ほぼ日・デリバリー版。

第46号 ナゾ療法・その1。


こんにちは!
今日から6日間は、
最近のデリバリー版からの特集を、
まとめてお届けしたいと思います!!!

「なんだかわからないけど、
 うちではこういう療法があったんです」
「どうも、ドイツでは、こうらしいんです」
などなどといったメールが端緒になった、
「ナゾ療法」というミニコーナーですよー。

10月10日前後から、いきなり火がついて、
ミニコンテンツとして今日までつづいていました。
連載中にも、よく、
「あれをひとつにまとめてください」
といったメールをいただいていたこともあり、
風邪をよくひく季節にこそ、まとめてご紹介しますね!

では、さっそく、どうぞ!!!







・カーン様も含めたドイツ人は、
 私達日本人より平熱が1℃ほど高いらしいです。
 38℃の熱で病院に行った日本人が医者に
 「そんくらいの熱は、だいじょうぶ」
 と言われ、平熱を告げると驚かれたれたそうです。
 熱の冷まし方も驚きで、
 「まず布団から足を出し、寒くても窓は開けて寝る!」
 ・・・あぁ、頑丈なドイツ人。
 (ぷでぃん)



・ドイツ人の熱のさまし方がすごい、
 という話がありましたが、
 アメリカ人はもっとすごいよ。
 一軒家をシェアして同居していた男は
 40度くらい熱が出たとき
 一生懸命冷たいシャワーを浴びてました。
 テレビでは、熱を出した
 赤ん坊を氷水に漬けていました。
 ・・・熱いものは冷ませばいいという単純発想!
 こっちが、ふるえそうでした。
 (いわ)



・アメリカ流、熱さましのお便りです。
 私も、こちらにきたばかりの頃は、ぶったまげた。
 0歳の子供が熱を出して、毛布に、すっぽりくるんで、
 冷房のビンビン効いている病院へ行ったら、
 「即刻、毛布を取りなさい」
 といわれ、もし、熱が40度近くなったら、
 氷水に浸けるか、氷水に浸したタオルで
 全身を拭くようにと言われ、家に帰宅。
 家には、日本から来ていた両親が来ていて、
 「毛布をかけろ」
 「いや、アメリカでは、毛布はかけない」
 の論議。郷にいれば郷に従えって事で、
 あれから、4年経った今では、
 アメリカ流でやっていますが、
 いやぁ、未だにどちらの方法が正しいものなのか、
 わかりかねています。
 (カロリン)



・まあ、色々な場所で色々な
 熱の冷まし方があるものですが、
 インドネシアのジャワ島に伝わる
 独特の熱の冷まし方も、非常にユニークです。
 ジャワ人は「邪悪な風」が身体の「節々に滞る」事が
 「風邪をひく」事だと解釈しています。
 だから、その風の滞った部分にコインなどを使って
 「クロック」という処置を施すのです。
 その方法はとても野蛮!
 とにかく、身体の放射線状にコインで
 身体を引っ掻き、そのから熱を放出されるというものです。
 真っ赤な放射線状の筋が身体中に出来、
 知らない人が見ると「SMが趣味」なのではないかと
 勘違いされそうな痛々しさ……。
 でも、不思議に良く直ります。
 実は、今は私も愛好者。
 バリではそのままプールに入っちゃった!
 ちょっとした風邪なら、コレですぐ直ります。
 勇気のある方、是非、お試しあれ!!
 (ジャカルタ在住・クマ子)



