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01 (第23回の1)
ニンテンドーゲームキューブ専用ソフト「ピクミン」
ゆーないとさんが体験。その1

あああああ。なんなの? このゲーム!?
 
 
以前の裏スペースワールドでも大好評だった「ピクミン」。
10月26日に発売され、もうすでにランキングに登場している
人気ゲームソフトが、いよいよほぼ日に登場です。
このゲーム、こういうことをぼくらが言ってしまっては
いけないんですけれど「うまく説明できない!」。
人に伝えようとすると、たとえばこうなります。
「えーと、とにかく今までなかったソフトで」
「引っこ抜くのが、きもちよくってさ」
「なんかもう、農業をやってるかんじ」
「企業の研修にいいかも」
「いきなり忙しい!」
「剃り残しのヒゲを抜く気持ちよさだねえ」
「ゲームをしていて、思わず自分の内面に
 気がいってしまいました」
「ゲーム史に残るね」
……じつはこのコメント「裏スペースワールド」のとき
ゲストのみなさんがおっしゃってくださったものなんですが
やっぱり「すごいのはわかったけど、なんのこっちゃ!?」
でしたよね……。
というわけで、ぼくらとしても、
このゲームをあらためて解説するのに最適な人物は誰だ?
と、考え、このかたにお願いすることにいたしました。
ほぼ日でもっとも「わけのわからないものを
熱っぽく語らせたらナンバーワン」である筆者、
「ゆーないとさん(ぼーっとした青春)」です。
しかしそれだけでは不安なので、
近くにいてもっともピクミンをやりこんでいる人物
「弥絵ねえさん」に、ツッコミ注釈をしてもらいながら、
今回から3回の予定で、「戦況ルポ」をお伝えしていきます!
なお、そのあとはピクミンの作者である「宮本茂さん」と、
じつはこのゲームにハマっているdarlingの
スペシャル対談を予定していますよ。どうぞお楽しみに〜!
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【↓こちらゆーないとさんの戦況ルポ】

おらピクミンよろぴくねい!!!!!!!
はいやーーー。
今回ピクミンをやらせていただきました、
ぼーっとした青春のゆーないとでございまするわ。
 
私がピクミンと出会ったのはー9月?に明るいビルに、
お試しでゲームキューブをしに行かせていただいて、
おなじみ学校の友達おまめちゃんとゆかりちゃんを
引き連れて行った時ですわ。(女の子調じゃなくて関西弁調)
初めてやった時の感触は、
なんかキャラクターはそれぞれかわいいんだけど、
やってる事は残酷で、そのミスマッチがおもしろい!
みたいな感じでさあ。
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【↓こちら弥絵ねえさんのツッコミ】

突然、おじゃまします(へこへこ)。
「ピクミン」を5回やって、
やっと昨日クリアしたばかりの
弥絵@へぼプレイヤーです(3週間かかったわさ)。
「ピクミン」ってゲームはなんじゃ?ってのが、
やってない人にもわかるように
この度、注釈入れ役をおおせつかりました。
よろしゅうに♪
 
ところで、「ピクミン」とは、宇宙で遭難した
オリマー(逆読みするとマリオだぞぉ)が主人公。
不時着した星に散らばる宇宙船のパーツ30個を、
30日以内に探し出して、宇宙船を修理して
星から脱出しないといけないってゲーム。
そこで、オリマーに力を貸してくれるのがピクミンです。
(ピクピクにんじんに似てるというのが名前の由来。
「ピック ミー(わたしをひっぱって)」って説もある)。
ピクミンは、種から発生し、土の中に植わっていて
引っこ抜いた人をご主人さまと思う、ういやつです。
おバカなところいっぱいだけど、かわゆいっ!
敵を倒したり、パーツを運んだり、
道や橋を作ったり、とっても働きもんなんです。
 
あとすんごい芸が細かいんだよねー。
プレーヤーが引き連れるピクミンの集団の中に、
さぼってるやつとか、転んで遅れをとるやつとか
いるんだよ。
そういうやつは、気づかないと置いてけぼりになっちゃうの。
で、戻るとぼーっとしてたり、寝てるんだかわかんないけど、
倒れてたりするんだよね。
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オリマーの笛の音が届く範囲が、ピクミンの行動範囲。
つまり、ピクミンはオリマーから離れてしまうと、
好き勝手にウスラボンヤリしている状態になり、
自分の巣(オニヨン)に帰ることもできずに、
敵に食われるだけの悲惨な末路を遂げます。
1匹たりとも置いてけぼりにしないよーにね♪
 
