今年『ナイン』は大当たりする!
去年は知らなかったくせに、応援します。

               
東京公演は今月27日(金曜日)から!
あさって22日(日曜日)は
六本木ヒルズの無料イベントにどうぞ!

               

熱い声援に乗って東京公演へ!
ー大阪公演・千秋楽の舞台袖からー


シェフ
いよいよ東京公演まであと1週間ですね。

べ3
来週の金曜日からですからね!

シェフ
キウチさんに聞いたんだけれど、
東京公演のチケットは、まだS席に
余裕があるそうなんですよ。
『ナイン』は
テレビスポットや新聞広告などの
大がかりな宣伝をしていない公演なので、
きっとまだ知らない人が多いんだろうなあ、
と思うと、ほんとうにもったいないきもち‥‥

べ3
それに、S席12,000円という額は、
「ちょっと見てみよう」というには
思い切った金額だとは思いますよ。
それで、迷ってらっしゃるかたも
多いかもしれないですね。

シェフ

うん、たしかに思い切らないと
払えない額だよね‥‥。
でもね。映画などは、あとからDVDで、
というようなたのしみもあるけど、
お芝居って、「こんど」がないと思うんだ。
もしかしたらいずれ再演されることも
あるかもしれないけれど、
“2005年の初夏の東京で観る、
このキャストの『ナイン』 ”
は、
二度と、ない。もう観られない。


べ3
その日のその公演は、
その日にそこで観た人たちと
その日に演じたカンパニーの人たちだけの
ものだからね‥‥

シェフ

あの時間が共有できたのは
かけがえのない体験だったよね。
たしかにものがたりは複雑だけれど‥‥。


べ3
ぼくらはハリウッド的に親切につくられた
ものがたりに慣れすぎちゃってるから、
よけいに面食らうかもしれないですよね。
でも、ルヴォーさんの演出って、
すべてのシーン、すべての台詞、
すべての動きに、意味があって、
謎があって、ぼくらへの問い掛けが
あるじゃないですか。
それに飲み込まれて行くのって、
すごく気持ちのいいことでしたよ。

シェフ
主人公グイドが落ちてしまった
人生の迷路のような場所は、
ぼくらが生きている状況と
けっこう似ていたりもするんだよね。
まあ、あんなに恋人はいないけどさ、
さあこれからグイド、どうするんだ?!
って、ぼくら、痛切に思いながら観たよね。

べ3
ぼくらはグイドに感情移入したけど、
女性たちのそれぞれの境遇にも
ちょっとずつ思い当たるふしが
あったりしてね。

シェフ
ぼくは2幕のカルラにまいったなあ‥‥

べ3
えっ! あんな経験があるんですか?!

シェフ
39年も生きてるとね、さすがにね‥‥
って、そんな話はともかく!
こういう単純ではない愛のものがたりが、
きらびやかな歌やダンスとともに
紡がれていく舞台って、
ほかにないと思う。
迷ってる方、ぜひ観てください!!
スケジュールはこちらです!

べ3

そして、この日曜日、都内にいる方は
ぜひ特別イベントにも
寄ってみてくださいね!


5月22日(日)
六本木ヒルズの、テレビ朝日本社ビル1F
「UMU(ウム)」にて
『ナイン』特別イベントが
決定しました!

参加キャストも続々決定中です。
(ほとんどのキャストが参加予定です!)
こんなにもキャストが協力してくれるなんて!と、
宣伝係はイベント前に感無量になってます。
もうチケットをお求めのかたにも、
まだどうしようかと迷ってるかたにも、
楽しんでいただけることを考えてます。
それは‥‥

♪「オーバーチュア(序曲)」
 「フォーリー・ベルジェール」
  などから、
 『ナイン』の歌声を
 一部披露します!

♪キャストによるトークライブ!
 大阪公演の興奮を伝えます。
 そしてサプライズも!!


5/22(日)
【1回目】
13時〜14時半ごろ
【2回目】
16時〜17時ごろ
※当日会場の状況により
 多少前後する場合があります。

入場無料ですので、
ぜひおでかけくださいね!
なお、チケットも販売する予定ですよ!


               
第二一回 『ナイン』の主役は。
               

撮影=星野尚彦

『ナイン THE MUSICAL』は、
別所哲也さん演じるイタリア人映画監督
「グイド・コンティーニ」40歳と、
彼をめぐる16人の女性たちの物語です。
けれども、主役はもう一人います。

9歳のグイド・コンティーニ、「リトル・グイド」。
その年齢がこの作品のタイトルです。

きょうは「リトル・グイド」を演じる、
樋口真くん(10)と向笠陽一郎くん(9)に、
tptの宇野こなつが突撃インタビューをしました。
稽古場にいるひとりの俳優として、
彼らが考えていることを聞けました。

その前に、「リトル・グイド」の役どころを
ほんの少しですがお話ししておきますね。

新作の構想に悩んでいる40歳のグイドは、
同時に、20年来連れ添った妻から、
「生きかたを変えて」と離婚話を突きつけられます。
仕事と私生活の難問を抱えたミドルエイジ・クライシス!
最近では、昔出会った人や風景の幻をよくみます。
そんな現実から逃げ出すように向かった先は、
昔自分が通ったカトリックの寄宿学校によく似た
スパ・リゾート「月の泉」。
そこで、少しずつ気づいていきます、
幻にみる少年が9歳の自分であることに。

グイドは9歳のとき、
恐怖と罪の意識を植えつけられます。
そして心のやり場を失う、拒絶の体験を。
「男が泣けるミュージカル!」
「『グイド・コンティーニはこんな男!』その2」
 それと同時に、女性へのあこがれを抱き、
 将来の創造のテーマにしていく、
その出発点となった「9歳」です。