・ドイツ人が寒くても窓を開けて寝るという
 話がありましたが、ロシア人も、
 真冬でも窓を開けて寝るって聞いたことがあります。
 私がロシアに出張したとき、氷点下5度以下で
 雪が降っている中、ホテルに着いたら
 部屋が異常に寒かったんです。
 「・・・もしや!」と思って調べたら、
 案の定、窓が開いていて室内に雪が積もっていました。
 ロシアの部屋の作りでは、
 窓の上に小窓が作ってあるんですが、
 あれは真冬でも開けておくんだとか。
 ロシア人と結婚した人は、冬場は
 「窓を開ける!」「閉めろ!」で、
 けんかになるとこぼしていました。
 どこまでほんとか知りませんが、
 とにかくそんな話を聞いたことがあるので、お知らせします。
 どっちにしろ、ロシアとか北欧の人は、
 寒さに対する抵抗力が日本人とは根本的に違います。
 もちろん、向こうの人は、
 日本の暑くて湿度が高い夏には、
 とても耐えられないんでしょうけどね。
 (ay)



・私は過去フランス、
 イタリアに滞在しましたが
 風邪の治し方はドイツと似たようなものでした。
 フランスではやはり水のような
 ヌルいバスタブに、半身浸かって
 熱を下げることは常識で、私も実践し、
 あっという間に楽になれたものでした。
 特に赤ちゃん、子どもは、長く高熱が続くと
 危険性をはらんでいるので、真剣です。
 以来、来日後も熱が出ると私も実践し、
 友人にも勧めて目からウロコと喜ばれています。
 イタリアではレモネードやカモミッラ、
 赤ワインを温めレモンと砂糖を入れて飲んだりと、
 いずれも中から体を温めることが必需でした。
 日本と同じゴム製の氷枕があり、
 使い方は普通に氷枕として使用したり、
 お湯を入れて湯たんぽ代わりに
 寒い夜は抱っこ枕にしたりと合理的でした。
 今、日本でお湯に溶かして飲む風邪薬が
 売られていますが、
 ヨーロッパでは昔から存在したお薬です。
 (リタ)



・アメリカでは、胃腸の調子が悪い時には
 スプライトやコーラ等の炭酸飲料を
 飲むように薦められます。
 これはドクターにも言われたので
 決して冗談ではありません。
 先日激しい胃痛に見舞われた時、
 旦那にスプライトを買ってきてもらい一気飲み。
 あーら、不思議。少し治まった感じ。
 その後、市販されている蛍光ピンク色した
 飲むタイプの胃薬を数回飲んだら、
 すっかり回復してしまいました。
 アメリカの民間療法は、いまだに驚く事がいっぱいです。
 (み)



・私はNYで娘を出産しました。
 アメリカでは熱が出たら、裸にして
 熱を放出し、冷やすのが基本です。
 布団はかけてはいけません。
 あと、アメリカでは、歯が生え始めの頃、
 むずむずしてグズってるときに、歯茎に塗る
 「ティースペイン」という薬があります。
 歯医者さんの麻酔みたいなモノです(ちょいと不安)。
 でも、塗ってたけど、効きめありです。
 おとなしくなります。
 ・・・むずかっている娘には、
 八百屋で買い物していたオバサンが
 「歯茎にウイスキーを塗るといいよ」
 とも教えてくれました。ホントーかな・・・。
 あと、赤ちゃんが1歳未満でも
 食欲のないときコーラを飲ませます。大丈夫?
 ちなみにアメリカで、赤ちゃんには、
 ミルクは冷たいまま飲ませます。
 ミルクは3種類あって、常温保存のままのもの。
 濃縮していてそれを薄めたもの。
 あとは日本のような粉ミルク。
 「日本のベイビーは温かいミルクを
  ずっと飲んでいるから腹が弱いんだ」
 とドクターは言っていました。
 うちの子はそのせいか、下痢はしたことなく、
 腹はめちゃ強いです。
 出産して5年間生活していましたけど、
 アメリカは「大雑把」です。
 出産した翌々日には退院させられました。
 ・・・体力ちがうって!
 (まみ)



・ドイツ人が日本人より平熱が1℃ほど高く、
 38℃の熱で病院に行った日本人が医者に
 「そんくらいの熱は、だいじょうぶ」
 と言われるようですが、中国もそうなのです。
 中国人も、平熱が約1℃高いらしいんですよ。
 大阪弁の流暢な中国人と結婚した友人は
 風邪の時、旦那さまにお医者さまと
 同様の反応をされ、激怒したそうです・・・。
 (珠)
 