あと歩くとピクミンの頭のアンテナみたいなやつが、
そよぐの。それまたキュート!
あたしってそういう小ネタが大好きがゆえに
気づいちゃうのが得意だから、
いちいち感動しちゃったねー。
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ピクミンは葉ピクミン→つぼみピクミン→花ピクミンと
成長します。成長するにつれ、どんどん動くスピードが
速くなるのでした。急いで成長させたいときは、
大地から蜜が出てる地点があって、
そこに連れて行くと、無心に蜜を吸ってます。
「ふゅぅ〜」というおしっこをした直後の
甘いため息のような悦楽な声を発して、
ピクミンも大喜びっ!超きゅーとっ!
でもって、頭の花びらは、戦いのときにはらはらと
散って、そりゃあもう、可憐で、おいたわしやです。
 
あとねあとね、ピクミンを地面 から引っこ抜くのが
超ウルトラスーパーミラクル快感なんだよーーー!
これはやった人にしかわからんないとは
思うんだけどさー。
コントローラーも引っこ抜く時にブルルンって振動するの!
連続で何本も抜くと、これまたいいんだわー。
画面の中の抜かれたピクミンは抜かれたと同時に、
ブルルンって身震いみたいなのするしさ。
きゃわゆい!(死語?)マジで!
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そうなんすっ! 感動なんす!
【触覚の快感】土に植わっているピクミンを抜くときの
すっぽんっ!ブルルンというコントローラーの
振動がステキ。
【視覚の快感】引っこ抜かれたピクミンが
オリマーの頭上を美しい弧を描いて舞う
浮遊感が気持ちいい。
【聴覚の快感】生まれたてのピクミンが発する
意味不明な美声の数々が、ああ、キュート。
これら3つの快感がミックスされて、
想像を絶する世界に浸れます!
生まれ出る瞬間は、至福の時なんです。
 
なんか分野はこれなんなんだろうなー。
マリオ系でもないし、なんだろうね、新しい系。
なんじゃそりゃ。だけど、やった人にはわかる!!!!!
新しい系。
むむぅ、弥絵にもわかりませぬ 。
世の中で初めてのものに名前をつけるのはタイヘンっす。
とにかく言えることは
楽しさと同時にめっちゃ深いゲームちゅーことです。
以下、必須能力(鍛えられる力ともいう)。
●全体と細部を同時に把握する力
●自分で問題を発見して、自分で答えを見つけ出す力
●複数の作業を同時に進行管理する力
●なにが幸福でなにが不幸か、自分で価値基準を
決められる力・・・大胆かつ細心。勇気と度胸。
トライ&エラーで成功する根性、そして、
愛と情熱あってこそ、クリアできるんです。
 
なんか、ゲームのあらすじは、主人公が宇宙の星で
遭難して、ロケットが壊れちゃって、
星の生物らしいピクミンを引き連れて、敵と戦いつつ、
そのロケットの部品を探すっていうものなんだけど、
あたし、ロケットの部品とか興味なくて、
ひたすらピクミン増やしては、敵倒し、ピクミン増やしての
繰り返しですよ。
ゲームは30日間のお話で、その30日間の間に
30個だっけな?のパーツを集めなきゃいけないんだけど、
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そうそう、30個。
中には「マッサージマシン」や「ただものでないネジ」
など、なんじゃこりゃ?ってモノも。
そんなモンを死闘の末にゲットしたときは、
むなしくて笑っちゃいます。
パーツの数がある程度たまると、
次のステージに進めるようになってます。
ステージを抜けるごとに、自分の力量が
レベルアップしてるのを肌身に感じる、
すごいゲームです。
 
ただいま16日目にしてパーツ4個しか集めてないの!
やばっ。
このままゴールの30日目を迎えるとどうなることやら・・・
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ひぃぃぃ、16日で4個って、終わってますぅぅぅ。
4個ってことは、まだ第2ステージの「希望の森」に
いるはず。その先、「樹海のへそ」「大水源」
「最後の試練」と、がんがんレベルが上がって、
高度な思考と技術、そして時間が必要となってくるので、
今のままではまずいっす。
30日目には、想像を絶する空恐ろしいことに
・・・あわわ。
 
でっも〜ピクミンかわいいしー、引っこ抜くの気持ちいいしー
ホントゲームの目的を忘れちゃうよ。
夢中ポイントが違うっつーのな!
まあ、一つのゲームで色んな楽しみ方があるっつーこと
ですわな!!!!!
ええこっちゃ。
あわわっ。
30日後に、オリマーが、オリマーがぁぁ!!
 
