NAGATA
怪録テレコマン!
hiromixの次に、
永田ソフトの時代が来るか来ないか?!

第68回 パイロットの日常 〜その6〜

パイロットさん曰く、
「飛行機といえども、抜かれるよりは抜きたいと思う」
そんな感情があるなんて思いもしませんでした。
どうやら、パイロットというのは、
おとぎ話のなかにでてくるドリーミーな存在ではなく、
現実的な職業のひとつであるようです。
さあ、おもしろ対談を続けましょう。
長くやり取りを続けてきたため、
聞き手の質問も遠慮がなくなってきたようです。

永田 くだらないことをどんどん訊きますけど、
飛んでるときに本読んだりはしないですよね。
木下 それはないですねえ。
永田 渋滞中の車みたいに、
マンガ読んだりとか‥‥。
木下 さすがにないですねえ(笑)。
永田 失礼しました。
でも、「ないですねえ」を聞くと
ホッとするようになってきましたよ。
木下 あははははは。
まあ、ありそうな話ではありますけどね。
何時間も飛ぶわけだから。
永田 退屈は退屈なんでしょうね、長いと。
まっすぐだし、見るものないし、
映画やってるわけでもないし。
木下 まして夜だったらねえ。外も見えないし。
永田 交代で仮眠くらいはあるんですか?
木下 あ、それはありますね。長い路線だと。
3人乗ってて、ひとりずつ交代して。
ベッドがついてる飛行機もあるから。
永田 へえ、そうなんですか。テレビとかは?
木下 テレビはついてないですねえ。
新しい飛行機だと、
外の様子を映してるカメラの映像を
見られたりしますけど。
永田 ああ、あれ、見るの好きです。
木下 あ、でも、ラジオは聞けますよ。
永田 そうなんですか?
木下 単体のラジオがついてるわけじゃないですけど、
AMと同じ周波数を使う無線があるから、
聞けないことはない。
だから、まあ知り合いの阪神ファンなんかは‥‥。
永田 えっ?
木下 あ、いや、なんでもないです。
永田 うそぉ!
木下 なんでもないです。
まあ、ラジオは聞こうと思えば聞けるという、
それだけの話です。
永田 ‥‥音楽は?
木下 ‥‥まあ、FENも入るし。
永田 入るというだけですよね。
木下 ええ。入るというだけの話です。
永田 ‥‥ウォークマンとかは?
木下 さすがにそれはない!
永田 それじゃエンジョイしすぎですね(笑)。
木下 ドライブじゃないんだから(笑)。
永田 でも、車好きのパイロットの人とか
ほんとうはしたいんじゃないですかね。
カーライフと似てるというか。
木下 ああ、そういう人はいますね。
あの〜、身のまわりの小物をそろえてみたり。
永田 あはははははは。
木下 車でよくあるじゃないですか、
ダッシュボードに小物を置くための
「滑らないシート」とか。
ああいうの買って来て、
その上にサングラスとか置いてみたりね。
永田 それおかしい(笑)!
木下 なんか、窓のところに
ちっちゃい旗を立ててみたり。
永田 (爆笑)
木下 高速道路の券をはさむような
クリップを買ってきて、
なんかはさんでみたりとか(笑)。
永田 それはあれですか、乗るときに、
こう、並べるわけですか(笑)?
木下 そりゃそうですよ。
私物だから、カバンの中に入ってるわけですよ。
永田 あのかっちょいいカバンのなかに(笑)。
木下 それをごそごそっと出して。
永田 出して(笑)。
木下 とりあえず、「滑らないシート」。
永田 わははははははは。
木下 で、サングラス。
永田 ひ〜(笑)。
木下 こう、自分スペースを構築していくわけです。
永田 かわいいんだかなんだか(笑)。
木下 自分のカラーに染めないと
気が済まない人がいるんですよね(笑)。
永田 それ、乗る飛行機がいちいち変わるから
まだましですけど、
「自分専用飛行機」みたいになったら‥‥。
木下 もう、たいへんなことになるでしょうねえ。
永田 窓際に「白雪姫と7人の小人」が
ズラーッと並んでるみたいなことに(笑)。
木下 なってたりとかね(笑)。

(まだ続きますよー)

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2004-02-04-WED

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