帰ってきた!
田島貴男の
2005年 オレのニュース。


ニュース その1
キノコ狩り、恐怖の迷宮。

第8回
キノコは意外に新人だった。


ひきつづき、田島貴男番長は
キノコの森に分け入っています。


── 中山さんが
なにやら発見したようです。
中山 これはカバノアナタケといってね、
ロシアでは薬なんだよ。
がんの特効薬って言われてる。
木も感染しているから、木を削れば
多少の薬効成分はあるんだよ。
── 中山さん、目が光っています。



中山さんが
カバノアナタケを採取しているあいだ、
周囲には、つかの間の
ホッとした時間が訪れたようです。
番長は、西田さんの説明を
熱心に聞いています。

西田

この、小さくプツプツしているのが菌糸です。
これがキノコの本体です。



キノコは、よく言われるようにカビの仲間ですが、
植物でも、動物でもない、菌類という生物です。
菌類といっても細菌などとはちがって、
私たちと同じように、ちゃんと核を持っている、
進化した生きものなんですよ。

キノコは、菌糸が
自分の子孫を残すためにつくり出す生殖器官、
植物で言えば、花にあたります。


大好きな理系の話で、番長は興奮気味です。

──

キノコは、植物をはじめ
地球上のいろんなものを分解する、
たいへん大きな役割を果たしているのです。
番長がたいへん熱心に聞いていた
西田さんのやさしい解説を
こちらのページでごらんください。

田島 うーん、キノコは
比較的新しい生きものなんですね!!
見た目は、すごく原始的ですけれども。
西田 いまのようなキノコをつくる菌類が誕生してから、
まだ、2億年から1億年といわれています。
──

中山さんは、カバノアナタケを
すっかり採り終えて、
またすごい勢いで進んでいます。
番長と西田さんが
なかよくキノコを採るするようすを
動画でごらんください。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)

ワサビタケを味見したり、
いまキノコ界で注目のヤマブシタケを、
採っている映像も見られます。


アイシメジ発見。
黄色くて、見わけのつきやすいキノコです。

西田 アイシメジは、うまいですよ。
みそ汁に入れたり、サッとゆでて
大根おろしやワカメとあえたり。
田島 採ろう採ろう。
いっぱいあるな!


ドッチャリ採ってこ!


採って食おう! 


ガー!
── 番長、こんなことをしているうちに
また
置いていかれています。
田島 死、という言葉が、よぎった。
ギャハハ!
急ごう!
西田 中山さんは、どうやら
ホンシメジをさがしているようなそぶりだねぇ。
田島 荒谷さんは?


荒谷さんは森と一体化しています。
西田 あ、ここはクマがいましたね。
田島 でぇぇ!
西田 あの木を見てください。
先が折れているでしょう。
クマが登ってドングリを採ったあとです。

──

クマに会いませんように、会いませんように。
ここからしばらくは、また、
いちめんの薮のなかを進みます。
道のない薮をかきわけて歩くことを
キノコギョーカイ用語では
「薮こぎ」と言うそうです。


足がからんでからんで。

西田 木に逆らわずに歩いてください。
くたびれちゃうからね。
かなり山慣れた人でないと、
ちょっときつい場所です。
── うぷぷ、いま、薮が自分の身長を超えました。
田島 こりゃ迷宮だね。
こんなとこ、ひとりで入ったら
命がいくつあっても足りないよ。
西田 いやあ、これは本格的な
キノコ狩りですよ?
田島 そうですよね。
だって、もう、
びっくりしてるもん、
現在、我々!


キノコ・ザ・トリオのみなさんの
本日の目的は、どうやら
ホンシメジに集中してきたもようです。
日本でもっともおいしいと言われる
野生のホンシメジに、
クマよりも先に、
番長は出会うことができるのでしょうか。
月曜につづきます。




なぜなに番長、質問です。
どうして嘘をつくんですか?

「オレが?
 ナニ? はい?
 なんでだよ!
 嘘つかないぞ、最近は!

 人はどうして嘘をつくのかってこと?

 ええ〜? どうしてなんだろう。
 難しいことを言うねぇ。
 人間関係において、
 コミュニケーションをとりあえず潤滑に
 その場その場でうまいこと進めるため、
 ということが多いのかな。
 
 でも、嘘は器が知れちゃうんだよ。
 だから、ほんとうは嘘つかなくても
 オッケー!というくらいまでに
 自分の気持ちが大きくなれればいいよね。
 そこにだんだんみんな、行くんじゃないかな。

 オレはわりと、思ったことを
 スパーンと言っちゃうタイプだから
 人をだましたりするのは
 本来とても苦手なんだよ。
 それに輪をかけて、最近はどんどん
 嘘をつかなくなってきているな。
 ナニ? それはわかっている?
 まあ、このコーナーでは全体的に、
 オレは嘘をついていないからな!

 いつでも逃げずに、ほんとうのことを言うのが
 いちばんやさしいのかもしれないけど、
 それは、簡単にはいかない。
 テンダーは、イージーにはいかない、
 ということだな!」

人が嘘をつくのを許さなかった男、
岡本太郎のことが大好きな番長です。

なぜなに番長に質問のある方は、
件名を「なぜなに番長」として
postman@1101.comまでメールでお送りください。
すばらしい「なぜなに」をくださった1名さまに、
2005年なぜなに大賞として、
「オレのニュース。」公認 缶バッジ
シリアルナンバー011をお贈りします。

※なぜなに大賞に輝いた方には、「ほぼ日」から
 住所やお名前などを
 おうかがいするメールを差し上げます。
 こちらから連絡の取れるメールアドレスから、
 ご質問をお寄せくださいね。

月曜につづきます!

なぜなに番長の受付は、しめきりました。
たくさんのご投稿、ありがとうございました。


最近の、オリジナル・ラヴ

『恋の片道切符/青い鳥』(ポニーキャニオン)

11月16日に発売されたニューシングル。田島貴男さんが日本語の歌詞をつけてカバーしたニール・セダカの『恋の片道切符』、レオン・ラッセルの『青い鳥』の、名曲2曲に加え、新曲の『ピストル・スター』が入った豪華なマキシシングルです。「かっこいいです、番長!」のひとことに尽きます。


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2005-12-09-FRI

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