ほぼ日・デリバリー版。

第17号 道に落ちているもの。


こんにちは!

「今日道端で雨に打たれてる昆布を見ました。
 なぜこんなところに昆布?と思いながらも
 道端でダシを流してしまった
 昆布を見て、ホロリときました。
 『こんなはずじゃ‥‥』
 そんな声が聞こえてきそうな、
 昆布の悲しい姿が今も目に焼きついています」

という、読者の「こぶへい」さんのナイスなメールから、
この夏、「道に落ちているもの」という
哀愁ただようミニコーナーが、誕生していました‥‥。

デリバリー版に届いていたものを、
こちらで、まとめて、ご紹介いたしますね!!!







・道ばたに落ちている昆布の話で思い出しました。
 私がホロリとするのは、軍手です。
 踏まれてペチャンコになっているのにもかかわらず、
 ピースしているのを見たときなど、
 何ともせつなくなります。
 また、不思議なポーズで落ちているときは、
 いつも必ず、手でその形を真似してしまいます。
 (みこ)



・雨の中に「ダシ」を流してしまった
 昆布の話、泣けますねー・・・仕事で、
 「あー自分のバカ」「なぜ出来ない?」と思う毎日で、
 「こんなはずじゃ・・・」と朽ち果てていく
 昆布くんと自分がダブるというか。ぐすん。
 私ここで何やっているんだろうという現実逃避と、
 足もとを見て出来ることから
 きちんとやらなきゃという気持ちが
 混じって、雨にとけています。
 それにしても、なぜ雨の中に昆布?(笑)
 (ma)



・「道端の昆布」哀しく読ませて頂きました。
 道端で思い出したんですが、
 例えばカップアイスのフタと木の匙の袋が落ちてて、
 しばらく行くと本体のカップが落ちてると、
 「あぁ、この人はこの何メートルの間にアイス食べたのね」
 って推理できますよね?
 その距離が2〜3メートルだったりする時もあって
 「わっ!めっちゃ早喰い!」とびっくりします。
 ・・・そして、道に、何気なく
 ちくわ5本入りの袋などが単品で落ちてると、
 「道端で、ちくわだけを5本、普通、食わんよなー」
 と、なにかドラマを感じます。
 更に関係ないのですが、職場(スーパー)で、
 輸入のエビやイカの切り身などを見ると、
 「どんな海で泳いでて捕まったのか?」
 「どんな景色を見て育ったのか?」
 「まさか日本のこんな片田舎のスーパーに
  来ることになるとは思わなかっただろうな」
 「一緒の刺身の切り身の袋に
  お父さんやお母さんはいるんだろうか」
 とか思って、ちょっと哀しくなります。
 他の人に言うとそんなこと考えた事もないらしく、
 「ほんとだね〜」などの返事しか返ってきません。
 (せんぷうき)



・こないだ、台風が関東に上陸した日、
 急ぎ足で地下鉄の駅に向かっていた時、
 雨の道に、カツラが落ちてたんです。
 ピンもついてた・・・。
 (とと)



・こんぶ!
 思わず道端で不覚にもダシを流してしまった姿を
 想像して、微笑んでしまいました。
 なんだか、ダシを取ろうとして、うっかり
 ダシ汁の方をシンクに流してしまう悲しさに似てますね。
 小学校の頃、長い急坂を、ものすごい勢いで
 転がり落ちて行ったみかん(それも1コだけ)を
 目撃した時の事を思い出しちゃいました。
 あのみかんは、ちゃんと坂を下りきれたかなあ。
 (さわ)



・和歌山に住んでいますが、
 特に産地の町では、ある時期、
 カーブごとに、みかんが転がっています。
 (ちえ)



・先日よそ見しながら歩いていて、
 道に落ちていたバナナの皮を踏んづけて転びました。
 こんなこと絶対一生ないと思ってたのに・・・
 (さや)



・サンダルの片方だけ落ちているのを見ると、
 この人はどうやって家まで帰ったのだろう?と思います。
 (りん)



