モノポリーエッセイ

アメリカモノポリー事情(8)
〜NY、「聖地」アトランティックシティに
 行ってきました(8)〜

「モノポリー in アトランティックシティの巻」



昨年暮れに書き始めましたこのコラムも
ようやく終わりの回を迎えました。
筆不精な筆者に長らくお付き合いいただきまして
ありがとうございました。
最終回も興味をもって読んでいただければ幸いです。

さて米国選手権は予定どおり午前中に終わり、
私も取材や関係者への挨拶なども終えましたので、
その後はアトランティックシティを
観光することになりました。

このコラムの
最古のモノポリーの巻」の回でも記しましたように
チャールズダロウが今の米国スタンダード版と
ほぼ同じモノポリーを考案したのですが、
そこではアトランティックシティの
各土地、交通機関の名前を
ほとんどそのまま使っています。
ちょっとみづらいかもしれませんが、
米国選手権でメディア向けに配付された資料で
その様子がわかります。
そこで私もモノポリーの「香り」をここで探してみました。



アトランティックシティは
ニューヨーク州の隣の州にあるカジノリゾート地でして、
週末ともなればニューヨークからの観光客を中心に
ごったかえします。
当然カジノにもモノポリーらしいものがあります(笑)。



またここにくるまで恥ずかしながら
存じておりませんでしたが、
モノポリーのゲームに出てくる地名「〜プレース」は
地点を表わすのですね。
例えば「パークプレース」は
2つの道が交差する場所であったりします。
そのためか、セントジェームス「プレース」と
ゲームで採用されていない
セントジェームス「アベニュー」の両方があったりします。



私が感心したのは、
ゲームの世界観を活かしながらも、
モノポリーが過度にでしゃばらず、
リゾート地の風景に融合して、
あちこちにさりげなく展開されていることです。
例えば「インディアナアベニュー」の紹介も
モノポリーのゲームにおける
カラーグループである「赤」を強調しながらも、
紹介文はモノポリーに無関係のものとしています。



つまりモノポリーはこのリゾート「そのもの」なんですね。
このリゾートの「メインストリート」を歩きながら、
ゲームで最も有名な地名である
ボードウォークを示すものが
全然見当たらないと思っていましたが、
それもそのはず、ボードウォークは
アトランティックシティ東部の海岸に沿った
メインストリートの板張りの遊歩道(=ボードウォーク)
全体を指すものなんですから。



その後は夜、ニューヨークにバスで戻り、
松井秀が初出場する
ワールドシリーズ第1戦を楽しんだりしまして、
イベント盛りだくさんで
何かと充実した3日間となりました。
そして何より米国の文化の一つに溶け込んでいる
モノポリーの存在を再確認できた旅でした。

こんなモノポリーですが、
世界一決定戦が今年の秋、初めて日本で開催されます!
日本モノポリー協会でも、モノポリーナイトや大会など、
いろんな機会をもうけておりますので、
皆さんもこの機会にモノポリーに
ぜひ一度触れてみてください。

2004-06-28-MON

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