40歳のグイドは人生の崩壊を目前にして、
9歳の「リトル・グイド」に出会うことに‥‥

さあ、その「主役」を演じる
ふたりのインタヴューです!
(※ステージごとに交替で演じます)


── 樋口真くん
(リトル・グイド役)──

去年との違いは?──
(※樋口くんは去年秋の公演から
 引き続いての出演です)


「外国の人と仕事したのは初めてだったから
 びっくりしたけど、
 通訳さんがいるからそんなに困らないなぁって思った。
 去年より声が出やすくなった。
 もちろん、ことしの公演が決まってから
 ずっとおうちとかで練習した成果もあるけど、
 楽しいって気持ちが強くなったってこともあるかも。
 サラギーナとのダンスのシーンも
 おおらかにできるようになった。
 前やったときは、お母さんとかいろんな人に
 『もっと自由にやったらいいのに』と言われたから、
 今回の稽古で思い切ってやってみたら
 できるようになってた。
 そしたらすごく楽しくなった。
 去年は言われたことを
 ただやるだけで精一杯って感じだったけど、
 ことしはまたみんなと一緒に稽古したり、
 本番やったりってことがすごく楽しい。
 人間関係はOKだよ」

リトル・グイドという役について、
どう思いますか?──


「去年はあんまり感情とか思わなかったけど、
 今(大阪公演)やってるときはちゃんと
 リトル・グイドがどんな子か、
 リトル・グイドからみて
 グイドはどんな人なのか、考えてるよ。
 舞台に立ってるとき、
 グイドって悩み持っててかわいそう。
 止めてあげたいって思う。
 それって去年に比べて、
 ぼくにも自信がついたってこともあるし。
 この作品にでたことや、
 日頃の生活でも自分が成長したことを感じる。
 10才になったしね!」

なにか秘密とか、
工夫してることはありますか?──


「毎日始まる前に、
 いつもデヴィッドさんや
 いろんな人に言われてきたことを
 頭のなかで整理してる。
 自分ひとりだけの芝居じゃないから
 みんなと一緒のシーンは確認とって、
 直すように心がけてる。
 あと、自分自身で納得いかなところがあったら、
 みんなに質問とか聞いたりして
 解決するようにしてるよ」

(※「人間関係」発言に、
 のぞきにきていたキャストたちが大爆笑でした)

── 向笠揚一郎くん
(リトル・グイド役)──

(※向笠くんは
 ことしのオーディションで
 選ばれました)

『ナイン』の稽古はどうでした?──

「やっぱり初めて外国の人と
 お仕事したからとまどったよ。
 通訳さんがいるから
 わかりやすく話してくれて安心はする。
 でもね、言葉が通じたほうがいいよ。
 ぼくはもっとデヴィッドさんと話したい」

稽古場と本番は、なにか違いましたか?──

「稽古場だとできてたことも、
 舞台に出たらオーケストラとか出てくるから
 劇場の稽古じゃうまくいかなかったりしたけど、
 本番(彼の初日は7日)ではちゃんとできたよ。
 新しい指揮の人になったら、また初日だしね」

舞台に立つとき気をつけてることは?──

「とにかく!(←力強かったです)、
 歌は相手のために歌う。お客さんのために歌うよ。
 二幕終わりの『おとなになる〜』の歌のときは
 キャストの人たちにわかってほしいから、
 キャストの人たちに歌うの。
 たまに、どなってるように歌ってるって
 いわれることがあるからやさしく歌うようにしてる。
 グイドにはおとなになって自分の道を生きていこう、
 って歌ってる」

リトル・グイドという役を、
どう思いますか?──

「昔の子供の感じとか、
 いたずらっ子なリトル・グイドになるようにしてる」

大人のグイドについては?──

「もしも近くにいたら変だなぁって思う。
 自分でやる気出さなきゃ。
 おとなって大変だとも思う。
 グイドは16人の女の人にたくさん想いがあるけど、
 ちゃんと一人を選んで二人で生きていったほうが
 いいんじゃないのかなぁ。
 リトル・グイドとして考えたらね、
 (クライマックスのシーンは)馬鹿げたことだから、
 おとなになって、って思う。
 自分はグイドにならないぞと思う」

リトル・グイド、9歳。
間違いなく、『ナイン』の主役です。

(つづきます!)

(お知らせ!その2)
5月23日(月)発売「AERA」にご注目。
デヴィッド・ルヴォーが表紙に登場です!

(お知らせ!その3)
28日(土)公演終演後
「演出デヴィッド・ルヴォーによる
ポストパフォーマンス・トーク」
開催
詳しくは次回更新で!



シェフ
樋口くんも向笠くんも、
オトナだな〜!!

べ3
ええ、ぼくらより
オトナかもしれません!

シェフ
ぼくは2幕でリトル・グイドが歌う
「おとなになる〜♪」の歌、
せつなかったなあ‥‥
自分に言われているようでさ。

べ3

また東京で観られるのが
すごく楽しみですね。


シェフ
それまでにはもうちょっと
オトナになっておこうっと‥‥

べ3
あと1週間で?!?!

シェフ
ヒゲをちょっと
のばしておこうっと‥‥
こどもにみられないように‥‥

べ3
ま、ともかくあと1週間です!
あ、そうだ、さっき本屋に行ったら
『ナイン』を取り上げている
雑誌があったよ。
「月刊ミュージカル」の5、6月号や
シアターガイドの6月号
特集記事が載ってました!

みなさんもチェックしてみてくださいね〜!

 


2005-05-20-FRI
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