ニュースのご近所。
あの出来事、近くで見るとこんな感じ。

第10回 「ご苦労さん」と声をかけたら……!


ふつうに過ごしていたら、
じつはあの人の近くにいた!
なんてメールも到着しているのです。紹介しますね!







・先日姪の結婚式で、東京へ行ったときの事
 結婚式の翌日、井の頭公園にある
 ジブリ博物館へ行ったとき、
 時間待ちで妻とベンチに腰掛けていると、
 シェパード犬をつれたジャージ姿の男の人が、
 火ばさみで、ゴミを拾いながらやって来ました。
 「ご苦労さん」と声をかけて顔を見てビックリ!
 元ボクシングチャンピオンの輪島さんではないですか。

 後で東京に住んでいる妹に聞いたところ、
 輪島さんは、いつもボランティアで、
 公園内のゴミ拾いをしているとか。
 輪島さん、これからもがんばってください!
 (い)

 




具志堅さんといい、輪島さんといい、
発見されるご近所ボクサーたちは、すごい爽やか!
こういうほほえましい出会い、読むだけでうれしいです。

昨日紹介した日本語Tシャツについて、
こんどは北ヨーロッパからの目撃談が届きましたよ。







・北欧では、日本語Tシャツ流行ってました。
 去年の冬に滞在したときは、
 若い男の子達がやたら着ていた印象。
 (極寒なのに、Tシャツ!)
 右袖には『冷蔵庫』左袖には『政治家』でありました。
 意味も分からず、『漢字』がcool!なんだそうです。

 今年は、友人のお土産に
 『でんでん太鼓』をリクエストされました。
 流行るのか?
 バイキングたちったら、不思議。
 (ごんつー)

 




「冷蔵庫」「政治家」って・・・!
漢字の流行は、アメリカだけじゃなかったんだ?

最後に、ヨーロッパの環境についてのものを2通紹介です。
冷静で「なるほど」なものをひとつと、
イギリスからの「住んでるからこそ許せない!」なものを。







・ヨーロッパ環境先進国問題(?)について少々。
 世界一熱心に環境問題を考え、
 精密なゴミ分別に取り組むドイツの印象で、
 全ヨーロッパをとらえてしまうのは、
 チョッと過大評価になってしまうかもしれませんネ。

 一口にヨーロッパと言いましても、
 色んな国があり、その国の中にも色んな人種が住み、
 色んな地域がありますから、個人個人の認識は、
 一概に進んでるとも、遅れてるとも、
 言えないとは思います
が、各国政府や自治体、
 企業への制限、企業単位の取り組みなど、
 大きな枠組みでは、やはり進んでいると思います。

 ゴミなどは回収時に分別しなくとも、
 回収後に、低賃金労働者が分別するケースもあります。
 人が皆がきちんと分別して出すとも限らないので、
 この方が効率が良いと考える人もいます。
 道のゴミに関しても、都市部では、
 政府・自治体の管轄、高い税金を納めてるのだから、
 道路掃除の仕事と割り切った認識の人も多いです。

 ペットボトルに関しては、使い捨て品よりも、
 硬質で瓶と同じように再利用するタイプが多いですが、
 500ml以下の小ボトルはゴミになる物が多いです。
 しかし、これらの多くはリサイクル原料・素材を
 使用しているケースがほとんどかと思います。
 永遠にリサイクル循環できるわけではないし、
 回収したものも使わねばなりませんから。

 食器を付け置き洗いする習慣のオランダで、
 日本式に水を流しっぱなしにして洗うと、
 環境問題を考えないムダで野蛮な行為ととられます。
 でも、ドロドロになった洗剤湯の中から
 つまみ上げた皿をドライタオルで拭くだけ、ってのは
 私にはどうも不潔に思えてならないのですが・・・

 環境問題への認識や印象も、
 文化や習慣の違いによるところが大きいのでは?
 (しましま)

フランスの環境意識が
 ゼロと言うメールを拝見しましたが、
 私の住むロンドンはマイナス50という感じがします。

 私は7年程前に13年間パリに住んでいましたが
 その間にリサイクルのゴミ箱ができたりしていました。
 スーパーの袋だって自分でいりませんと言えば
 もらわなくて済みますし、
 有料の大きめの袋が売っていて、
 それを買い物に行く度にもっていき
 ボロボロのものを使っている人も大勢います。
 ただまだまだドイツやスイスに比べたら
 遅れているのも確かですが・・・。

 しかしロンドンはもう最低です。
 もちろんリサイクルゴミ箱は
 色々な所においてありますが、
 まずペットボトルを捨てる所が殆どありません。
 仕方なくこれは普通のゴミ箱行きです。
 リサイクルのゴミ箱を使っている人も
 どれくらいいるのでしょうか?
 私の住む地域では各家庭にリサイクル箱が配られ、
 それにみんなが新聞、缶、瓶等は直接入れて
 指定した日に玄関先に出しておくと
 市の役員が回収するシステムになっています。

 ある時、その回収の現場に遭遇しましたが、
 まず1人の人がゴミ箱を道路に置く作業をします。
 次にトラックとともに作業員が来て
 ゴミ箱に入っているゴミを
 区分けしながら捨てていきます。
 こんな具合だから能率も悪ければ渋滞もできます。
 各自が自分の家のゴミを捨てに行けば
 いいだけなんですけどね〜。
 おまけにその分税金もとられるし。

 要するにこの国の国民の環境問題に関する
 国民意識ってとても低い様です。
 ゴミのポイ捨ても日常茶飯事です。
 それゆえにねずみが大量に発生したらしく、
 最近ニュースで
 ゴミはきちんと捨てましょうなんて言っています。
 (れーこ)

 




たしかに、食器の洗いかたについては、
欧米方式に疑問を持つ人も、たくさんいることと思います。
何を快と思い、何を不快と思うかの、
それぞれの文化での取捨選択とでも言いますか。

イギリスの方のメールにかぎらず、
怒っているかたは、さまざまいらっしゃいました。
ごみって、生きていればかならず出てくるものだから、
やっぱり、みんなの熱くなるところなんでしょうね。
(不快感が、直に自分に到達するものでもありますし)

では、次回のニュースのご近所で、お会いしましょう!

さまざまな、日本国内や海外からの
ニュースのご近所のおたよりは、
件名を「ご近所ばなし」として、
postman@1101.comまで、どうぞーー!!

2002-08-07-WED

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