今日の「ほぼ日」ニュースまとめ

『カールじいさんの空飛ぶ家』の
試写会に行ってきましたー。
なんだかんだで、総勢20名が参加!
見終わったみんなの感想は?
news!
話題のCGアニメ映画
『カールじいさんの空飛ぶ家』の
試写会へ行ってきました!

「○○の新作が出るぞー」と聞くと
もう、とにかく、わくわくしてしまう。

そんな「○○」は、あなたにとって、なんですか?
「○○」は、多いほうが、たのしいですよねー。

こんにちは、永田です。
ぼくにとっての「○○」は、
「宮崎駿作品」だったり、
ほぼ新作の出ていない「XTC」だったり、
あと、ちょっと昔は「ハイチュウ」だったりしました。

今日、お伝えするのは、
けっこう多くの人にとっての
「○○」ではないかと思われる、
「PIXAR(ピクサー)」の新作についてです。

念のため説明しておくと、
ピクサーはCGアニメの傑作を
世に送り出し続けている
アメリカの映像制作会社です。
その名前をご存じない方も、
以下のラインナップをご覧になれば
ピンとくることでしょう。

ええとね、最初が
『トイ・ストーリー』でしょ(大好き)、
つぎが『バグズ・ライフ』
(期待せず観たらおもしろかった)、
で、『トイ・ストーリー2』(すごく好き)、
それから『モンスターズ・インク』
(ブーがかわいい)、
そんで『ファインディング・ニモ』
(ラストあたりがちょっと不満)、
『Mr.インクレディブル』
(DVD買ったけどまだ観てない)、
『カーズ』(本とかグッズも買った)、
『レミーのおいしいレストラン』
(いいよねー)があって、
『WALL・E/ウォーリー』
(最初のひとりのシーンが好き)が
劇場公開されたなかでもっとも新しいもの。
どうです、名作ぞろいでしょう?

すでに報じられているとおり、
そのピクサーの最新作が12月に公開されます。
タイトルは『カールじいさんの空飛ぶ家』。

「おお、観たい!」と思っていたところ、
映画の配給をしているディズニーさんと
古くからおつき合いのある糸井重里のところへ
ぴらっと試写会の招待状が届きました。

しかし、糸井は多忙だし、
試写会の招待状だって山ほど届くので、
ひょっとしたら行けないんじゃないの?
行けなかったらオレ、かわりに行くよ?
などと、勝手に代わりに行く気になっていたところ、
糸井はあっさり試写会を最優先して予定を組み、
さっさと試写を観てきてしまいました。

そして言ったのです。
「これは、よかったぞー!
 最近のピクサーのなかでは
 いちばん好きかもしれない!」

わぁ、そりゃ観たい!
と、ぼくが思っていたならば、
驚いたことに、あちこちから
「わぁ、そりゃ観たい!」
という声があがりました。

どうやら、
「○○」に「ピクサー」が入る乗組員は
けっこう多かったみたいなんです。

それじゃあ、っていうんで、
ふだんディズニーとやり取りのある乗組員が
先方と連絡を取り合い、
空きのある試写会を
教えていただくことになりました。
そして、あらためて、
鑑賞希望者を募ったところ、
まぁ、手が、あがるわ、あがるわ。

なんと、総勢20名で、
押しかけることになりました。
(いや、もちろん、仕事を終えてからね)


ぞろぞろぞろ。ごめんくださーい。


おお、ミッキーさん。なんせディズニーですからね。


やぁ! どうも、どうも、ミッキーさん!
映画というのは、人のテンションを上げるものだなぁ。


なにそのかっこ、どうしたの!
武井はジョニー・デップさんと世間話。お知り合い?


「はじまるよー!」「はーい!」ぞろぞろぞろ。


携帯切った? トイレ行った? はじまるよ?

そんなわけで、一同、
ピクサーの真髄を堪能してまいりました
せっかくですから鑑賞直後の気持ちを
それぞれに書いてみました。
観た人の評判としてお読みくださいませー。