なんか、ピクミンをずっとやってて、終えて、
トイレに行ったり、ネットしてたりしても、
自分の周りのどっかにピクミンを忘れてそうで、
こわい!!!
すぐ自分の周りをキョロキョロ見回して、
「みんなちゃんとついてきてるかー?!」
って確認とっちゃう感じ。
特に水回りでは不安になるね。
なぜって、赤いピクミンは特に水に弱くてさ、
水で溺れ死ぬ事が多々あるんだわー。
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ピクミンは3種類。
赤ピクミン=一番攻撃的。
      火に強く、水に弱い。
黄ピクミン=爆弾を扱える特殊能力あり。
      火にも水にも弱い。
青ピクミン=エラがある。
      水に強く、泳げる。火に弱い。
 
つまり、場所や敵によって、
連れて行くピクミンを使い分けるのがゲームのコツです。
 
はじめは、ピクミンたちが泳いだらどんなになるんだろー
きっとかわいいに違いない!
と思って張り切って水の中にザブザブ入っていったら、
付いてきたピクミンたち、全員溺れてて!
キャヒンキャヒンつらそうな声だしながら。
超あわてて、戻って集合の笛鳴らして
助けようとしたけど、ピクミンほぼ全員溺死。
こういうときに、青ピクミンを先に水に入れとくと
おぼれた赤・黄ピクミンを助けてくれます。
でも、青ピクミンには
第3ステージの「樹海のへそ」まで会えません。
がんばって「樹海のへそ」に
行ってくださいねぇぇ(涙)。
 
超ショックだったー。しかもゲーム始めた初期だったから、
手持ちのピクミンが少ないからさあ。
死なれるとつらいんだわー。
そんなで、水回りは特にビクつくね。
もうかなり入り込んでるね、自分。
 
あとね!Cスティックを使って、
隊列移動っていうのがあるんだけど、
その指示を出した時の音がうける!
競馬の音楽なのかなあれ。よくわかんないけど、
いかにも「おれたち隊列組んでます!」って感じで、
そういうところも細かい!
いいのよねー。
ピクミンは1匹では、なんの力もありません。
集団で行動させてこそ、力を発揮します。
集団で行動させるとき、隊を2つに分けたり、
細い橋を水に落ちないように通るときに、
隊列の形を操作する、この「隊列移動」を使います。
「樹海のへそ」からはこの技術がうまくできないと
先に進めなくなるので、
「希望の森」でマスターしとくのがよろしいかと。
 
このゲームをしてて、楽しいんだけど、
楽しくて、ピクミンに情が移るにつれて悲しいさも
大きくなるのよ。
敵がね、ピクミンを食べちゃうんだよ!
油断してると!!!残酷でしょ!
むしゃむしゃって。
食べられないように、寝てる敵の後ろに回って
攻撃したりもするんだけど、
なんか運悪いと、むしゃむしゃいかれちゃうんだよねー。
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運じゃなくて、作戦と技術ですぅぅ。
自分の運命は自分で変えられるのがこのゲーム。
敵の行動パターンと弱点や力量を見定めて、
一番効果的な攻撃方法を考え出すんすよぉー。
きっとプレイヤーの数だけ、攻撃方法あるんだろうなあ。
 
あと、ブ〜ンってハエみたいな空飛ぶ敵が寄ってきて、
あたしのピクミンをさらって、フラフラどっか行っちゃって、
拉致ったかと思うと、ちょっと離れた所に
拉致ったピクミンを地面にたたきつけて、
土に返しちゃうの!
こいつは「サライムシ」です。
ピクミンがモノを運んでいるときや、
集団で行動してるときにやってきて、
さらっていきます。
隊列を乱されて、活動に遅れが出るので要注意!
 