・小生も2.5年という短い間でしたが、
 アメリカに駐在していたことがあり、
 息子が熱を出した時、氷水ではなかったですが
 水風呂に入れる様指示があり、
 家内が一緒に水風呂に入ったことがありました。
 又、ポカリスエットを飲ませるよう指示がありました。
 始めは半信半疑でしたが、次の日
 子どもはケロっとしてましたから
 「あぁ、効くんだ」と思ったものです。
 お医者さんが日系アメリカ人で
 家内も聞き間違えたんじゃないかと
 言ってましたっけ。
 同じ様な体験された方、多いと思いますよ。
 (まんじろう・バンコク在住)



・昔私と同居していた友人は
 熱が出たときキャベツの葉を
 何枚か頭の下にひいて寝ていました。
 朝になったらキャベツが茹でたように
 シワシワになっていて、
 友人の熱も下がっていました。
 (mayu)



・私のダンナさんは、風邪をひくと
 必ず「チョココルネ」を食べたがります。
 (ゆ)



・民間治療話で私もびっくりしたことがあります。
 大学時代にボランティアで、日本に療養にきた
 チェルノブイリの子どもたちを面倒をみてました。
 その時にある子供が40℃の熱を出した時に、
 ロシア人の引率の先生が、鍋に酢をいれて沸騰させ、
 なんと靴下をその沸騰した酢の中に入れ、
 ひたひたにしたものを、
 熱をだした子供に一晩はかせました。
 すると次に日には平熱に戻っていたのでした。ナゾ!
 (リョーコ)



・大学で私の所属しているテコンドー部には、
 風邪を引くと子ども用シロップを一本飲んで、
 思いっきり厚着をして
 そこらじゅうを走って風邪を治してしまう人がいます。
 普通安静にしていなければならないところを
 マラソンして治してしまうとは……ビックリしました。
 しかし、私も今年春頃に風邪を引いたとき
 チラッと実践してみたら、不思議と治っちゃった。
 たぶん、汗をガンガンかいて熱を下げるのが
 いいのだと思いますが、ちょっと乱暴?
 (香奈)



・私の田舎(福岡県北九州市)では、
 ものもらい(内瞼にできたイボ)のことをメイボと言います。
 中学生のときメイボになったとクラスメートに言うと
 「小豆かと思ったら、メイボやった!」
 と言いながら小豆3粒を井戸に落すと治る!
 というので、早速家に帰り、自宅には井戸がないので、
 近所のよその井戸を黙ってかり、
 友人に小豆3粒をもらってやってみると、
 速攻治りました。翌日にはなんともなくなりました・・・。
 (MORU)



・以前、イタリアに留学していた頃の話です。
 まだ「おはよう」ぐらいしか話せない頃、
 夜中に急に胃が痛くなって我慢していたのですが、
 ついに耐え切れず、朝方、
 ステイ先のおばあちゃんに
 「胃がイタイデス」
 と片言だけようやく伝えて
 その場に倒れこみました。
 おばあちゃんは「オーーッ」と叫んで
 慌ててキッチンにかけこみ
 何やら持ってきてくれました。
 黄色っぽいお湯で、葉っぱが浮いてて甘かったです。
 黙って差し出してくれたそれを飲むと
 少し眠ることができ、痛みがひいていきました。
 後で聞いたら”月桂樹の葉っぱを3枚”入れて
 煮立ててそれに”砂糖をどばーっと”入れるのだ、
 と実践してくれました。
 以来、今でも倒れそうになると
 それを作ってはあの時のおばあちゃんの
 やさしそうな目としわくちゃの手を思い出しています。
 からだも休まりますが、
 心もじーんと温かくなってほぐれていくようです。
 (しちりあーの)



