『GIRLS MODE』に夢中な乗組員たち

  • タナカ
  • シブヤ
  • さいとー
  • おおたか

服部由里絵さん

任天堂 企画開発本部 企画開発部

ニンテンドーDSで発売された前作に引き続き、
今作『わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!』の
ディレクターを担当。
企画、開発全般をとりまとめる。

辻井宏昌さん

フリーの演出家、クリエイティブディレクター。
ファッションイベントの企画、制作・プロデュース等に携わる。

ファッションのご意見番として、
『GIRLS MODE』の開発に関わる。

田中

「ほぼ日」の経理担当。愛称は「ジャンボ」。
真っ青な財布やスカイツリーのお土産Tシャツなど
ひとくせあるアイテムを独特のセンスでたのしんでいる。
ちょっとへんな服も、田中が堂々と着ると似合ってしまう不思議。

田中のキャラクター

ジャン

渋谷

お客さま対応や、携帯版の「ほぼ日」の制作を担当。
宇宙柄のワンピースや
虎の顔がでかでかとプリントされたワンピースなど、
確実につっこまれる服を着こなすおしゃれ女子。

渋谷のキャラクター

ゆみえ

齋藤

ホワイトボードカレンダーなど商品企画や運営を担当。
今回唯一の男性プレイヤー。
女性のブランドの服もレパートリーにあるおしゃれさんだが、
ときに、いじりがいのある服を着ることもある。

齋藤のキャラクター

まさみ

大高

コンテンツの編集を担当。
見たことのない形の服や、珍しい柄の服など、
「おもしろい服だな」と思ったものを
ジャンルを問わず、たのしく着ている。

大高のキャラクター

さやや

もくじ

2012-12-02-SUN
第1回 『GIRLS MODE』をしていたら、
ショッピングに行きたくなりました。
2012-12-03-MON
第2回 えらぶアイテムだけでなく、
プレイスタイルにも個性が出てくる。
2012-12-04-TUE
第3回 『GIRLS MODE』は
着せ替え遊び+お店屋さんごっこ。

『GIRLS MODE』をしていたら、ショッピングに行きたくなりました。

大高田中齋藤渋谷 よろしくお願いします!
服部辻井 よろしくお願いします。
大高 たのしませていただいてます。
服部 ありがとうございます。
大高 『GIRLS MODE』の新作の話を聞いて、
田中渋谷は、
すぐに「やりたい!」という反応だったのですが、
じつは、わたしや齋藤は、
ピンとはきていなかったんです。
どこにおもしろさがあるんだろうと。
でも、実際にやってみたら‥‥
ほんとうに夢中になってしまって。
服部 はい、うれしいです(笑)。
大高 カリスマ店員を目指すには、
お客さまを接客して満足してもらうだけじゃなくって、
アイテムの仕入れをしたり、
知名度をあげるために
コンテストに出場したりしますよね。
この、接客、仕入れ、コンテストっていう流れが
とってもおもしろかったんです。
服部 ありがとうございます。
その流れがゲームの基本で、そのなかに、
自分のキャラクターの服を着替えさせたり、
髪型やメイクを変えたりという要素を
たのしんでいただけるようにつくりました。
渋谷 あと、カフェとか、公園とかにも行けますよね。
同じ流れを繰り返していても、
繰り返しに感じないというか、
いろんな息抜きや遊びの要素があるし、
ストーリーもちゃんとあって。
カフェにはいつも同じアルバイトの女の子がいるし、
お客さまでも同じ人が何度も来たりして、
この世界がちゃんと続いているように感じました。
服部 「ゲーム内の登場人物が
 実際に生きて暮らしているように」というのは、
まさに今回のテーマのひとつだったんです。
そう感じていただけたとしたら、すごくうれしいです。
渋谷 そうそう、
生きて暮らしている感じ、すごくありました!
田中 ゲームのなかの
いろんな人の反応がうれしいんですよね。
わたしは、お店にやってくるお客さまの
ことばや反応がすっごくうれしかった。
お客さまの望むコーディネートをおすすめできたとき、
とってもよろこんでくれるじゃないですか。
服部 いきなり、花びらが舞ったり、
モデルウォークをはじめたり。

