いろんな仕事。

第3回 休日もついついやってしまうこと。


※いろんな仕事、いろんな職業病が、
 とっても好評で、たくさんのメールをいただいてるので、
 昨日の日曜に届いたおたよりを、ホヤホヤのままま掲載!
 あなたのまわりの仕事ばなしも、
 postman@1101.com
 ぜひぜひ、こちらまで、お送りくださいね!





・私の以前勤めていた会社は、
 ギフト商品を美術館などに卸す仕事をしていました。
 日本でもあるのでしょうか。
 例えば、アメリカの美術館や博物館にいくと、
 必ず、そこのロゴやデザインの入った
 マグカップとかペンとかTシャツとか
 売ってありますよね。あれを卸していたわけです。
 私の仕事は、品物のデザインが決まった後、
 そのデザインとともに、香港の会社に注文して、
 香港からの出港、そしてアメリカ本土についてから、
 荷物がそれぞれのお客様に届くまで、
 freight forwarder への
 インストラクションをしていました。
 それで、職業病というか、
 いつもギフトショップに行くと
 品物がどこ製かチェックし、
 単価を計算してしまいます。
 単価と言っても、1ダースで、
 ミニマムはこの品物だと12ダースだとか、
 デザインはきちんと印刷できているかとか。
 それで、本当の値段を知っているので、
 あまりの小売りの値段の高さに
 いつも何も買うことができません。
 (晴田みかん)



・前回掲載されていた「う」さん同様、
 私も昔パン屋で働いていた時は他の店で
 店員さんが「いらっしゃいませ」と言うのを聞くと、
 一緒に「いらっしゃいませ」と言いそうになりました。
 その後遊園地で働いていた時は、
 そこではお客様に声を掛けられた時の返事は
 「はい」+「おはようございます(他)」+「笑顔」
 で答えなければいけないという決まりがあったんですが、
 その頃回覧板を届けに来た近所のおばさんに、
 後ろから「すみません」と声をかけられた時、
 条件反射で「はい、こんにちは!」(+満面の笑顔)
 で振り返った時は、一瞬沈黙がありました…。
 そして今、一般事務として働いていますが、
 私の会社では電話は
 3コール以内に出ないといけないんです。
 で、家でも電話が鳴ると
 布団の中に入っていても飛び起きて
 3コール以内にとってしまうという職業病‥‥。
 しかも始めの挨拶で会社名を言いそうになってしまい、
 「自分の家の電話は何て言って取るんだっけ?」
 と本気で考えてしまったこともありました(涙)
 どれも地味ですが、
 1日中口にしてるセリフって怖いですね…。
 (ま)



・職業自体はあまり珍しくもない
 「レンタルビデオ」の店員なのですが
 扱っている商品のせいか妙な癖があります。
 ビデオがお客様から返却されると、
 次に借りる方のためにまず最初に
 ビデオテープを巻き戻す作業をしなきゃいけません。
 数分であろうが少しでも
 テープが進んでいれば巻き戻します。
 うっかり非番の日に
 自宅でビデオを見る時も巻き戻したりしちゃいます。
 昨日の続きから見るはずだったのに(戻して気付く)。
 そしてテープが巻き戻ると
 今度は「キズ」のチェックをします。
 ビデオの側面をカパッと開けて
 テープが汚れてたり皺になっていないか見るのです。
 (「健康診断」みたいなモノ)
 序盤ならCMなど本編にはあまり関係ない部分なので、
 キズの部分を切って繋げて…と
 治せる範囲ならば即座に店員が修理していきます。
 で、何故か非番の日に自宅のビデオを
 修理している自分が居るわけですが。

 巻き戻ってないとモヤモヤするし
 画像が荒れてるととにかく治したくなるのです。
 これは最早立派な職業病ってやつなんでしょうか…
 下手をすると他人の家へ遊びに行った時も
 チェックしそうで怖いです。
 CDのレンタルも兼ねているので
 そちらの癖などもあるのですが
 これ以上書き連ねるのもなんなので今回はこの辺で。
 (アワタ)



・高校教師をやっている友だちがいます。
 高校生の自転車に
 学校名を書いたステッカーが貼ってあるでしょ。
 友だちは、
 駅前などに並べて止めてある自転車の前を通ると
 無意識にステッカーを
 チェックしてしまっていたそうです。
 それを彼女に「職業病じゃない?」と指摘されて、
 自分でもいやがっていました。
 もうなおったかなぁ・・・?
 (るる)



・私の会社は、検便の検査をしています。
 一日に何百、何千もの人のうんちが届きます。
 みなさん、他人のうんちを見ることなんて
 滅多に無いと思いますが、ホント、個性ありますよ。
 しかし、自分が便秘の時は、何とも言えない気持ちです。
 (おてんとさん)