・スウェーデンでももご多分に漏れず、
 熱が出たら冷やします。
 こちらのお母さん(看護婦)の話だと
 「熱が出たら裸にしてバルコニーに出すのよ。
  すぐ冷えるわよ〜」
 でも真冬で−20度ぐらいになると危険だそうです。
 凍っちゃうから・・・。
 ちなみにこちらの保育所では、
 子どもの昼寝は、外でベビーカー(でかいです)で行います。
 屋根ぐらいはありますが、たいていは吹きっさらし。
 雨の日も風の日も雪の日も。
 寒いときはオーバーオールを着せて
 毛布でぐるぐる巻きにして寝せます。
 起きると睫毛に雪が積もっていることも・・・。
 −10度までは、屋外です。
 (かなか)



・子どもの頃、父の仕事の関係で5年ほど
 ロシア(当時はソ連)に住んでいました。
 窓を開けっ放しにする・・・というのは
 聞いたこと有りませんが、日本ではあまり
 お目にかからない民間療法を一つご紹介します。
 あまり突飛なものではないのですが、
 名づけるなら「からし温シップ」です。
 厚手の画用紙にからしをぬって
 乾燥させたものが売られており、
 子どもが熱を出すとこれをお湯に浸してもどし、
 胸やら背やらにぺとぺと貼り付けます。
 そのままだとパジャマまでからしだらけ(オエ)になるので、
 上からタオルを巻き、その上にパジャマを着て
 むせ返るようなからしのアロマに包まれて眠ります。
 これが、ひりひりほかほかと暖かく、
 とても気持ちよかったです。
 ばっちり熱も下がりますよ!
 私は毎日でもしたい程好きでしたが、
 友達のロシア人は嫌いだと言ってました。
 外気温に関しての間隔はやはり大きな隔たりがあり、
 気温が氷点下10度程度になると
 「ああ!春だなあ!」と感じたものです。
 (ようするに真冬はもっと寒い)
 今では、私もすっかり日本人に戻ってしまいました。
 (い)



・今フランスに住んでいますが、確かに
 こちらの平熱は日本のよりも1度高いです。
 うちの旦那(白人男)はものすごく温かいです。
 冬に私が寒くて何枚も布団をかけて寝ているところ、
 彼は布団一枚にTシャツ短パンで寝ていたりします。
 怒りやすいのも、体の血が
 よく駆け巡っていいるからでしょうか…?
 (す)



・小学生の時に友達から教えられた
 謎のしゃっくりの止め方があります。
 「右の鼻の穴を指でふさいで、
  左足一本で立ち、
  思いっきり左の鼻の穴から
  鼻飛ばし(ふんっと息を出す)をする」
 というものでした。
 騙されてるのかな〜と思いつつやってみたら、
 意外や意外!数時間止まらなかったしゃっくりが
 ぴたりと治まりました。もしかしたら、本当は
 騙されていたのかもしれませんが、止まった瞬間、
 拍手が沸き起こり、みんな笑顔になりました。
 今でもちょっと愛用しています。
 (しょ)



・我が家では、風邪を引いてのどがいたくなると、
 かならず、長ねぎを刻んで
 ガーゼにくるんで、のどに巻きます。
 ねぎ独特のにおいは、あまりたのしくないのですが、
 それを巻いて一晩寝ると、翌日には
 のどがすっかりよくなっているのです。
 我が家では生のねぎを使うんですが、
 学生時代に友人とこの話になった時に、
 「うちは焼きねぎをきざんだものを使う!」
 といわれてしまい、大論争が巻き起こったのでした。
 私:「生のねぎのひんやりしたので
    のどの炎症を取るんだ!!」
 友人:「焼きねぎの熱でのどを暖めるから
     よくなるんだよ!!」
 といまだに平行線をたどっております。
 (な)



・そういえば、息子が幼稚園児だった頃、
 お迎えに行ったら、教室から出てきた
 息子のおでこがギラギラしていて
 「今日、おでこを鉄棒にぶつけたので、
  たんこぶにならないように、
  砂糖水を塗っておきました」
 と先生に言われて、
 びっくりしたことを思い出しました。
 でも、たんこぶはできていました。
 「すぐに塗らなかったら、
  もっと膨らんでいたと思いますよ」
 と、短大出たばかりの先生は
 ニコニコしながら言っていました。本当かなぁ。
 (茶花)
 