▲お客さまがとてもよろこんでくれたときは、
 画面が切り替わって、よろこびを表現してくれる。

田中 そうです、そうです(笑)。
あの演出がすごくうれしくて。
お客さまが本気で喜んで買っていってくれる気がして、
「あたし、センスいいわ!」みたいな感じで。
一同 (笑)
田中 うれしいし、たのしいしで、
気がつけば朝の4時だったことも‥‥(笑)。
服部 あぁー。
渋谷 わたしは、
ゲームをはじめた日がたまたまお休みで、
その日は泊まりにきていた友人と
お台場に行く予定だったんです。
でも、ちょっとだけゲームをしたくて、
朝に友人と一緒にはじめたら、
2人ともすっごくたのしくなっちゃって。
お台場に行くのやめて、1日中
家で『GIRLS MODE』をしてました(笑)。
辻井 それは、すごいですね(笑)。
渋谷 あんまりたのしいんで、
ご飯も最初外に行こうかと思ってたんですけど、
「ピザとっちゃう?」「いいね!」みたいな。
大高 だから、最初は渋谷がすごく
ゲームの進行が早かったんです。
4人とも同じ日にはじめたはずなのに、
気づくと一人だけやたらと進んでいて(笑)。
最初はアルバイトからはじまって、
ゆくゆくは自分のお店を持って店長になりますよね。
わたしたちは次の日の時点では
まだアルバイトだったんですけど、
渋谷は店長になって、もうお店も持っていました。
「コンテスト」にも出てるっていうんですよ。
もう、みんなで「コンテストってなに?!」って。
服部 アルバイトの時点では、
コンテストに出られませんもんね。
渋谷 コンテストで1位になると、
ごほうびにアイテムをもらえるし、
コンテストのランクも徐々にあがっていくので、
どんどん出場していって、
今はもう、コンテストも全部制覇しました!
辻井 一気に駆け抜けましたね(笑)。
渋谷 はい、一気に駆け抜けました(笑)。
齋藤 あのー‥‥。
ぼくは今回、
なぜかこのゲームで遊ぶことに選ばれてしまい‥‥。
大高 プレイするのが女性ばっかりもなんだから
男性にもやってもらおうか、と話していたところ、
たまたま齋藤が通りがかったもので(笑)。
辻井 (笑)
齋藤 でも、自分の分身となるキャラクターは女の子やし、
男のぼくがこのゲームでどう遊んだらいいのか、
最初わからなかったんです。
周りからは、
「理想の女の子つくればいいんだよ」って言われ‥‥。
田中 わたし、言いました(笑)。
齋藤 なんか、ぼくひとりだけ
遊び方が違うような気もしたんですが‥‥。
一同 (笑)
齋藤 でも、遊んでいくうちに、
お客さまにかわいい格好をしてもらって、
よろこんで帰ってもらいたいという気持ちが芽生えて。
それからどんどん、のめりこんでいきました。
服部 うれしいですねー。
ゲームを発売する前に、
男女関わらずいろんな人に
テストで遊んでもらったんですけど、
男性の方でも齋藤さんのように、
たのしんでくださっていたのが印象的でした。
中には、女性以上に夢中になってしまう方もいたりしましたし…(笑)。
渋谷 女の子にとっては、やっぱり服の多さが
うれしいですよね。
定番っぽい「ポップ」や「ガーリー」から、
ふだんはあまり着ないような
「ロリータ」や「サイケ」まで、
服のジャンルが幅広かったので、
得意なジャンルと苦手なジャンルが
はっきりとわかりました。
アイテムは、全部で何点くらいなんですか?

▲カラフルでラブリーな「ポップ」

▲女の子らしい「ガーリー」

▲お姫様のような「ロリータ」

▲レトロな雰囲気も漂う「サイケ」

服部 総アイテム数は約1万2千点です。
渋谷 い、いちまん、にせんてん‥‥。
服部 前作より、2千点ほど多くなりました。
ジャンルやアイテムのデザインなどについては、
辻井さんやスタイリストさんたちに
トレンドをうかがいつつ、決めていきました。
今回は、新たに
「姫ギャル」というジャンルを加えたんですよ。