・静岡の焼津を走っていたら、
 赤信号で停止した前の軽トラックから、
 かちかちに白く凍った立派なカツオが
 「ごろん」と落ちてきたことがありました。
 (さ)



・3年前の台風の日。
 朝、どしゃ降りの中出勤しようとしたら、
 マンションの前の道端に
 ギターが雨に打たれて落ちていました。
 ホントのアコースティックギターでした。
 雨の中路上ライブをしていたコンビが
 「もうおまえとはやってられないよ!」
 といって投げ捨てたのか、
 夢に打ち破れた若手芸人的な
 想像をするだけで、ほろりです。
 (せんごくありす)



・以前住んでいた社宅の駐車場に、
 雨が降ると、ワカメのような物体が現れていました。
 「晴れると乾燥ワカメ、雨になると増える」
 をくりかえしながら、彼らは、生きていました。
 (えつこ)



・地下鉄のホームで。男性のスラックスが。
 広げたまま、ていうのかな、脱いだ後の形ではなく
 ズボンな形で(うまく言えない)ぴらっと。
 大阪の大動脈、御堂筋線での情景。シュール。
 (しのぶ)



・私が、道ばたで出会った落とし物は、パンツです。
 ばばシャツ系のあったかそうなパンツ一枚。
 私はそれに気付いても、特に気に留める事なく
 通り過ぎようとした時、向かいから歩いてきたおばさんが、
 落ちているパンツに指をさしながら
 「あら!やだ!!、パンツ!
  ちょっと、パンツが落ちてるわよ!
  こんな所にパンツが!!」
 と、私に向かって
 パンツを連呼するではありませんか!
 その頃私はまだまだ純情な(?)女子高校生。
 なのに、そのおばさんは落ちていたパンツを
 見つけた驚きを、私と共感しあいたいらしく、
 通り過ぎる私の背中に向かって
 なおも「パンツ」を連呼するのでした。
 (匿名希望)
 


・ごくたまに、アスファルトに
 バンドエイドがしっかりくっついているのを見ます。
 道の傷を保護している様で愛らしいです。
 (ぴんこ)



・中学のころ通学路で、総入れ歯を拾ったんです。
 今考えるとすごく、ひどいことをしたんですが、
 その入れ歯でサッカーしてるところを先生に見つかり、
 「こらあっ!誰の入れ歯だ!」
 と、しかられました・・・中学で総入れ歯は無いよ。
 (漢)



・学生時代、豪雪地帯に住んでいました。
 雪が降った日は、前の人の足跡を漕いでお家に帰ります。
 雪に残った足跡で、前に歩いていた人が
 どんな人だったんだろう?と想像しながら歩いたり。
 大雪が降った翌日、墓地横の歩道をとぼとぼ歩いていたら、
 こんなに積もった日にも関わらず、
 自転車のタイヤ跡を発見したことがありました。
 こんな日に自転車とはチャレンジャーだなーと思い、
 その後をたどって歩いていたら、
 タイヤ跡はどんどん蛇行して行き、
 1メートル先には自転車の跡と
 人のしりもちのような思いっきり転んだ跡が・・・・
 その後は、自転車のタイヤ跡と、
 その自転車を押して歩いたのであろう持ち主の足跡が
 とぼとぼと残されていたのでした。
 なんだか時間差で一部始終を見てしまった気分でした。
 (Marichan)



・現在西アフリカの某国に住んでます。
 私は雨の日に道端でつぶされて
 ぺちゃんこになった「さわがに」が怖いです。
 なんか笑い死にしてるみたいで・・・
 つぶされても背中(甲羅)でわらっていて。
 いつか復讐されそうで怖いです。
 私が踏んだわけではないのですが。
 (どんぐり)






和歌山みかんが、
和歌山県の高速道路の
カーブごとにころがっているというのが、
せつなくて、いいわぁ‥‥。

次回のこのコーナーで、またお会いしましょう!!!

デリバリー版への激励や感想などは、
メールの表題に「ほぼ日デリバリー版」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2002-11-04-MON

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