オリジナル・ラヴの
やさしい予習メモ。

page002
── では、番長。
音楽をふだんあまり聴かない方が、
ライヴ「POP」に行く前に、
聴いていったほうがいいCDを
まずは3枚挙げていただけますでしょうか。
田島
はいはい。えーーーーーーっとね。
── はい。
田島
えーーーーーーっと。
まあ、これは持っていらっしゃると思うんですが、
まずはオリジナル・ラヴの「街男 街女」
── まあ、みなさん、
持っていらっしゃると思うんですが、
「街男 街女」。
田島
それと、
ええーっっと、
ヒャッハハハハ。
── 何がおかしいんですか。
田島
ええーーーっと、何にしようかな、
うーんと、えーっと、
オレのiPodに入ってるかな。
何がいいかな。
むずかしいな。
あのね、これからおすすめするCDは
コンサートとは
全然関係ない
場合があります!
── ‥‥!!
田島
だめ? だめかな。
── いや、あの、いいと思います。
田島
だったらね、
オリジナル・ラヴの音楽を
聴いたことのない人には、
やっぱり、自分のアルバムを聴いてほしいです。
── ということは、2枚目は。
田島
「踊る太陽」ですね。
── はい。
そして、3枚目は。
田島
そうだな‥‥
‥‥‥‥(iPodを片手に3分経過)
よし!
ローリング・ストーンズの
「ビトゥイーン・ザ・バトンズ」
すごく有名なアルバムです。
── おお、ストーンズときましたか。
この3枚を聴いて来い、と。
田島
うん。いいんでない?
── ものすごく悩んだわりに
たいへん軽い受け応えを、いま、いただきました。
オリジナル・ラヴの『POP』ライヴ前には、
この3枚をどうぞ。
オリジナル・ラヴ「街男 街女」
オリジナル・ラヴ「踊る太陽」
ザ・ローリング・ストーンズ
 「ビトゥイーン・ザ・バトンズ」
 The Rolling Stones Between the Buttons

番長は、ストーンズは、
お好きなんですよね。
田島
ッハハハ、すげえ質問だな。
── すみません。
田島
ストーンズは、好きだね。
肩の力を抜いて聴けるからな。
よく聴くと、歌詞が意外といいのよ。
ミック・ジャガーって文学青年でしょ。
過剰に文学的すぎて匂うときもあるんだけど、
ストーンズがストーンズらしくなったあとの歌詞は
すごくかっこいいんだよ。
「RUBY TUESDAY」は、悲しくていいかんじだし
「LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER」も
エッチな歌詞なんだけどかっこいい。
── なるほど(メモを取る)。
田島

‥‥ストーンズか!
ストーンズ!
いいなあ!!

── 番長ご自身で言い出されたのですが‥‥。
田島
ビートルズとストーンズはそれぞれ
「聴く時期」というものがあるんだよね。
ストーンズにハマってる時期は
あまりビートルズを聴かないんだよな。
いまオレは、ストーンズだな。
ラフな音楽のほうがよくなったりする時期です。
── でも、ま、ストーンズもいいですけど、
オリジナル・ラヴも、
番長はお好きですよね。
田島
ん?
── オリジナル・ラヴも、いいですよね。
田島 ッハハハハハ!
いいと思うんですけどね!
どうかなあ!!
── おすすめです!
田島
おすすめです!
── では、もうすこし時間に余裕のある方に、
さらにあと数枚、番長の推薦CDを。
田島
うーん。
いま、オレの好きな音楽、ということでもいい?
── はい、どうぞ。
田島
じゃ、ドアーズかな。
ドアーズのファーストアルバム
「ドアーズ」がいいよ。
ビートルズなら、初期の
「ビートルズ・フォー・セール」まで。
音楽をあまり知らない人は、正直なところ、
ビートルズだけ聴いてればいいです。
もう、それだけ聴いてくれ、って思っちゃう。
── なるほど、基本中の基本。
そういうアーティストが、やっぱりいますね。
田島
オレにとって
たまんなくすごいな、と思うのはね。
── たまんなくすごいのは!
田島
ビートルズ。
ストーンズ。
ボブ・マーリー
── ボブ・マーリー。
田島
ボブ・マーリーはね、
美空ひばりに近い音楽だとオレは思う。
歌としては、美空ひばりと似たような
バイブレーションを持ってんの。
それくらい普遍的な歌の力を持ってる人だから、
ライヴに行ったら、誰でも
ぜったい感動すると思うんだ。
── 残念ながら、もう行けないですけれども。
田島

ルックスや、レゲエいうイメージで
とっつきにくさがあるかもしれないけど、
ぜひ聴いてみてください。
歌はほんとうに、すばらしい。
すごい説得力だよ。

── ビートルズは、現在の番長は
初期がおすすめ、ということですが。
田島 あとは、そうだなあ、基本という観点からだと、
ジョン・レノン「イマジン」を聴いてください。
── ふむふむ。
これらを、オリジナル・ラヴのライヴに行くために
聴いたほうがいいんですね?
田島

ううっ! そうかなあ?!
なんだかどんどん
関係なくなってきてる気がするな。
音楽として、これはおさえておいてね、
というのを挙げてみました。
オリジナル・ラヴは、まったくちがうところから
自分の文脈がはじまってるんだよ。

