モノポリーエッセイ

第10回 予選終了。果たして?

こんにちは。百田です。
先日、日本選手権の大阪予選に審判としてお邪魔しました。
今年から予選への参加資格を少し変更し、
地区大会には何度でも参加できるようにしました。
つまり、東京のかたでも大阪大会や福岡大会に
重複してエントリーできるようになったのです。

案の定、大阪大会にも東京や新潟や名古屋から
強豪が大挙して参加しました。
一方、地元大阪の方は
なんとか代表4名の枠を死守しようと躍起です。
おかげで、大会は大いに盛り上がりました。

地元チームと外人部隊(よそ者をこう呼んでいました)の
戦いはサッカーでいうとJOMOカップのようで、
勝負ではありますが和気あいあいと進みました。
結果はといいますと、地元勢が
「恩返し」したということになるのでしょうね。
ここにはバッジオやレオ様は現れませんでした。
代表4名はいずれもOMC(大阪モノポリークラブ)の
メンバーで占められました。
OMCの方は至極ご満悦の様子でした。
東京から参加した強豪連が代表に残れなかったこの結果は
決して偶然ではありません。

皆さんもよかったらOMCのHPをのぞいて見てください。
月例会が土曜日だけではなく日曜日にも開催されています。
また、週例会なるものも存在します
(別名モノポリー虎の穴)。
おまけにモノポリーバーまで開催されているのですから
凄まじいですね。

今回の上位独占は
これだけ熱心に活動を行っておられる賜物なのでしょう。
他の地域のかたも心しておいたほうがいいでしょうね。
球場では爆発しなかった関西パワーが
モノポリー界で一気にブレイクしそうです。

さて、ロンドン大会の予選も第3回戦目です。
相手はどういうわけか、またもや前回優勝者のジェイソン。
あとは、プエルトリコ代表のカルメンという名の女性。
あとは、フランスとオーストリアでしたっけ?
正直にいいますとよく覚えてないし、
資料も見当たらないのです。申し訳ありません。

このゲーム、私は全くいいところなしに
終わってしまいました。
連覇を目指すにはもう後のないジェイソンも
最後まで勝機を見出せずに終わりました。
勝ったのはプエルトリコ代表のリコちゃん
(本名を知らなかったので
リコちゃんってことにしてました)。

私の残ドルはたった700ドルです。
なんて微妙なところなんでしょう。
果たしてベスト5に残れたのでしょうか。
しばらくすると、プレス関係者だと偽って
そこらじゅうをうろうろできていた亀和田さんが
「大丈夫らしい」との朗報を届けてくれました。
正式にはその夜のパーティで発表されました。
決勝進出者の成績は次の通りです。

1位 トニー・アンドリュース(ニュージーランド)
   21431ドル
2位 カーメン・サンティアゴ(プエルトリコ)
   15940ドル
3位 チェン・シャブディ(イスラエル)
   14657ドル
4位 百田郁夫(日本)
   13020ドル
5位 ロガー・エドブロム(スウェーデン)
   12231ドル

結果論ですが、第3ゲームでは0ドルでも
予選を通過できていたようです。
5人はこの時点で銀メダルをもらって、記念撮影です
(他の参加者は銅メダルをもらってました)。

他の4名の決勝進出者は、
いずれも私が予選で顔を会わせている人たちでした。
もう、疑心暗鬼になることもないでしょう。
明日の決勝が待ちどおしいくらいです。

予選を振り返ってみますと、
私はダイスのツキはいまいちでも、
対戦相手には恵まれていたのかもしれません。
(これは後年感じたことですが、
単に弱い人と当たったということではなくて、です)。

強引なモノポリーをしそうなアメリカ代表
(ギャリー・ピータース)やオーストラリア代表の
前々回の優勝者とは当たらなかったのが
いい目と出たのでしょうか。
いずれにせよ彼らとは是非プレイしてみたかったのですが。

明日の決勝大会への雰囲気作りは
運営者が無理矢理やってくれました。
決勝は5人が黒のタキシードにシルクハットという
正装でプレイするのですが、この採寸のために
仕立て屋さんが部屋まで押しかけて来ました。
明日の朝までにぴったりの衣装を
用意してくれるというのです。
果たしてどんな格好になるのやら。
決勝は明日、11時スタートです。

(つづく)

1999-10-19-TUE

BACK
戻る