ニュースのご近所。
あの出来事、近くで見るとこんな感じ。

第44回 ドイツの人たちシリーズ。


こんにちは!

まずはじめは、アメリカのニューヨークから
9月11日の当日に届いたメールを、お届けいたしますね。
やっぱり、現地での出来事は、知りたいので……。







・NY在住の者です。
 今日はみなさんご存じのようにグラウンドゼロで
 1周年記念式典が行われています。
 今お昼の12時ですが、
 朝早く始まったセレモニーはまだ続いているようです。
 まちなかの大きな公園などにも人が集まって、
 寄せ書きをしたり、追悼のメッセージの書かれた
 ポスターの様なものを貼る事のできるあたりは
 自然とろうそくが置かれたりしています。
 今夜は公園などでは各自ろうそくを持ちよっての
 キャンドルサービスがあります。

 しかし、街はいたって普通です。
 現場はマンハッタン島の南端ですので、
 それ以外の地域はほぼ通常通りに活動しています。
 私も普段通り、会社に来ています。
 市長がこの日にあたって、
 「市民のみなさんはできるだけ
  普段と同じ生活をすべき」
 という発言をしたためかどうか、
 休みの会社もたくさんあるようですが、うちのように
 普段通りもところもまた、たくさんあります。
 人々も、「アイラブNY」のTシャツを来た人は
 よく見かけましたが、
 それ以外は旗のピンをジャケットに
 ちょこっとさしてあったり、そのくらいです。
 みんなでお葬式、という暗い雰囲気ではないです。


 あまりにあっさりしているので
 今日が1周年ということを忘れてしまうくらいです。
 当事者でなければ無用に悲しんだり、
 騒いだりしない、ということろでしょうか。
 きっと日本では、NYは今日は
 市民全員で黙祷しているような
 報道がされているかもしれないと思って
 メールさせていただきました。
 たしかに警報がでたりと、まだぴりぴりはしていますが、
 そこは度胸のすわったニューヨーカー、
 落ち着いたもんです。
 それよりは的外れで過激な
 軍事活動が気になる今日この頃です。

 では失礼します。
 (恵美)






現地で働いているこのかたにとっては、
こういうように映った、というニューヨークの姿でした。

そして、9・11のドイツでは、
爆薬を持った夫婦が捕まったそうなんです。
現場近く、ハイデルベルクにお住まいの方から、
メールが届いていますので、紹介いたしますね。







・ドイツのハイデルベルクに住む者です。
 最近、トルコ人夫婦が
 140キロもの爆薬を所持していて捕まりました。
 9月11日にハイデルベルクのメインストリートや
 アメリカ人が立ち寄りそうな場所に仕掛け、
 爆発させようとしていたらしい。

 私達夫婦はウォールマートをよく使うし、
 市の中心に住んでいるので、ゾッとする事件でした。

 ちなみに、なぜ捕まったかというと奥さんの方が
 友達に「危ないから気をつけろ」と忠告したらしく
 不審に思ったこの友達が警察に通報したとのこと。
 爆薬は化学会社に勤めるだんなが、
 くすねてきてたらしい。
 この会社も警察も、それまでノーマークだったなんて。
 こーわーいーよー!
 (マリモ)






ドイツで、このような爆発寸前の事態が
目のまえに迫ってきていた人からのメールでした。

トルコは、昨年アメリカ全体が
「テロに対して報復」というムードになった時に、
まっさきに賛成を示していた国ですよね……。
「国政府の意図」と「その国の人の感情」とは、
もちろん違うものではあるかもしれないのですが、
いろいろと、考えさせられる事件でしょう。

今日は、ドイツのメールをご紹介していきますよ。
最近話題の「バスの運転手」に関するメールと、
それから、「ドイツ人は寒いものが苦手?」という、
ほぼ日発の無料配信メールマガジン、
ほぼ日デリバリー版で最近話題のハナシをお届けです。







・バスの運転手さんの話が続いているので、私もひとつ。
 大学の卒業旅行でヨーロッパを回った時のことです。
 イタリアのローマから、バスで北上して
 ドイツを横断したのですが、
 ドイツに入るとイタリア人の運転手さんから
 ドイツ人の運転手さんに交代しました。
 イタリア人の運転手さんの時は、
 別段なにもなかったのですが、
 ドイツ人の運転手さんに代わった途端、
 いろいろな決めごとが!

 まず、ゴミは座席の前に付いている
 ゴミ箱に捨ててはいけない。
 確かビニール袋があって、
 そこに捨てなきゃいけませんでした。
 それと、朝ホテルを出て
 スーツケースを車体の下(トランク?)に入れる時は、
 スーツケースの小さい人から順番に並んで持ってこい!