── その文脈を、たどる必要はないでしょうか。
田島 たどっても無駄のような気がする。
よっぽどの音楽好きの方には、
いいかもしれないけどね 。
オリジナル・ラヴの文脈のはじまりは、
'80年代以降になるんだよ。
'80年代というのはさ、音楽がある意味で
ちょっとおかしくなっちゃった時期でしょ?
ロックは、'60年代が全盛期。
ほとんどの名盤って、
'68年なんだよ、だいたいが!
ッハハハハハ!!
笑っちゃうくらいに。
── ほんとに笑ってます、番長。
田島 まじで、ロックは
'68年あたりの1年に集約されてるんだよ。
ビートルズ、スライ・ストーン、
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
ドアーズやピンクフロイドがデビューしたりね。
当時は、文化の比重がロックに傾いていたし、
優秀な人たちがみんな「ロックやるぞ」と
思ってた時期なんだよ。
いまは「ネットやるぞ!」ってかんじなんでしょ?
── いや、そういうわけでは‥‥。
田島 時代によって「カッコいいもの」の
バランスがあって、
あの頃は圧倒的にロックだったと思うんだよ。
「スポーツより、ロックのほうがカッコいい」
そういう時代だった。
── すごい人たちがみんな
音楽に流れたんですね。
田島

時代によって
おかしくなっていった人もたくさんいて、
ジミ・ヘンドリクスなど、たくさん死人も出てる。
一種の集団夢遊病みたいな状態だよ。
そういう、魔力のある時代だったんだな。
でも、'80年代の、パンク以降は
その頃とはまたちがう考え方で
「ロックンロールを
 逆説的にロックンロール化する」
という動きだったような気がする。
オリジナル・ラヴは、それ以降の考え方だから
オリジナル・ラヴ発生物語は、
すごくわかりづらいんだよ。

── それらを経ての、ということですからね。
田島 そう。だから、そんなところまで、
考えなくていいから、
ふつうは!
そのあたりのことは
「はあ、そうですか」で、オッケーです!
── はあ、そうですか。
田島 あとはな、
いまだったら‥‥
‥‥‥‥(iPodを片手に3分経過)
N.E.R.Dかな。
これは、
「女の子が1万円持ってって
 洋服とかが買えるんだけれども、
 とてもおしゃれなものが買えるかんじ」
── たとえが、ちょっと‥‥。
田島 実際にN.E.R.Dのライヴに行ったら、
ギャルが多かったんだよ。
びっくりするくらい。
── ギャル(死語)が多かったんですか。
田島 多かったんだよ‥‥。
N.E.R.Dの「Fly or Die」
を聴いてください。
いいアルバムだよ。
── 「Fly or Die」と「In serch of」
2枚組もありますね。
田島 うん。ツー・イン・ワンはお得だけど、
CDは、1枚ずつ聴いたほうがいいね。
なんだかね、
わけわかんなくなっちゃうよ。
── なるほど。
田島 そういえば、じつはオレ、いま、
CD屋に行っていない最長記録なんだけど。
5ヶ月ぐらい、CD屋さんに行っていません。
ッハハハハハ!
── そんななか、このようなインタビューを。
田島 そんななか、オレはおすすめCDを
みなさんにおすすめしている、という状況です。
N.E.R.Dはね、憎いなこいつら、
しゃれた音楽やってんな、というかんじ。
聴いててむかつく。
── む‥‥、でも、おすすめだそうです。
田島 はい、好きです。
でも、N.E.R.Dは、
いまのオリジナル・ラヴにとって
関係あんのかな?
── また突如、懐疑モードな番長が
出現しています。
田島 あとはね、むずかしいな、
何をすすめたらいいのか、わかんないよ。
すすめたい気持ちがあるのはさ、やっぱさ!
クラッシュの「ロンドン・コーリング」とかさ!!
ああああああ、いっぱいあるな!!
── 急ですね!
田島 急に思いついてきた!
あ、やっぱ、それにしとこうかな、
クラッシュの「ロンドン・コーリング」!!
──

どこをそれにするんですか。

田島 ヒャハハハ!!
そのあたりの音楽は、
中学生の頃によく聴いてたんだけど、
ここ3年ぐらい、またハマってますね。
「ロンドン・コーリング」は、
すごくいいアルバムだよ。好きだなあ。
── では、そんなところで。
ザ・ドアーズ「ザ・ドアーズ」
 The doors The doors

N.E.R.D「フライ・オア・ダイ」
 N.E.R.D Fly or Die
ザ・クラッシュ「ロンドン・コーリング」
 The Clash London Calling
田島 かっこいいねえ、そのセレクト!
で、あとは?
── ジョン・レノン「イマジン」
 John Lennon Imagine
や、アーティスト的には
ビートルズやストーンズやボブ・マーリーを
聴いておいていただければ、と。
田島 ッハハハハハハ!
わけわかんねえ!!
── では、次に、ライヴに関して
質問がいくつか届いていますので、
番長にお答えいただくことにしましょう。
田島 はい。
── では、みなさん次のページへどうぞ!


page001


page003


感想メールはこちらへ! 件名を「オレのニュース」にして、
postman@1101.comまで、
感想をくださいね!

2005-06-22-WED
TTBI
「オレのニュース。」を読む