すごくおんもしろかった〜!
1日でいいから、わたしの家も
マンションまるごと飛んでみたいです!
風船のシーン、圧巻でした!
細かいところで
いちいち楽しませてもらえて、
ほんとにおもしろかったです!
前半のホロっとさせるドラマと、
後半のハラハラするアクションと、
一粒で2度美味しい映画でした。
あんなふうにいくつになっても冒険したい!
空飛びたい!
ありそう! それありそう!
と思う場面がたっくさんちりばめられていて、
そのたびに笑ってしまいました。
そして映画を見終えた帰り道、
思わず空を見上げていました。
雲の上、楽しそうだなぁ。
派手になればなるほどピクサーは丁寧になる。
たとえば、
「痛く感じさせすぎないようにする」とか。
その丁寧さが、泣けます。
例の、特有の、終盤の、
ジェットコースター的なメチャクチャが、
いつにも増して真骨頂。
ひとつひとつの小さなエピソードは、
シビアな問題を取り上げているなぁ、と思いました。
子どもたちの家庭環境や教育の問題、
お年寄りがどうやって幸せに
人生を全うするかという問題、
アメリカにおけるマイノリティーの問題。
それを、荒唐無稽な設定、
しゃべるけど行動はリアルな犬たち、
細かいところまで手をぬかないユーモア、
なにより夢の象徴のような風船にうまくくるんで、
楽しい映画として見せてくれる。
おもしろかったです。
もう1回、見ると思います。
こういうのを観てしまうと、
映画をつくりたくて
たまらなくなるので、困るのです。
映画でしかできない、映画ならではのアイデアが、
ストーリー展開に関わるような大きなものから、
ちょっとした小道具など細かいものまで、
これでもかと詰まってる。
どれもがチャーミングで、気が利いていて、
そういうのを考えるミーティングとか、
きっと、たのしくて
しょうがないだろうなあって思うと、
もう、いてもたってもいられなくなってくるのです。
つねにユーモアがあふれていて、
どんな緊迫した場面でも、
笑えるところがあるというのも、
いいなと思いました。
過去、「ほぼ日テレビガイド」というコンテンツで
「トムハンクスに外れなし(たまにあり)」
という糸井さんの名言がありましたが、
「ピクサーに外れなし!」と
強く思った作品でありました。
いやあ、ホントすべらんわー! ピクサーの映画。
エンディングロールの終盤、
映画館で見てるとすると
席をたってしまうようなところで
古いアナログチックな曲調に変わるんだけど、
そこだけ音の遠近感がぐっと近くなって
顔の近くで音が鳴っている感じがして
スクリーンの方を意識するんだけど
ちょうどその時、スタッフロールには
縁の下の力持ち的な
人々の名前がずらっと並んでいる。
最後まで「ピクサーすげっ!」と思いました。
「犬は***のことを
 ちょっと信じられないくらいに好き」
ということがリアルに理解できていると
さらに楽しい時間を
すごせるんじゃないかと思いました。
私は、犬を飼った事はありませんが、
***への愛が犬一倍強い犬が
私の会社にはよく来ているので、
おかげで本当に面白かったです。
数えきれないほどの風船が、
ふわふわと風になびいて動きまわる!
たぶんちょっと前までは
実現不可能なことだったと思います。
びっくりしました。
また、コンピュータグラフィックに対して、
「新しい」「古びない」という
イメージを持っていましたが、
長い時間を積み重ねてきた家が持つ
居心地のよさや温かみとか、
家族の手でめくられてきたであろう
古びたアルバムのいい感じなど、
時間がたつにつれて味わいが出てくるものが
見事に表現されていて、すごいなあと思いました。
きっと作っている人たちが、
そういうものを大切にしていて
あったかいのだと思います。
もちろん、登場人物(犬や鳥も)
愛すべき人たちでしたし、
物語もよかったです。
観終えて「まだまだ、これから!」と
やる気と元気をもらいました。

どっかーんと盛り上がるというより、
最初から最後までずっとおもしろかった!
風船で浮いている家を見ていると、
風船が割れたら落ちるんじゃ? とか、
強風が吹いたらとばされるんじゃ?
という想像をしてしまって、
やんわりと緊張もしてました。
やっぱりピクサーの映画、好きだなぁ。

すばらしい新作落語を一席、聴いたような気分です。
練られたプロット、張り巡らされた伏線、
「それ無理じゃん!」‥‥なんて言わせるヒマのない
流れるような語り口。
そしてじつは背景にはシビアな社会問題も。
もう、うますぎっ!
ぼく、個人的にひどい高所恐怖症なのですが、
とくに後半の場面、
てのひらにじっとり汗をかきっぱなしでした。
後から考えると、
それだけ臨場感のある映像だったんだと思いました。
ストーリーも良くて、久々に涙が出ました。
手に汗、目に涙‥‥の映画だったです。
おもしろかったし、きれいでした。
いままのでピクサーのアニメの中でも、
すこしオトナっぽい映画だったと思います。
映画を見終わったあと、犬に会いたくなりました。
映画でこんなに笑ったのは
初めてでしたー。

そんなわけで、
『カールじいさんの空飛ぶ家』、
たのしかったですー。
映画について、くわしくはこちらをどうぞ。
それでは、また!

鑑賞後、せっかくですから記念撮影。

2009-09-14-MON
 
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