田島貴男の
2004年 オレの
5大ニュース(予定)。

ニュース その2
海の生きものにフォーリン・ラヴ。


ニュース前




ニュース後

第1回
何を見ても何を見てもこの人は!


みなさん、こんにちは、
田島貴男のオレの5大ニュース「その2」が
やってまいりました。
田島ニュース番長、今回のテーマは何でしょう?



田島 どうも、田島です!
今日、オレの5大ニュースは、
福岡に来ています。
天気は快晴、エンジン全開。
今日は、夢にまでみた
海の生きものたちとのふれあいです!
── 番長が早朝から訪れたのは、福岡にある
マリンワールド海の中道
海に棲む生きもの350種に出会うことができる
巨大でたのしい海の科学館です。
今日は、ここで1日職員の体験をします。
田島番長は、海の生きものが
たいそう好きなのだそうです。
田島 小さいときから、大好きでした。
魚の図鑑を3時間も4時間も
見ているようなガキでした。
──

今回はオリジナル・ラヴのツアーで
ギターを担当している
木暮晋也さん
いっしょに来てくださいました。

おふたりは、長いおつきあいだとか?


木暮 もともとは、
高校の同級生だったんですよ。
田島 かれこれ22年くらいのつきあいだね。
── さすが友達同士、
ちょっぴり雰囲気が似ています。
幼少の魚図鑑の記憶と高校時代の想い出、
寝起きの顔に燦々とふりそそぐ九州の太陽。
今日の番長は、
いつにもましてヤングな状態です。
では、水族館職員の心得を身につけるため、
まずは水族館のバックヤードを
見て回ることにしましょう。


ご案内は、マリンワールド魚類担当の
広瀬朋子さん。よろしくお願いします。
 
広瀬 はじめに、水族館にいる魚たちが
どんなエサを食べているのかを
見てみましょうか。
例えば、これはキビナゴです。
田島 あっ、これは、
ふつうにオレたちが食べてるやつですね?
広瀬 はい、人間が食べるものと同じです。
キビナゴは、タチウオやイカなどに与えます。
ふつうは切り身にするのですが、
「まるごと」の形でないと
エサを食べない魚もいるんですよ。
木暮 魚によってデリケートさがちがうんですね。
広瀬 いちばん最初は切り身どころか、
生きたエサしか食べないんです。
水族館のエサに慣れるまで
段階的に与えていきます。
田島 そっか、最初は死んだエサは食べないんだね。
キビナゴもおいしいし、タチウオもおいしいし
みんながおいしそう。
これは魚屋さんから仕入れるんですか?
広瀬 ええ、魚屋さんが
市場から仕入れたやつを
毎日持ってきてくれるんです。
田島 魚河岸か! へえええ。
広瀬 エサには、野菜もあります。

田島 野菜を食べるんですか、魚が!!
広瀬 海で海藻を食べていた魚には、
ほうれん草や小松菜、
レタスなんかを食べさせているんですよ。


マイナス20度のエサの貯蔵庫。
気候の変化でエサが不足しないように
こうやって冷凍のエサを仕入れてあるんです。
「すっげえさみいな」
田島 あそこのザルのなかにあるエサは、
ひと口大に切ってありますね?
広瀬 はい。魚の口の大きさにあわせて
切ってあります。
田島 うまそうだね。


「‥‥‥うまそう?」
広瀬 では、エサはこれくらいにしておきまして、
クラゲを飼育している部屋に行きましょう。
お客さんに見ていただく大きさになるまで、
赤ちゃんクラゲをここで育てているんですよ。
田島 うわあ、かわいい!
これ生きてるの?
つくりものみたいだね!