・うちではしゃっくりが出たら干し柿を食べてました。
 おまじないではなく、
 フタクチかミクチくらいのうちに止まります。
 なので干し柿はしゃっくりの薬として
 裂いて瓶詰めにして冷蔵庫に必ずありました。
 (ナナ)



・先日チュニジアで聞いた話です。
 モロッコには、よく効くまじないの薬があるそうです。
 好きになった人と両想いになる薬。
 好きになった人に恋人や伴侶がいる場合、
 別れて自分と一緒になる薬、などなど。
 チュニジア人は、モロッコまで
 その薬を買いに行くのだそうです。
 本当かどうか、パリにいるモロッコ人に聞いたら、
 「本当だ」と、彼は実例をいろいろ話してくれました。
 祈祷師(呪術師)のところで、まじないをしてから
 薬を煎じてもらうのだそうですが、強力に効くそう。
 その薬を、相手に知られないように
 つけたり飲ませたりするそうです。
 恋の成就の薬はもちろんのこと、
 別れたい人とうまく別れる薬、
 うちに来てもらいたくない人が来なくなる薬、
 思い通りにことが運ぶ薬、死にまつわる薬……。
 処方できない薬はなく、彼自身も
 効果を目の前にして驚いたことがあるそうです。
 (処方してもらったのは、彼の親戚だそうですが)
 彼の恋人である私の友人は、彼のモロッコの家に行くたびに、
 「よそのうちでは、決してお茶を飲んだり、
  ご馳走になったりしたらいけないよ。
  どんな『まじない』かけられるか
  わかったもんじゃないからね」
 と言われているそうです。そういう彼は、
 「ぼく、彼女に『恋薬』飲まされちゃったからね」
 と彼女にぞっこん。
 (たえこ)



・ハワイにいたころ、ベトナム人の女の子が私に
 「ちょっと来て」というので行ってみたら、
 ねんざをしたベトナム人の男の子がいて、
 わたしにそのねんざした足首をさすってくれっていうんです。
 当時私は妊婦だったんですけど、
 妊婦がさするとよくなるってその子達はいうんですよ。
 不思議な感じでしたが、さすってあげました。
 (ギマコ)



・「風邪を引いたら(熱が出たら)氷風呂に浸ける」や
 「胃痛の時にはセブンナップとクラッカー」といった
 ナゾ療法がアメリカにはありますが、
 この間もっと凄いものを聞いてしまいました。
 それは、「傷には蜘蛛の巣を貼れ」です。
 会社の同僚が「皮膚ガンの手術後
 なかなか傷口がきれいにふさがらないのよねー」
 と言っていたところ、周りにいた同僚数人が一斉に
 「蜘蛛の巣を貼れば完璧に治る」
 と言い出すではありませんか。僕はただただ目が点状態。
 付け方にも色々と秘伝があるようで、
 取ってきた巣を丸めて患部に貼り付けるという意見もあれば、
 イヤイヤあのウエッブのままそっと包帯のように巻く説も。
 日頃はコンピューターが無いと仕事にならないと
 豪語している彼らが、真剣に蜘蛛の巣談義をしているのは
 なかなか乙なものでした。
 (の)



・ものもらい、がよくできます。
 メキシコにいるときにもよくできていました。
 そのときにその地では唐辛子の一種(Chile Semano)を
 まぶたに沿ってなぞるといい、と聞きました。
 彼女は冷蔵庫から、唐辛子をよりすぐって、
 まぶたをなぞってくれました。
 翌日よくなっていてかなりびっくり。
 以来その療法を信頼して実践してましたが
 いまその唐辛子が日本で手に入りにくいうえ、
 もしあったとしてもきっと食べてしまいます。
 あのとびきり辛い唐辛子が時々とても懐かしいです。
 (きょうこ)