・システムエンジニアの方が、
 「D」をデー、「T」をテーと読むと
 いってらっしゃいましたが、
 プログラマの私、アルファベットの書き方が違います。
 コーディング(プログラムを書くこと)の時、
 今では直接タイプすることのほうが多いのですが、
 昔はまず紙に書いてからでした。
 アセンブラといって、アルファベットの
 大文字と数字だけを使う命令文を書くとき、
 紛らわしいものをはっきりさせるために、
 「I」は必ず小文字の「i」、
 (数字の1と区別するためです)
 「D」には、縦線にチョンとしるしを入れて
 「O」と区別します。
 一方、「O」は、上に横棒を一本入れて、
 数字の「0」と区別します。
 数字の「0」は、斜めにたすきをかけます。
 今でも意味無くそうしてしまうので、
 OCRで読み取るシートに記入する時は
 気をつけなくてはいけません。
 (うなぎ)



・わたしは以前販売業に勤めていたので
 やはり(う)さんと同じ職業病にかかってました。
 人が入ってくる度「いらっしゃいませー」と
 デカい声で一日中言ってたんで、
 お昼の休憩でうどんを食べていたり、
 休日に友達と雑貨を見ていても
 お客が入って来るとつい
 「いらっしゃいませー」
 と言ってしまいそうになりました。
 実際は言うとこまではなかったんですが、
 大きい声を発する前の息継ぎまでは何度も…。
 販売を辞めて十年くらい経つんですが、
 去年友達とフリーマーケットをした時、
 知らず知らずにデカ声&セールストーク連発で
 周りの友達を引かしてしまいました。
 今は印刷業に勤めているので、
 CMYKの話はすごくうなづけます。
 同僚と毎朝電車に乗っているので
 「あの人の髪の毛ちょっと赤過ぎない?」
 「うん、あと10%M落としたら丁度いいんちゃうんかな」
 みたいな会話も時々してしまいます。
 (はる)



・職業病じゃないのですが、
 学生時代、吹奏楽部でフルートを吹いていたので、
 街で流れる曲を聞くだけで、
 曲に合わせてフルートの指遣いで動いてしまい、
 周りに怪訝な顔をされることが多かったです。
 (自分では無意識だったので)
 フルートを始める前は、ピアノを習っていたので、
 ピアノの指遣いで両手が動いていました。
 さらに、社会人になって、楽器を辞めてからは、
 歌詞付きの曲に合わせて、
 指がブラインドタッチで動いてしまうのです。
 こんな私は、指の力が強いらしく、
 マッサージが上手だと言われることも多いです。
 (みやこ)



・思わず「いらっしゃいませ」と、言ってしまう
 元百貨店の店員さんのお話が有りましたが、
 私も去年まで百貨店に勤めておりましたので、
 同じ職業病にかかっておりました。
 寝言でもはっきり「いらっしゃいませ」と、
 言っていたほど重症です。
 他に、人に道を聞かれたときなど
 必要以上に丁寧に道を教えてしまいます。
 指先をきっちり揃えて胸の前で道を示し
 「はい、こちらも道をまっすぐ行かれますと・・」
 と、言う具合です。
 本人は、無意識なのですが隣で友達が
 「百貨店見みたいー」と、大いにうけておりました。
 (ちび)



・私は競馬場でいわゆる馬券を売ってます。
 バブルの頃は、1レース100万円単位で
 馬券を買っていくお客サンもいましたが、
 もうそういうお客サンもめっきり減り、寂しい限り。
 以前ビックリしたのは、一人のお客サンが買った後、
 スグにやって来たヒトが、
 ジャケットの内ポケットからサッと警察手帳を見せ、
 「今の客いくら買った?」
 って聞いてきたコトがあったんです・・・。
 なんか刑事ドラマだなぁと思いました。
 (ク)



・職業病かどうか分かりませんが、
 多分見た事ないひとには想像もつかない事なので
 メールしてみます。
 僕は数年前まで眼科医をしてましたが(今は休業中)
 お子さんの網膜を見る時には結構ドキドキしてました。
 だってあんまりキレイなんで。
 本当に美しい、キラキラ光ってて。
 人の体にあれだけきれいな場所があるって
 みんな知らないだろうな。
 見る度に、あんまり美しいので
 ため息を患者さんに隠れてつきながら、
 何度眼科医になって良かったと思った事か。
 今でも時々見ると、ハッとしてため息が出ます。
 写真じゃ駄目なんです。本物見ないと。
 もしかして、ちょっと変でしょうか?
 (眼鉄)


2003-02-10-MON
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