ニュースのご近所。
あの出来事、近くで見るとこんな感じ。

第102回 アメリカという国、のご近所。


鳥越さんのマッキントッシュ(G4)が故障中‥‥。

筆文字の雄々しいファックスで到着する以外は、
「あのくさこればい」がお休みになることの多い今週、
どうも、いただいているメールの数々から、
「あのくさこればい欠乏症なのよ!」
みたいな雰囲気を、感じちゃっています。

もうすぐ復活するはず!
鳥越さんとG4、がんばれー!!!

‥‥と祈願しつつ、やはりそれだけでは
みなさんの「ニュースへの飢え」はおさまらないので、
今日も、このコーナーを、ミニ更新したいと思います。

まずは、
鳥越さんへのおたよりと、ニュースのご近所が、
混ざっているようなメールを、ご紹介していきます。
アメリカという国、についてのメールです。







・こんにちは、毎回楽しく拝見しております。
 通り一遍に読み流してしまいそうな
 小さい記事も見逃さずに
 (案外小さい記事の中に大事な事が隠れている物だと、
  鳥越さんに、教わったようなものです)
 意見を書いているのを拝見しています。
 さて、私は、東京の西の端の八王子に住んでいます。
 イラクとアメリカがきな臭くなって来た
 昨年の晩秋の頃から、毎日朝方の4時から4時半の間に、
 北のほうから、ヘリコプターか、セスナ機が、
 かなりの低空飛行をして、南西の方角に飛んでいきます。
 今までこんな時間に飛行機が飛んだことが、
 全く無かったので家族と「気味が悪い」と話しています。
 方角から言って、横田基地の方から
 飛んできたのではないかと、思っているのですが。
 飛び始めた時期から、米軍がイラク攻撃に備えて
 夜間訓練でもしているのかと思っているのですが、
 どこの飛行機か暗くて確認できないので不気味です。
 ただのどこか民間機が飛んでいるだけならいいのですが。
 (匿名のかた)



・鳥越さん、いつも、楽しみに読んでいます。
 マックの調子はどうですか?
 私はいま、アメリカの田舎街で微生物の勉強をしています。
 一昨年の9・11以来、世間では不穏な動きがありますが、
 テレビもなく、毎日文献ばかり読んでいると、
 世界で何が起こっているのか
 インターネットでしか情報を得る事が出来ず、
 得たからと言ってどうと言うこともなく、
 私の周りのアメリカ人は
 熱心にブッシュ大統領を支援する人も少なく、
 日本から入ってくるアメリカのニュースと、
 ここのアメリカ人の反応の鈍さにギャップを感じます。
 ずーっと、不思議なんです。
 歴史は繰り返すと言われていますが、
 何故、戦争は繰り返されるのでしょうか?
 これからも、楽しい記事待っています。
 (わか)



・ニュースではちょっとないんですが、
 2月3日のアメリカでの
 イラク問題・シャトル事故に対する態度についての
 お便りの中で、思うところあったのでメールします。
 その方はかつて西部の田舎町にいて、
 そこは「白人天国」で、
 「有色人種の仲間外れが当たり前」だったそうで、
 今いるボストンでは、そんなことはないというような
 印象を受けました。
 私は今、アメリカの中西部に留学しています。
 英語がそう堪能でないことも手伝い、
 「仲間はずれ」を常にひしひしと感じており、
 ここ(私は学校内くらいしかまだ知らないのですが)では
 分け隔てなくアジア人を相手にしてくれる人は少数派。
 「アメリカに来てアジア蔑視(別視)に
  文句を言ってはいけない(言う位なら来るな)」
 「英語を話すのが遅いから相手にしてもらえないんだ」
 と自分を叱咤していました
 が、そんな日々に挫けそうな時もあるのも確かです。
 アメリカにいるのに授業以外で
 英語を喋る機会に飢えている状況で、
 これでは彼らと仲良くなれる手段である
 英語の上達もそうそう望めません。
 大学をトランスファー(転校・編入)することも
 ちらりと考えていましたが、
 このメールを読んで一層その思いを強くしました。
 海外に住んでいて、疎外感を感じるのは当たり前、
 でももっと快適に生活していくことを望んでもいい、
 と感じる今日この頃です。
 (R)






アメリカに関するお話は、
みなさん、それぞれのご近所ばなしがリアルで、
聞けば聞くほど、土地によって反応が違うんだなぁ、
ということが伝わってくるんです。

3通目のおたよりも、興味深かったっす。
今日更新の「転機のとき」というコーナーでは、
この人とは逆で、
「アメリカへの留学でほんとに人生たのしくなった!」
みたいなお話がたくさん掲載されているんですけれど、
それに、そういう話が世の中多いんですが、
たくさんの日本人留学生の中では、
いわれのない差別や、コミュニケーション不足で、
歯がゆい思いをされている人もたくさんいることでしょう。
世界は、ものすごく厳しいんだろうなぁ。
でも、だからこそ、挑戦したくなるんでしょうね!

それでは、最後に1通、
「異臭さわぎ」のメールをご紹介です。
金曜日の夜、大阪の堺市にお勤めの人から、
「うちの近所が、テレビに映っていました」
というメールをいただいたんです。







・全く、我が身には関係ないと思っていた
 ニュースのご近所についに遭遇してしまいました。
 私は堺市の小学校で給食のおばちゃんをしています。
 今日もいつものように子供に給食を渡し、
 ほっと一息ついて給食場から外へ出たところ、
 何とも言えない異様なにおいがしました。
 例えるなら、ドブくさいとか硫黄くさいって感じの。
 掃除中の子供達はみな
 「くさい、くさい」と連発しながらも、
 得体の知れないにおいに
 ワクワク感をにじませていました。
 職員室では教頭先生が市役所などに
 においの根元は何か情報を得ようとしていたのですが、
 全く分からないまま。
 私たちはにおいの元は何か学校中を見渡しましたが
 結局分からずじまい。
 その後お昼休みに入った子供達が
 いつも昼休みにしている探偵ゴッコで
 においの根元を探し、遊んでいました。
 このにおいは15分ほどで収まり、
 その後は何も無かったかのようでしたが、
 家へ帰って驚きました。
 NHKの全国ニュースに異臭騒ぎとして
 ニュースに取り上げられ、
 近所の中学生が病院へ運ばれたと報道されていたのです。
 こんな大事とはニュースになるまで分かりませんでした。
 ニュースの渦中にいると
 自分がその渦中にいることが分からないということが
 今日のことで気がつきました。
 それにしても、探偵ゴッコをしていた子供たちが
 気分が悪くならなくてよかった・・・・
 とほっとしています。
 (匿名のかた)






「案外、おおごとだとはわからなかった」
というのが、リアルですわぁ、と思いました。

それでは、また、次回にお会いしましょう!!!!
「ほぼ日」スタッフの、メリー木村でした。

さまざまな、日本国内や海外からの
ニュースのご近所のおたよりは、
件名を「ご近所ばなし」として、
postman@1101.comまで、ぜひどうぞー!!!

2003-02-09-SUN

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