・うちだけかもしれませんが、
 鼻血が出たら、とろろ昆布を食べてました。
 鼻血が出ると、家族から、台所に常備されている
 とろろ昆布を差し出されるので、疑問も何もなく、
 「そういうもんだろ?」と食べてました。
 (あ)



・ものもらい(めいぼ)になったとき、ウチでは、
 まず、めいぼになっている人と向かい合って立つ。
 そして、お盆の内側を、めいぼになってる人にかざし、
 三度「めいぼ来い!!!」と呪文をとなえてあげ、
 その都度、相手から「はい!!!」と返事をもらいます。
 三度目の返事をもらった瞬間に、
 持っているお盆を後ろに隠すというモノです・・・。
 (固)



・私が中学生の頃、ものもらいがひどくなり、
 知りあいのおじいちゃんが
 「俺が治してやる」と、家にやって来ました。
 私を広げた新聞紙の上に座らせ、上半身を裸にし、
 灯芯に油をしみこませ火をつけ、古銭の穴から覗きながら
 私の背中の肩の部分に火を近づけるんです。
 「パチーン!パチーン!」
 何やら黒いものが飛び出します。
 おじいちゃんは「コリャーおもしれェや!」と言いながら
 この治療(?)をつづけ、下に敷いた新聞紙と
 おじいちゃんのシャツは真っ黒になりました。
 それから1週間、わたしの背中は火ぶくれで
 シャツを着るのがつらかったですが、それ以来、なぜか
 「ものもらい」は出来ません・・・おじいちゃんに感謝。
 (まつ)



・鉄系のケガをすると、母はいつも、
 「油やいと」をしてくれました。
 ケガをした部位に、熱い油をたらすのです。
 折った厚紙にサラダ油を載せ、その紙に火をつけて
 焼きながら、ケガした場所に、油をジュッとたらす。
 うちでは、鉄サビ系のケガの時は、必ずこれでした。
 ジュッと落ちた瞬間は確かに熱いのですが、
 油は少量ですし、ピンポイントで
 うまく落ちれば、やけどにもなりません。
 (ゆんた)



・くしゃみを出なくする方法は、
 「目をつむらないこと」「まばたきもだめ」です。
 これで、グッと我慢するとくしゃみは出そうででません。
 (たま)



・ものもらいの直し方です。
 小学生の時うちに来ていたお手伝いのおばさんに
 教えてもらったナゾ療法は、
 「夜誰も見ていない時におへそに塩をすり込む」
 です。子供ながら半信半疑でやってみたら、治る!
 大学生の時にも社会人になってからも、それで治しました。
 (マ)



・ポーランド在住の獣医です。
 こちらでは目にもらい物ができたとき、
 金の指輪でそのもらい物をこすると
 よくなると言われています。
 (ゴ)



・パキスタンに住んでいたことがあるのですが、
 むこうでは蜂にさされると
 南京錠でその部分をゴシゴシこすります。
 わたしの目の前で女の子が蜂に刺され、
 痛さでワーワー泣きながらも
 「南京錠取って!」と叫んでいました。
 金属の成分が解毒するのでしょうか。
 あと、オクラの先っぽは
 「食べるとバカになる」と、必ず切り落とします。
 (よしこ)



・ナゾ療法ではありませんが、
 私は熱が出ると、かならず
 「モモのカンヅメ」が食べたくなります。
 昔、会社に勤めていたころ、
 熱を押して出勤したことがあったのですが、
 「もう限界」というときに「モモ缶」が食べたくなり、
 会社の冷蔵庫で冷やしたモモ缶をこっそり食べて、
 体力回復を試みていました。それをみた男性の先輩が
 「なんだ、オマエ熱あるのか?」
 と聞いてくれて驚いた覚えがあります。
 その先輩も、熱が出たときはモモ缶らしいです。
 ふだんは、けっこうおっかない顔をして
 仕事していた先輩なのですが、急に親近感がわきました。
 (みずまる)



