モノポリーエッセイ

2007年度モノポリー日本選手権
全国大会結果報告(その1)



こんにちは。
このページで毎年報告しております
「モノポリー日本選手権」。
2007年も秋に都内で開催されましたので、
その報告をいたします。

モノポリー日本選手権とは、
一言でいえば「モノポリーの日本一を決める大会」です。
世界でもっとも遊ばれているボードゲームである
このモノポリーは、
数年おきに世界選手権まで開催されています。
そしてご存知の方も多いでしょうが、
日本人も過去2人が「世界チャンピオン」となっています。
つまり世界的に見ても、
日本のモノポリーの実力は「非常に高レベル」である、
との認識があるのは間違いありません。
その日本におけるチャンピオンシップ大会なのですから、
世界最高峰の戦いが繰り広げられる夢の舞台である、
と言っても過言ではありません。

この日本選手権の優勝者は、
今年の日本チャンピオンとなるだけでなく、
次回の世界選手権(時期未定)の日本代表戦への出場権をも
同時に獲得いたします。
既に、2005年日本チャンピオン石井方宏さん、
2006年日本チャンピオンの大木勝裕さんが
この「決定戦」への出場を決めていることになります。
彼らとともに「世界への切符」への挑戦権を獲得するのは
誰なのでしょうか。

それでは、不定期になりますが、
長期に渡っての連載となります。
今回は日本選手権全国大会決勝の
「ウェブ文字中継」担当にて、
モノポリー大会成績のネット掲載を担当いただいている
宮野徹さん(1999年度日本チャンピオン)に
原文をお願いし、
私、岡田豊(日本モノポリー協会専務理事、
 2000年世界チャンピオン)が監修してまいります。
お付き合い、何卒よろしく願います。

モノポリー日本選手権といえば、
その年の新しいバージョンのボードを
大会に使用することがあることでも有名かと思われます。
昨年度の大会は
国内初の本格的都道府県バージョン第一号である、
「秋田版」を使用しての大会となり、
その高いデザイン性に日本中が唸ったことも
記憶に新しいところです。

今年は、「ディズニーピクサー版」を使用しての
大会となりました。


今回使用したピクサー版モノポリー。
特におなじみのキャラクターを模した駒がすばらしい。
「ニモ」が一番人気でした。


土地と対応する権利書が、
歴代ディズニーピクサー映画に
ちなんだものとなっています。
あの「トイ・ストーリー」や
「モンスターズ・インク」など、
おなじみの3DCGアニメの映画タイトルが
盤上に配置されているわけです。
国内ではつい最近公開されたばかりで
記憶にも新しい最新作、
「レミーのおいしいレストラン」も、
ちゃんとオレンジの土地の1つとして採用されています。
トークン(駒)にもレミー(ねずみの駒)がありますので、
「そういえばこの映画、夏に観たなあ」
と思い出しながら
この駒を使った選手も多いのではないでしょうか。

この映画における、
「誰でも情熱さえあれば名シェフになれる」の
台詞ではありませんが、
「誰でも楽しめてそして日本チャンピオンになれる」
と捉えてもいいのがモノポリー、でもありますよね。

チャンスは
「Piston Cup(ピストンカップ)」という名前です。
「カーズ」に出てくるレースの名前ですね。
また共同基金は「BonAppetit!」となっています。
「どうぞめしあがれ」のフランス語訳で、
「レミーのおいしいレストラン」にちなんだものです。

この時点で邦訳版モノポリーは出ていませんので、
使用したのは英語版。
カードの指示内容なども英語ですので、
大会会場では和訳対応表を配られました。

もっとも、通貨単位は
日本におけるスタンダード版に位置づけられている
アトランティック版と同じくドルです。
また、ほとんどのカードは
イラストや数字、collectまたはpayの単語などを見れば
「たとえ英語がわからなくても」
おおむね内容の見当はつくようで、
実際にはそれほど戸惑うシーンはなかったようです。

そんな夢あふれるすてきなピクサー版で行われた
今年の日本選手権。
ボードにふさわしい夢の競演が繰り広げられました。
次回は実際の当日のレポートを、
プレイベントからじっくりとお伝えします。

(原文:1999年モノポリー日本チャンピオン 宮野徹
 監修:日本モノポリー協会専務理事・
    2000年モノポリー世界チャンピオン 岡田豊)

2007-12-28-FRI

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