ニュースのご近所。
あの出来事、近くで見るとこんな感じ。

第29回 山形県・発ガン性指摘の農薬問題。


こんにちは!

果樹王国と呼ばれている山形県で、
発ガン性が指摘されている無登録農薬
(殺菌剤「ダイホルタン」殺ダニ剤「プリクトラン」など)
の大量販売がおこなわれていたという事件が、
このところくりかえし報道されていますよね。

今回はその山形県から、
しかも農家の人からのメールが到着しています。

農業がとても大切な土地で起きた事件なので、
山形県では、その話題で持ちきりのようなんですよ。
いま、アサヒコムの山形県情報を仮に調べてみたところ、
やはり、主要ニュース一覧の大半が農薬関係ですもの……。

ではさっそく、メールをお届けいたしましょう。







・最近、農薬問題で世間が騒いでいますが、
 私はその真っ只中の山形県に住んでいます。
 実は、私の家でもちょっとですが、
 果樹を出荷しています。
 しかし先日、父のところに役場の人がきて、
 りんごやラ・フランスのサンプルを
 持っていったそうです。
 全戸の農家からサンプルを持ち寄って、
 農薬の試験をするそうです。

 安全が確認されるまで、
 そのりんごやラ・フランスは出荷できないらしく、
 農家の方々は、かなり焦っているということです。

 ちなみに、私の家は兼業農家なので、
 農業以外の収入もあるので、まだいいのですが、
 専業農家の人は、
 気が気じゃないんじゃないでしょうね。
 県の対応も遅かったようで、
 出荷ギリギリのところで結論がでていない、と、
 農家の方々は怒っています。
 正しいことをしている人には、
 多大な迷惑がかかっていますよね。
 「山形県産の果樹が売れなくなってしまう」
 と父は嘆いていました。
 当事者にとっては言い表せないほどの
 「ショック!」な事件です。
 (ミチコ)






兼業農家の「ミチコさん」のお父さんでさえ
かなりナーバスになっているのですから、
専業にしている方々は、ここに書かれているように、
ほんとうに、焦ったり怒ったりしているのだろうなぁ、
と感じました。

では、更にふたつの「ニュースのご近所」をお届けです。







・車の事故の現場に遭遇しました。
 1台の高級外車が私達の車を
 かなりの猛スピードで追い越していき、
 2台前の車と接触して大破!

 エンジンが反対車線にふっとぶ程の
 壊れようだったのですが、
 運転手は無事で救急隊にかかえられてはいるものの
 自力で歩いて救急車に乗っていきました。

 後で聞くと、前の信号で
 ちょっとした接触事故をおこし、
 その相手から逃げようとしていたそうです。
 その場で止まっていれば
 こんなことにはならなかったのに・・・
 その日、その人は2件目の事故だったんですね。
 それにしても高級外車って
 事故に強いんだなぁと、妙に感心してしまいました。
 (徳)



・ちょっと前に、栃木県の宇都宮市で
 「隣家の布団をたたく音がうるさい」
 という理由で隣家の奥様を射殺後、犯人は自殺、
 という事件がありましたよね。
 あれ、親戚の家の町内だったんです。
 同じ町内でそんな事件がおきるなんて
 どんな気持ちになるんだろう?
と思っていました。

 そして、先日、
 山口県宇部市で子供3人を切りつけたり、
 殴ったりした26歳の女性がいましたよね。
 あの事件は別の親戚の家のすごくそばでした。
 あの女性は、
 最終的に隣の小野田市で捕まったようですが、
 私の父の実家はまさにその小野田市
で、
 今年の一月に祖母が亡くなったときに、
 宇部市と小野田市の市境に近いところにある
 葬儀場に行ったのです。

 葬儀場は、ちょっと小高くなっており、
 ちょうどそこから、今回の事件現場になった
 ショッピングセンターを見ることができ、
 昔はなかったその建物を指して、親戚に
 「あの建物は何だ?」と聞いた記憶があります。