▲セクシーで乙女な「姫ギャル」

渋谷 あー「姫ギャル」!
最近、よく見かけますよねー。
大高 わたし、服や小物の素材のちがいが
ちゃんとわかるのには、びっくりしました!
レザーのパンツは独特の光沢があったり、
シルクのシャツはきちんと高級感があったり。
服部 実は、前作ではそこまで表現できなかったんです。
今回、3DSになったことで、
レザーなのか、デニムなのか、といった
素材感が出せるようになりました。
コットンの白いシャツとシルクの白いシャツは、
「白いシャツ」という意味では同じですが、
コットンとシルク、素材が変われば
合わせるパンツも変わってきますよね。
なので、前作と比べると、
コーディネートを考えるときに深みが出たというか、
実際の洋服選びの楽しみに
より近づけるることができました。
田中 あと、ちゃんと立体的に
服がつくられていたのもうれしかったです。
服の正面だけがかわいいだけじゃなくて、
スカートの後ろにリボンがついていたり、
タイツのサイドに模様があしらわれていたり。
実際には、そういう部分のおしゃれが
購入の決め手や、
コーディネートのポイントになりますもんね。
渋谷 そう、服のディテールもすごかったです。
遠目ではわからなくても、アップにすると
襟ぐりにレースがついていたりとか、
チェックの幅が微妙に違ったりとか。
服部 辻井さんには、丈感なんかも、
よくアドバイスいただきました。
田中 「タケカン」?
辻井 「丈感」です、丈の長さの感じ。
田中 あぁ、袖とか裾とかの「丈」ですね(笑)。
辻井 あんまりつかわない言葉ですよね。
ぼくらは言い慣れちゃったけど(笑)。
田中 丈の長さをどこにするのかって、
すごく大事なことなんでしょうね。
辻井 そうなんですよ。
とっても微妙な調節なんですけど、
5mm丈をあげただけで、あか抜けて見える、とか。
服部 実際、5mmの違いだけでも、
印象がはるかにちがいました。
辻井 メンズのアイテム、
特にパンツは丈感が重要なんです。
ぼくや一緒にやっていたスタイリストさんたちは
服部さんから
「アドバイスをしてください」って言われているんで、
「もうほんのちょっと短くしたい」とか
思ったことをバンバン言うんですよ。
でも、それを実現するのって、
ものすごく高度なことだったりして、
開発上の問題がたくさん出てきて‥‥。
服部 そのあたりは、ソフトをつくっていただいた
開発会社の「シンソフィア」さんと一緒に、
できる範囲で、日々、
つくっては直し、つくっては直ししてました。
大高 1万2千点のアイテム分、
そのやりとりをしたってことですよね。
すごいなぁ。
渋谷 そういう調節をしているときって、
なにを基準に考えていくんですか?
微妙な修正をずっと重ねてたら、
わけがわからなくなってしまいそうな気がして。
辻井 このゲームって、
いい意味で「終わりがない」と思うんですよ。
その気になれば、何年も遊び続けることができる。
だから、「時間が過ぎても古く感じられないように」
ということに気をつけてつくりました。
大高 あー、なるほど。
田中 でも、それって難しくないですか。
齋藤 うん。
渋谷 具体的には、どうするんですか。
辻井 たとえば、色とか、素材についての
トレンドというのは、
ちょっと先まではだいたい予測できるんですよ。
流行色を提案する組織もありますし。
大高 へぇー、そうなんですね!
辻井 ですから、そういったことに合わせて
幅広いアイテムをつくっておいたり、
時代に流されない定番もおさえておいたり。
大高 ほんとに、将来の「そのとき」着ているだろう服を
つくっていく作業‥‥。
辻井 もう、ふつうに洋服をつくるのと
変わりませんよね。
田中 そういうふうにつくってあるからだと思うんですけど、
ゲームをはじめてから、街で見かける人が
みんな『GIRLS MODE』のなかにある服を
着ているように見えて(笑)。
渋谷齋藤大高 そうそうそう!
田中 今まで、人が何を着ているかなんて、
あまり見ていなかったんですけど、
つい、ファッションチェックをしちゃいます。
で、ヒントをもらってますね。
「ああいうコーディネートもありだなぁ」とか、
「あの格好に、そういう靴下は合わないな」とか。
服部 ああ、なるほど(笑)。
渋谷 あと、ゲームのなかでは
たくさんの服が選び放題なので、
リアルな自分のクローゼットを見たときに、
「なんて服の数が少ないんだっ!」と思いました。
大高 わたしも、服が少なすぎて、
あんまり着ていなかった昔の服を
ひっぱり出して着たりしました。
齋藤 そうなんや(笑)。
服部 わたしも、このゲームを遊んでると、
すごくショッピングに行きたくなるんです。
辻井 実際に、ぼくは買ってますよ。
齋藤 えっ、辻井さんがっ?!
女の子の服、買いたくなっちゃったんですか?!
辻井 いやいや(笑)。
ぼくには、今年中学2年生になる娘がいるんですけど、
その娘が『GIRLS MODE』をやっていて。
ぼくがファッション関係の仕事だということも
頭にあるのでしょうが、
娘がゲームをやっているときに
「このコーディネート、どうかな?」とか
訊いてくるんですよ。
「パパは、こっちの色のくつを
 合わせたほうがいいと思うよ」なんて
やりとりをしています。
大高 へぇー!
一種のコミュニケーションツールに
なっているんですね。
辻井 最近では、それが発展して
一緒にショッピングに行っています。
たぶん、ぼくの財布も
あてにしてるんでしょうけど(笑)。
何通りかコーディネートしてみて、
こっちの方がかわいいね、
これだと帽子がほしくなるね、なんてやっていると、
気がつけば総額がえらいことに‥‥。
齋藤 (笑)
服部 「遊んでくださる方の実生活に、
このゲームが溶け込めたら嬉しいな」
と思っていたんです。
ファッションと実生活は密接に関わっているので、
「明日何着ようかな」とか、
「ショッピングに行きたい!」とか、
現実の自分の意識に絡んでくると、
現実の世界も、ゲームの世界も
広がっておもしろいんじゃないかと。
‥‥辻井さんは、
お財布の問題になっていますが(笑)。
(つづきます)

3DS用ソフト
わがままファッション
GIRLS MODE よくばり宣言!

発売中
4800円(税込)
プレイ人数1人

『わがままファッション
GIRLS MODE よくばり宣言!』公式ホームページ

2012-12-02-SUN