デンマーク王国 コペンハーゲン さとこさん宅
2014.07.27
Day 059 北欧家具の製作現場に潜入!

おでんさんから、りありー?を手渡されたさとこさんは、
世界的に有名な家具をつくる工房におつとめです。
めったに見られない製作現場を案内してくださいます。

初めまして、コペンハーゲンに住んでいる、さとこです。
デンマークの家具が大好きで、どうしても本場で
家具作りを学びたくて、3年前にやってきました。
今はウェーグナーがデザインした家具をメインで作っている
PP møberという家具工房で働いています。
まだまだ家具作りは半人前、それでも好きな場所で
好きなことをことができる生活は、たのしいです。
りありー?にはデザインの国デンマークを
満喫してもらえたらと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

デザインミュージアムのカフェで、
おでんさんから、りありー?を受け取りました。
おでんさん、お疲れさまでした!

ここにも、ウェーグナーがデザインした、
特大のロッキングチェアがありました。
では、わたしが働く工房へ、みなさんを案内しましょう。

ここが事務室です。
ケネディ、オバマ、そして、りありー?。
いえ、だからどうってことは、ないんですけど。

工房をご覧いただく前に、社長のソーンさんを紹介‥‥
ガブッ!
りありー?、なにが気に入らなかったのかしら‥‥。

さあ、いよいよ作業場へ。
これは、椅子のアーム部分のパーツ同士を、
ボンドでくっつけているところです。

くっついたアームに、職人さんが最後の仕上げをします。
機械ではできない細かな作業は、
やっぱり人間の手が必要です。

こちらは、座面張りの工房です。
座面編み職人のTimが、籐で座面を編んでいるところ。
これも、すべて手作業です。

人間の技(わざ)って、すごいんだなぁ‥‥。
りありー?も、感慨深げです。

こちらは「パパベアチェア」と呼ばれる椅子の骨組み。
The bear in the bear chair!
ベアチェアができていくようすも、ご覧ください。

まずは生地を裁断します。
型を生地の上に置いてカットしていきます。

カットした生地を縫い合わせます。

骨組みに麻布を張って下地を作ります。
パチンパチンと、ホチキスで留めます。

ヤシの繊維を詰めているところ。
ベアチェアは座面のウレタン以外、昔ながらの馬の毛、
ヤシの繊維、麻などを詰めものとして用い製作しています。

りありー?は、ヤシの繊維が気になるようす。
そうだよね、なんだか、おもしろいもんね。

最後にオーダーされた生地を張ります。
ふふふ、りありー?、保護色みたいになってるよ。

やっほう! 完成です!

りありー?、職人さんたちとも仲よくなりました。
工房、たのしんでくれたかな?

数日後、森の中にあるOrdrupgaard美術館を訪れました。

残念ながら、お目当てだったフィン・ユール
(建築家、家具デザイナー)の家は、屋内が撮影禁止。
あきらめきれず、外からうかがうりありー?。

気を取り直してもらおうと、りんごをあげたら、
予想以上にうれしそうでした。

つづけてLouisiana美術館にも行きました。
おそれ多くもヘンリ・ムーアの彫刻で遊ぶりありー?。

巨大モービルを眺めながら、
りありー?といっしょの、さいごの時間を過ごします。
ありがとう。なんだか、あっという間だったね。

さとこさん、おでんさん、お二人で協力しての
デンマーク案内、ありがとうございました!
次回は、いよいよヨーロッパ中央部へ。
続報をお待ちください。