないねんから」
「わっかりました、一発かましときますわ‥‥」
「『かます』言うなや、おまえこそヤカラっとるわ。
 自分、いっつも『かます』言うといて、
 全体会議になったら丸投げ
 (アクセントは「ゲ」)やんか」
「はぁ〜。まぁ、そうは言うても、
 そもそも論(アクセントはふたつ目の「も」)、
 この案件リスケしといたほうが、
 お互い(アクセントは「ガ」)幸せやないかと
 思わなくもないんですが、ちゃいます?」
「ありえへん(アクセントは「リ」)。
 エイヤで回さないと(アクセントは「サ」)
 しゃーないねんから、
 そこちゃんとコミットしといてやー。
 あと(アクセントは「ト」)、
 大阪については見切り発車含みで、
 ステイタスちゃんと部内で
 シェアしとかんとあかんでー」
って感じです。

こんな調子だと、「味わいがある」というよりも、
笑わなきゃ損な気分になっちゃいます。
(提供者:北海道弁なら大丈夫)

なんか、あんたどえらい会社につとめてるんやなあ。
みなさん、あたしよりお下品やん。
ヤカラ、一発かます、ババ引くて‥‥。
せやけど北海道出身の人が、
こんだけ大阪弁書き起こせるて、かなりセンスあるわ。
「気分になっちゃいます」なんて
かわいこぶってる場合やないで。
あんたの関西魂は、お見通しや。
いやー、それにしても、お下品やわ。
ちょっと笑われへんわ。
あたし、関西をなめてたかもしれへん。
出直すわ。帰って来たわ。



ども、オトナ語美人アシスタント様、
さっそく関西版オトナ語送ります!

デザイナーに
「キャッチが目立つようにガーッ!ってきて
 んで、コピーがここらへんにチュチュチューって」

「まあ全体的にこのデザイン、
 シュッっとした感じでな。
 明日昼イチくらいでええけん、
 チャッチャとやっての」

お客さんに
「あの件とあの件、ガッチャンして、
 値引きでこんくらいでどうですか?」

関西オトナ語は意味不明の擬音が多い!

「逆さにふったって、鼻血もでんで」
「首くくらなあかんな、もぉ」
「いやもうホンマ、一生ついていきますわ」
「アチチアチチ、キミの言うこと聞いてたら大やけどや」

関西オトナ語は、オーバーな表現が多い!

オトナな会話も漫才になってしまう、
関西パワー、恐るべし‥‥。
(提供者:ヤギダイ)

なかなかやるなあ、ヤギダイよ。
確かに擬音が多いのが、関西オトナ語。
しかしな、意味不明やないんや!
全部意味あんねんや!
なんとなくその擬音があることで
手に取るように「わかる」んや!
せやけど、
「昼イチくらいでええけん、
 チャッチャとやっての」は、
どう考えても関西やないな。
「やっての」て。どないせーっちゅうねん。
あたしをなめたらあかんで。
大阪で生まれた女を!
やっぱ好きやねんを!
悲しい色やねを!
なめたらあかんゆうとんねん!
‥‥ああっ、こら、なにすんねん!
離せー! 離せー! 離せー!
周囲に取り押さえられながらも、
みなさんからのメールお待ちしとりますと、
アピールするこの心意気を見さらせ!


オフィスからのふつうのおたより、
当コーナーへのふつうの感想なども
お待ちしております!
あてさきはpostman@1101.comです。
こちらのほうの表題は
ふつうに「オトナ語」でけっこうです。
みなさまからのメールが
新たなテーマをつくるのです!

2003-11-26-WED

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