そうすると、たたきつけられたピクミンは、
引っこ抜かれる前の状態になって、
地面から頭の先っぽだけ見えてるように
なってしまったりだねえ。
あれ、ホントやめて欲しいわー。
ピクミンが死んじゃうわけじゃないけど、
すっごいやだ。いっつも、
「もーやーめてよーーー!このやろう!」
とかきれながら、やってるもん。
そういう憎たらしい敵もいるし、
見た目キモイ「なんじゃこりゃ?」っていう敵もいるし、
かわいらしい感じの敵もいるんだよねー。
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・・・かわいい敵って、どれですかあぁぁ(どど汗)。
かえるの顔にてんとう虫の体みたいな
「小チャッピー」かな?(←かわいくないと思う)。
でも、「敵」っていっても心中複雑ですよね。
考えようによっちゃ、バランスが取れていた生態系に
やってきた侵略者がオリマーともいえるので、
だれが敵で、だれが敵じゃないかって、
本当は難しいところなんですよね、むぅ。
 
かわいらしいやつが、むしゃむしゃピクミン食べるのは
変ににくめないってゆーか、
あたし的にはもうかなり敵を憎んでるけど、
あたしがプレイしてる時に横で見てた友達が
残酷だから、敵の顔もかわいくしてるんだねー。
って言っててなるほど。って感じだった。
むふふ、ゲーム終わるまで、
本当に残酷なのは、だれなのかわからんですよ。
「敵」の死体はピクミンが巣まで持って帰って、
ピクミンの種を発芽させる栄養にしてしまうんです。
なんでも栄養にして、なんでもピクミン化する
ピクミンが一番たくましいかも。
 
でもねでもね、ピクミンがおぼれたり、敵に食べられたりで
死んじゃうと、ピクミンの魂がプワワ〜ンって
お空に飛んで行くんだよねー。
これがまたせつないこと、せつないことこの上ない。
一気にたくさん死んじゃったりすると、
大量に魂がプワワ〜ンって。
すんごい凹むんだよね。
ああ、ごめんよーーって。
ああ、また情うつりすぎ???
かなりはまってるもん、
ピクミンのと・り・こに〜なりました。
(まちゃあきの「お世話に〜なりました」風に)
ですよ。
 
よーーーし、がんばってクリアするぞおおおーーーーー!!
キューブスイッチおん!ってか??
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しくしく。弥絵もピクミンをめちゃ殺してしまいました。
オリマーが死んだために、全滅したときもあります。
くうぅ。一番つらいのは、ムダ死にです。
迷子になって巣に帰ってこれなくて食い殺されるとか、
爆弾操作を誤って自爆させたとか、
後味悪くて、寝られません。くすん。
せめて敵を倒すときに死ぬ方がマシ。
そういうわけで、新しい場所に行ったら、まず、
地形や敵を偵察することにしました。
これやると、けっこう、うまくいきます。
 
ま、こんなこと言ったって、
どんなにあたしがピクミンを愛しているかって
説いたって、
まだ全クリもしてない、ならず者ですけどねっ。
今やっと30日分の16日でゲームとしては
半分過ぎたところだけど、
パーツは4つしか集まってないっていう
悲惨な状態だからね。
うちの主人公は無事あの星から還れるのだろうか・・・。
かなり心配。
でもがんばっちゃう。あたし。
ちなみに、オリマーの故郷は「ホコタテ星」といいます。
ホコタテとは、実は、任天堂本社がある京都の地名です。
(おほほ。ゲームへぼな割には、
こういう情報に強いのだ)。
 
敵も倒さず、パーツも回収しなかった日は、
その日のオリマーの日記に
「妻や子の顔は見られるのだろうか?」とか
「だんだんやつれてきた」とかゆー言葉が並びます。
くぅー、どーせ働いてないわよぉー今日はっ!って感じ。
反省して、翌日はがんばろうって気になります。
おまけですが、妻や子の顔は、オリマーそっくり。
かなり衝撃的でした。。。
 
というわけで、その後をまたここで
勝手に報告しちゃうぞよぉ〜〜〜ん。ぞーん。
ほなこて、よろぴ!
 
というわけで今回はここまで!
この続きは次回に掲載しまーす。
2001-12-05
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