なんだかアクセサリーっぽい。
ちょっと刺されてみたいくらいだね。
これは‥‥エサじゃないですよね。
広瀬 エサじゃないです。飼育しています。
──

どうです、クラゲ、飼いたいですか?
クラゲを見ている番長を、
動画でごらんください。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)

田島 グフフフ、食えちゃいそうだよね。
このホコリみたいにちっちゃいのもクラゲ?
広瀬 そうです。
1センチくらいの大きさになるまで
だいたい3〜4ヶ月かかります。
これは、大きくなると、4つもようのある、
田島 ああ、ミズクラゲね!
広瀬 そう、これはミズクラゲの赤ちゃんなんです。
成長すると20〜30センチくらいになりますね。
ところで、この部屋には、クラゲのエサになる
プランクトンもあるんですよ。
田島 おお、赤潮だね。
広瀬 そうです。
ここでは、こうやって、
エサも育てなくてはいけないんです。
これを、小さいクラゲたちにあげて‥‥。

田島 ちょっとだけ、
一匹ずつが見える。
広瀬 よーく見ると、わかりますね。
プランクトンひとつひとつは、1ミリにも
満たないんですけれども。
田島 これも
若干うまそうだね。
広瀬 これ、これも‥‥?
‥‥けっこう、なんでも
召し上がる方なんですね。
── 腹がへってるだけだと思います。
担当者はいますぐ昼食に
スケジュールを組み替えたい気分に
追いつめられています。


ここは、水族館の水槽の裏側。
カニやエビの脱皮殻が
置いてあります。
田島 すげえ! 化石みたいだね。
脱皮するときは、全部剥けるのに
どのくらい時間がかかるんですか?
広瀬 からだが小さい時期は
すぐに脱皮できるんですが、
長いときは1日かかったりします。
剥けたあとはからだが柔らかいので
他の生物に狙われやすくなるんですよ。
木暮 しっかし、これ、よくできてるねえー!
広瀬 ほんものですから‥‥。
田島 うおわ! 海ヘビの脱皮殻もあるよ。
オレ、海ヘビ食べたことあんだよ。
広瀬 ほんとに何でも食べる方ですね。
沖縄で、ですか?
田島 そうそう、宮古島で。
おみそ汁にぶつ切りで入ってました。
昆布が巻いてあって、それを剥いていくと
ヘビが入っててさ‥‥。
広瀬 これはオコゼやアンコウの水槽を
上部から見たところです。
こういう魚は、
エサを上からばらまいても
パクパク食べに来ないんですよ。
ですから、キビナゴなどを棒につけて
口のあたりまで持っていき、
生きてるように見せかけて食べさせます。
田島 てことは、オコゼがキビナゴを
食べているんですか‥‥うまそうだな。
この黒いのが、オコゼ?
広瀬 そうです。奥にいるのだけが、
アンコウの仲間なんですけれども。
田島 ああ、これはアンコウだね。
アンコウって、こんなに水圧のないところにいて
大丈夫なんですか?
広瀬 はい。例えば、チョウチンアンコウなどは
深いところでないとだめなんですけれども、
この種類は大丈夫です。
田島 アンコウ‥‥もおいしいっすよねえ。
一同

‥‥‥。


広瀬 では、移動しますよ。


マリンワールドのメインの大水槽の前を通ります。
サメも泳いでいます。
 
田島 うわ、でっけえ。
木暮 これはすごいね。
田島 あれは、マナガツオに似てるね、
タイ料理に出てくるやつ。
うわっイワシ!
ちゃんとフィッシュボールになってる。
あれは、どうやって捕ってきたんですか。
広瀬 あれは、漁師さんから
バケツで生きたままいただいてきたんです。
田島 バラで放り込んでも
フィッシュボールになるんだね。
イワシは、おいしい季節ですね。
木暮 ‥‥そればっかだよね。
── 番長、すべての魚を
食料として見る
のを
そろそろやめてください。
田島 腹がへってんのかなあ?


まちがいなくそうだと思います。
なんで朝ごはんを食べてこなかったんだ、
この人は!!
 
(次回につづく!)

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2004-12-06-MON

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