おいら。
(天海祐希の了見)

第125回 これ、どーゆーこと?

いやー、久しぶりに書きます。
今まで何をしていたかと 言うと・・

3月3日放送の
NHKドラマ「歌恋温泉へようこそ」を撮影し、
「狗神」「連弾」の宣伝活動。
ベルリン映画祭にも出向き、
ばたばたと今になってしまいました。

その間にも 3月から撮影するドラマの準備、
4月から撮影する映画の準備・・・

はー、いろいろありまして だいぶ ご無沙汰しました。

ベルリンから昨日 帰国しました。
あまりに現実感が無く、ただただ 呆然。
緊張を通り越して、普段となんら変わらず
記者会見をし、取材を受け、
舞台挨拶までこなしてきました。

「あれ?おいら なんでこんな 大それた所にいるのか?」

と、少々 困惑気味・・の まま、帰国した次第。

それにしても 驚くことばかり・・・
なにしろ国を挙げての映画祭で、規模が違う 関心が違う。
すっげー経験をしちまったぜっ!って感じ。

コンペ出品って・・凄いことなんだね・・
恥ずかしながら 把握できずに おいら 居た訳。
海外のジャーナリストから の反応で
次第に理解できるようになりまして・・・

受ける質問の質の高さったらない。
みんな真摯に映画を観て、
かなり高い理解度と共鳴を受けて下さっていた。

「狗神」の中に存在する、日本的な部分、
世界に通じる問題、深い深い部分までも
感じてくれていて おいら 大感激。

そうそう ベルリンといえば・・

おいら 予知してたんだよね。
これもびっくり・・

去年の夏。勿論「狗神」撮影の随分前。
夜 寝ようとベッドに入り、目をつぶった時。
急に 瞼の裏に ある映像が浮かび上がった。

見たことも無い町並みで、
3車線 3車線の大きな通りが
おいら側から 垂直に通っている。
そのど正面に、へんてこな形をした 塔が 立っている。
洋なしをさかさまにしたようなものが
上の方についている塔。
通りの両側は、木が生い茂り まるで 森のようだった。

えてして 一枚の写真の様にも見えたが、
驚いたことに顔を右に向けると
景色も右に 左に向けると 景色も左に・・

「ここ どこなんだ?車が一台も通ってないや。」

と、思ったのを覚えてる。

見たことも無い町、見たことも無い風景・・

夢じゃない事の証明に、その映像が消えてから
おいら すぐ起き上がり ライトを点けて
「なんだったんだ・・・」と、考えた。

時は2001年を向かえ、
そんな映像のことなどすっかり忘れてたある日。
父の持っていたベルリンのガイドブックを、
何気なく広げたら・・

ななっなんと!
そこにおいらの見た あの大通りが そのままの構図、
映像で載っていた。

おいらが見たのは、「6月17日通り」という
ベルリンの大通りであった。

ただ、違ったのは 真ん中にあった塔の形。
6月17日通りには
「戦勝記念塔」というものが通りの真ん中にある。

でも、おいらが見たのは 洋なしの形をした塔。

・・・・・よくよく見てみると・・・

なな なんと!戦勝記念塔のずーっと後ろの
かすかに 外れた所に その塔が立ってるではないか!

その洋なしの形の塔は「テレビ塔」であった。

おいら 恥ずかしながら
ベルリンと言えば ベルリンの壁しか思い浮かばなかった。
有名な「ベルリン天使のうた」という映画でさえも
観ていなかった。

だから、
まるっきり ベルリンの風景など知るよしも無い。

こんな事って ある?
正夢なんか 結構 見た事あるんだが、
寝てないから夢じゃないんだよね。

だれか 解明して!

ふー、不思議なこともあるもんだ。
でも、その話しをおいら 沢山の友達にしていて、
去年話してた友達なんか みんな気味悪がってくれた。
くれたって言うか・・みんな驚いてた・・ははは

で、みんな口々に言うんだよね。
「絶対 その場所に 行って来い。」と。

で、おいら めちゃめちゃ ハードなスケジュールの中、
30分くらいの自由時間をみつけ、
ばたばたと「6月17日通り」の
おいらが見た風景の中に 立って写真を撮ってきたさ。

が・・何が起こった訳でもなかったが・・

・・・・これ、どーゆーこと?

それでは また
あまみでした。

2001-02-20-TUE

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