モノポリーエッセイ

第26回目
ベルリン大会決勝!


こんにちは。百田です。
いよいよ2001年度のモノポリー日本選手権が
今週末、東京の八重洲富士屋ホテルに於いて行われます。
本戦は11月11日の日曜日、前夜祭が10日土曜日です。
一般の方の本戦の見学は自由ですので、
もし、日本トップクラスのモノポリーとは
どんなものだろうか、とご興味がある方は、
お越し下さい。
また前夜祭では第1回戦の組み合わせ抽選を行います。
こちらも参加費は必要ですが一般の方でもお越し願えます。
詳しくは別項をご覧下さ い。

さて、ベルリン大会決勝の模様です。

私のふらっと振ってしまった最初のダイス目は
「1・3」でした。
(合計4で、スタートのダイス目としては
 最悪とされている。所得税を200ドルまたは、
 全資産の10%を銀行に支払わなければならない)
最悪の結果です。

って、前回の最後のシーンをもう一度書き直すところは、
テレビのドキュメンタリー番組みたいでイヤですが、
結果的にこのダイス目が「すべて」でした。
きっとこれが「1・3」でなく、
せめて「2・2」
(ゾロ目なのでもう一度振れる)だったら、
その後の展開 は大きく違っていたことでしょう。

2投目は、7で、セントチャールズプレース。
しかし、既に買われてしまっていました。
3投目は、6で、共同基金。
この後もこの調子で全く権利書が買えずに
ボードを1周してしまいました。
6人ゲームだと割とあることなのですが、
この決勝は、5人ゲームです。
権利書が比較的買えるハズなのですが・・・・
いったいどうしたことでしょう。

結局、2週目も後半、
水道会社をようやく買うことが出来ました。
ただ、この権利書が
キーカードには成り得ないでしょう。

私が2周廻って1枚しか権利書を買えてないということは、
他のプレイヤーの中には
順調に権利書を買えているプレイヤーがいるのは当然です。
その一人が、オランダ代表のヨーストでした。

その彼が、このゲームで最初に動きました。
ターゲットはイタリア代表です。
イタリア代表に最強のダークブルーを揃えさせる代わりに
5枚の権利書をもらってきたのです。
(て、ことはイタリア代表も
 相当権利書が買えてたのですね)

日本のプレイヤーならダークブルーを揃えさせる代わりに
5枚の権利書をもらってきたといったら、
その5枚の内容を聞くまでもなく、
終わっていることが分かるでしょう。

取引の結果、イタリアの手元には
独占したダークブルーと100ドル!
(つまり、1軒も家が建たないのです)
オランダのヨーストの手元には、
鉄道3枚、 ライトブルー2枚、オレンジ2枚、など
権利書が10枚ほど残りました。
ヨーストの手元に
たくさんの権利書が残るのはわかりますが、
5枚も放出したイタリアのダークブルーに
1軒も家が建たないのにはあきれました。

私はこの時点で相当まずいことになったと感じましたが、
そう思ってない人もいたよ うです。
欧米でのダークブルー信仰は相当なものらしく、
この取引のあった直後、あのカナダの悪ガキが、
オランダ代表に向かって
「早く動きすぎじゃないか」
って文句を言っていました。
彼にとってはオランダ代表の10枚の権利書より
家の建たないボードウォークのほうが
怖かったのでしょうね。

次回はいよいよ最終回、決勝の結果です。

2001-11-09-FRI

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