 今までのほほ〜んとバスに乗ってたのに、
 急にそんなこと言われてみんなびっくり。
 私なんて一度、うっかりガムの紙屑を
 前のゴミ箱に捨てて、
 そのまま観光して戻ってきたら、
 紙屑が座席の上に出されてました……。きびしー!

 スーツケースも小さいの持っていってたので、
 早目に支度して
 持ってかなきゃいけなかったし。

 ドイツ人の国民性というか、
 単にあの運転手さんが細かかっただけ、
 なんでしょうかねえ?
 (くみぞう)



・デリバリー版での
 「ドイツの人は冷たいのが苦手?」
 というメールに反応してメールを書いています。
 先月ドイツを旅行したんです。
 ドイツとしては滅多にないくらいの猛暑で
 30度を越す暑さだったのですが、
 ホテルも商店もタクシーも電車も
 ほとんど冷房していません。
 エアコンを持っている家やアパートも少ないみたい。
 そして、カフェで飲み物をたのんでも
 常温に近いものが多いのです。
 アイス・カフェという名前に思わず注文したら、
 ミルクコーヒーにアイスクリームが
 浮かんだものが出てきて、
 そのミルクコーヒーが冷えていない、
 というよりむしろ、なまあったかくて
 ぜんぜん涼をとれませんでした。

 ドイツ人は暑さをモノともしないようです。
 (Yoko)



・ほぼ日デリバリー版の投稿で、
 「ツメタイのが苦手なドイツの方々」
 というのがありましたが、
 私はやっと同じ種類の人間に会えた気分です。
 私も今年の酷暑の中、
 クーラー無しでノビノビと暮らした一人です。
 とっても冷え性なので、35度とかになって、
 やっと靴下も脱げる瞬間も来るというもので、
 うれしいんですよね。
 お腹も冷え性なので、もちろんジュース類も
 常温でぬる〜いのを飲みます。
 だから飲みきりサイズが便利。
 大きなペットボトルなんかで冷蔵庫に入ってるものは、
 コップに移してレンジでチン。
 わざとぬるくして飲んでます。

 この光景を知らない人が見たら、
 かなり仰天だろうなあと自分でも思います。
 こんなの私くらいしかいないんじゃないか、
 と思っていたので、ドイツの方々のお話を読んで、
 思わずカーン様とは別に
 「ドイツ万歳!」と思ってしまいました。
 (ひろこ)



・カーン情報ではないですが、
 冷たい物を飲まないドイツ人についてです。
 ドイツにはあまり日本ほど飲み物を冷やして
 売っているところはありません。
 スーパーには冷蔵コーナーもありますが
 小さなスペースです。
 (ファーストフードの飲み物は
  もちろん冷たいですし、氷も入っております)
 だいたいが、つまり常温です。
 ビールだって日本は
 キンキンに冷やして飲みますよね?
 ビールの本場ドイツは常温です。そのままなんです。
 これが普通。
 冷やして飲めば?って私も思いました。
 でも、ビールは常温が普通なのです。
 冷たい物が嫌いなのか?とも思いました。
 が アイスクリームは大好きなんです。

 ドイツの皆さまは、いつも子供からご老人まで、
 アイスクリームを食されておりますので。
 (常食か?というぐらい)

 今、ドイツではFederweinという、
 ワインの熟成前の状態と言ったらよいのか、
 シャンパンと葡萄ジュースの中間みたいなワインが
 期間限定で飲めるのです。
 瓶は半開封の状態で売られていて
 待てば熟成して、ワインになるのだそうです。
 そっと持って帰って来ないとこぼれるし、
 瓶底の葡萄粕が混ざって良くないのだそうです。
 2オイロくらいからのお値段で、非常にリーズナブルです。
 (ほじ)



・寒がりドイツ人という事で、僕にも覚えがあります。
 学生時代友人の部屋で酒を飲んでいて、
 何故かドイツ人の知り合いもやってきたのだけれど、
 冷えたビールを断り、
 常温でおいてあるビールを飲んでました。

 それもコップに移さずそのまま口をつけてです。
 確かに時は2月か3月。
 外は寒いけど、部屋の中だったし、
 冬でもビールは冷やして飲みますよね・・・。
 本場の飲み方は違うなあと思いましたが、
 単に彼が変人だったのかも。
 (チロリン11)






ドイツの人たちは、ほんとうに、
「几帳面で冷たいのが苦手」なのかなぁ。
それとも、「ほじ」さんがおっしゃったように、
「ビールは常温が『常識』だからで、
 冷たいもの自体は、むしろけっこう好き」
ということなのかなぁ。

……ドイツものメールでした!!

では、次回のこのコーナーで、お会いしましょう。


さまざまな、日本国内や海外からの
ニュースのご近所のおたよりは、
件名を「ご近所ばなし」として、
postman@1101.comまで、どうぞーー!!

2002-09-13-FRI

BACK
戻る