 私は東京に住んでいて、
 「東京は危ないところだから、夜遅く歩いたり、
  人ごみなどには気をつけなさいよ〜」
 といわれていますが、
 親戚の近所でぶっそうな事件が起こってしまった今、
 東京のほうがよっぽど安全なのでは?
 とうっかり勘違いしそうになります。
 (かよぞ)






事故現場にいたかたの
「高級外車って、丈夫なんだなぁ」
という実感がリアルでした。

2通目のかたは、「ニュースのご近所の親戚」ですね。
いろんな事件の起きた場所には、さまざまな意味で
その土地を知っている人がいるでしょうから、
「あぁ、何の変哲もない土地に見えたのになぁ」
と感じて新聞を読んでいたりするのかもしれません。

最後に3通、ニュースの媒介者である
新聞記者さんと、刑事さんについてのメールをお届け!







・誕生日に新聞に載りました。
 生協が主催した、食品添加物実験に
 「2時間で夏休みの自由研究1丁あがりだ」
 と子供と参加したら、新聞記者に取材されて
 (写真も出たけど)記事になりました。
 誕生日だったんで、わたしの年齢も44歳。
 (1日前だったら43歳だったのに……)

 記事には
 「***在住の主婦***さんは
  『今度から買い物するときは、食品に
   貼られている成分表示を良く見て買い物したい』
  と話していた」
 ……って、そんなこと一言もいってないぞ!
 私はいつも添加物表示を見て買ってるんだけどなぁ。
 着色料が使ってる物は極力買わないし、
 まったく、いいかげんなんだから。
 記事を読んだ友達も、私の買い物行動を知ってるので
 「このコメントちょっと変?」と思ったらしいです。

 私ら一般人は、新聞記者の
 「欲しいコメント」を記事に書くダシにされるだけ

 というのが、よーーーく判りました。
 (ハビ)



・数年前、オウム事件の真っ只中、
 我が家は横浜で、一時ジョウユウさんが
 潜伏していた所にわりと近いんですが、当時、
 刑事さんが一軒一軒聞き込み捜査をしていたらしく、
 母が一人の時に家にも訪ねてきました。
 母は、その1年位前に胃を全部取る手術をしたのですが
 知らない人が見たら
 もう病人には見えなくなっていた頃なんです。
 しかし、その刑事さんは帰り際に
 「どこかお体の具合でも悪いですか?」
 と気遣っていたんだそうです!
 母が事情を説明すると
 「お大事にしてください」
 と言って帰って行かれたそうです。
 いくら職業とはいえ、鋭いんですね、刑事さんて。
 しかも、何十軒も聞き込みして歩いて
 疲れているでしょうに
 他人の体の具合にまで気を使う。

 (め)



・もうだいぶ前の事なんですが、
 ウチがやっている軽食屋の近所で
 捕り物騒ぎがありました。
 東北方面でパチンコ屋強盗があったらしく、
 その犯人が逮捕されたそうです。母曰く、
 「その家の周りではだいぶ前から、
  刑事らしき人が張り込みをしているのが
  よく目撃されていたよ」だそうです。
 って、事は・・・
 バレバレだったのか、犯人以外には?
 目撃されたのは、本当に刑事さんだったのかなぁ。
 (弘)






新聞取材の「あれ?」ということを実感した話と、
さまざまな刑事さんにまつわる話を紹介いたしました。

昨日にひきつづきいただいた
「刑事さん、いい人シリーズ」は、ちょっとホッとします。
「……刑事さん、張り込みバレてるよ!」も、おもしろい。

では、次回のこのコーナーで、お会いしましょう。

さまざまな、日本国内や海外からの
ニュースのご近所のおたよりは、
件名を「ご近所ばなし」として、
postman@1101.comまで、どうぞーー!!

2002-08-29-THU

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