・私は風邪をひく前から、
 「もうすぐ熱が出る」と大体察しがつくので
 アイスやプリンやヨーグルトなど、
 食べたくなるようなものばかりを、
 「風邪ひいてるんだもん、熱出るんだもん!」
 と自分に言い訳をしながら、
 ここぞとばかり贅沢に買い出しに行きます。
 買いにいったあと、ひたすら寝ていると、まんまと
 どんどん熱が上がってきて、ワクワクしながら、
 買ってきたものをあれやこれやと食べます。
 (や)



・しゃっくりが止まらない時は、
 そばにいる誰かが「豆腐は何で出来ている?」と尋ね、
 それに「大豆」と答えると止まります。
 ひとりでいる時に、
 「だいず」
 と何回も言っても止まりません。不思議。
 (くみぼん)



・私の住んでる地域(熊本の田舎)では、
 青アザに‘なすび’をすりこむと治るそうです。
 夏祭りの日、なすび片手に走ってくる先輩のお母様。
 「ほら、ナスビばすりこまなんたい!」
 「え?」と唖然状態の私をよそに、
 先輩は青アザのできた腕をナスでゴリゴリやられてた。
 「こればすっと治るとたい!」と。
 (ゆか)



・私は「いぼには自分の髪の毛」です。
 これはかなり根元の方を、きつく縛らないと
 だめなのですが、きっちり結べば取れます。
 本当に「ぽろっと」取れますよ。
 うちは小いぼ家系なので、詳しいのです。
 (タマ)



・風邪をひくとチョココロネを
 食べたくなるという方がいましたが、
 私の実家では子供の頃、風邪をひいた時は
 カステラと桃のかんづめを食べさせられました。
 今でも、寝込む程に体調が悪いときには
 病院に行った帰りなどに
 カステラと桃のかんづめを買って帰ります。
 母が用意してくれた2品を買って帰ると
 母に守られている気がするのかもしません。
 今は結婚して飛行機に乗らないと
 会えないようなところに住んでいるけれど
 「忘れてないよ」と自分に言い聞かせているのかもしれません。
 (れいん)



・民間療法って、いろいろあるんですね。
 カーン様もそんな方法で
 まじめに風邪を治しているのかもしれない、
 と思ったら、なんだか親しみが湧いてきました。
 さて、私の友達の中国人は風邪をひいたとき、
 コーラを沸騰させたものに
 レモンの輪切りを入れて飲むと治ると言ってました。
 「香港の知恵」だそうです。
 どんな味だろう、と風邪じゃないときに作ってみましたが
 熱くて異様に甘ったるくて理解不能な味でした。
 ・・・薬だと思わないと、飲めないよ!
 人間、病気を治すためならなんだってやっちゃうんだなあ。
 (うみ)



・ナゾ療法、もっと早く見たかった・・・。
 昨日の昼間から熱が発生して、
 頭がガンガンする中仕事をして、
 帰って体温を測ったら39・0℃!!
 さらにフラフラになり、慌てて寝ました。
 アイスノンをやって布団と毛布、
 首にはタオルをしっかり巻いて寝ましたよー。
 (起きたときには布団も何も
  かかっていませんでしたけど・・・)
 次に熱が出たときには、
 みなさんの方法を試してみようと思いました。
 (ゆ)



・お腹の音をとめる方法もあります。
 お腹がすいて、
 「クー」となるのを聞かれたくないときは、
 耳の穴の前にあるでっぱりのところを押さえる
 (両方の耳のところを押さえる)と止まるそうです。
 ともだちが、そう強く主張していました。
 (じゅに)



・目にゴミが入った時の解決法です。
 ゴミが入ったほうの目は閉じ、
 その反対側のほっぺを、内側から舌の先で押します。
 絶対確実に、目ゴミは解消します。
 (らなかな)



・まだ試したことはありませんが・・
 ものもらいが出来た時には
 涙腺の穴に髪の毛を突っ込むと治ると聞きます。
 バイキンが入りそうな気がして、
 どうも試す気になりませんけど、
 ものもらいが出来ると必ず周りから出る話なんです。
 みんな実際にやったことはないの。ほんとにナゾ。
 (あや)



・小さい頃
 「コップの向こう側から水を飲むと
  (頭を逆さにして)しゃっくりが止まる」
 と言われ、試して、危うく溺れるところでした。
 子どもって、何でも信じてやっちゃうから効くの?
 (あ)



・腕に火傷をした時、西表島の民宿ののおばあちゃんは
 氷と塩を持って飛んできてくれました。
 氷にたっぷりの塩を付け、
 痛くなるほど押しつけられるとあら不思議。
 ひどい水ぶくれになりそうな火傷でしたが、
 水ぶくれもできず、数日で治ってしまいました。
 (つぐみ)



・母乳育児中の時のことです。
 おっぱいってのは、食べ物によって
 性質が変わるんですね。
 脂っこいものを食べると、ねばく濃くなって、
 おっぱいの通り道である乳管が詰まってしまうんです.
 そうすると、おっぱいが出なくなって、
 ひどくなると、炎症が起きたりするんですけど。
 私にもその時が来ました。
 どうしても開通せず、そのうち痛くなって、
 カンカンに、おっぱいが張ってきてしまいました.
 で、あるおっぱいのマッサージ専門の
 助産婦さんのところに行きましたら、
 ひととおりマッサージしてくれて開通したものの、
 しばらく、おっぱいをあまり作らないように
 した方がいいと言うことで、
 「じゃあ、じゃがいもね」と、
 いきなり、じゃがいもをすり下ろし、それを
 生理用品の中に詰め、おっぱいに貼り付けてくれました.
 冷やしすぎず、しかし暖めて、おっぱいが
 いっぱいできないように適温を保つ目的だったようです。
 さらに驚いたことに、
 「キャベツを貼ってもいいのよ」と。
 里芋を使うこともあるとか。
 年輩の方はご存じのことなのでしょうが,
 出産前、看護婦として、西洋医学に漬かっていた私には、
 かなり衝撃的な民間療法でした.
 効果があったのか、マッサージが良かったのか、
 そのあとは、順調に出続けてくれて、
 今、わたしの子どもは2人、すくすくと育っています.
 (おやゆび)



・オーストラリアのメルボルンで出産入院中、
 胸が母乳でいっぱいになって痛さで眠れない程で
 これ以上痛み止めの薬も飲めないし
 絞ったら胸が更に母乳を作ってしまうしと辛かった時、
 看護婦さんに相談すると
 「もうこれしかないわ!」
 と最後の手段のように薦めてくれたのが
 冷やしたキャベツを胸に貼るという方法でした。
 キャベツの成分がいいのか、
 丸まった形がちょうどよかったのか、
 毎日看護婦さん達が
 冷蔵庫にキャベツを冷やしておいてくれました。
 なんとなく痛みが治まったような、
 とにかく何か処置が出来た事に安心させられました。
 海外で初めて入院、出産という不安な気持ちを
 看護婦さん達が親身に面倒見て下さって
 とても嬉しかったのを思い出します。
 (トミ−)



・チェコ在住です。
 私のチェコ人の友人も疲れたときにはコーラを飲みます。
 風邪気味の時にはコーラにショウガを入れて
 煮立てて飲んでいます。
 ルームメートは私が風邪をひいたときに
 ニンニクスープを作ってくれました。
 お粥を作りに来てくれた日本人の友人は
 あまりのにおいにのけぞっていました。
 せっかくなのでショウガコーラと
 ニンニクスープとお粥をいただいたら
 余計に気持ちが悪くなりました・・・。
 どれか一つにしておいた方が、よかったのかも。
 (匿名希望)






明日掲載の「ナゾ療法・その2」に、つづきます!

デリバリー版への激励や感想などは、
メールの表題に「ほぼ日デリバリー版」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2002-12-03-TUE

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