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第1号 インコのにおい。


みなさん、こんにちは!
「ほぼ日デリバリー版」を担当しているメリー木村です。
2年前に、たどたどしくはじめたデリバリー版も、
はやいもので、400回を重ねるにいたりました。

みなさん、いつもおもしろいメールを
お寄せくださり、ほんとうにありがとうございます。

「いつも楽しくデリバリー版、
 本家ともども読ませて貰っています。
 デリバリー版で最近すごく盛り上がってる、
 民間ナゾ療法はサイコーですね!
 (読者の「ふっきー」さんより)」

「受験生の頃、深夜のラジオパーソナリティに宛てて、
 お便り綴った日々をふと思い出させてくれたのが、
 このデリバリー版。
 あの頃はラジオを通してメールを聞いていたのですね。
 今、こうして深夜に、どなたでもない誰かに宛てて
 メールしている、自分自身の心理状況は、
 ちょっと、解析不明なのですが。
 受験生の頃も、それからずいぶん経った今も、
 気持ちの底は変わっていないんだなあ、と、
 つくづく感じました(読者の「か」さんより)」

「こんばんわ。
 ほぼ日デリバリー、いつもいつも楽しく読んでます。
 どうもありがとう!
 私のデリバリー版を読むスタイルは、
 朝、通勤途中のドトールでコーヒー飲みながら
 携帯電話から、って感じです。
 不思議なんですけど、PCで読むよりも
 こっちの方が落ち着いて読むことができるんです。
 アタマ(ココロ)にもすんなり入ってくるし。
 朝の憩いのひととき、ですね。
 『ドトール、コーヒー、デリバリー版』
 セットになってるって感じで。
 明日はそのセットにはならないけど、
 三連休も仕事だから、日曜のデリバリー版は楽しみです
 (読者の「しま」さんより)」

「ほぼ日には『日本の大衆の良心』みたいなものが
 存在している気がして、他では得られない楽しさ、
 安堵感、あたたかさをいつもここで沢山貰っています。
 海外在住の読者の方が多い様な印象を受けるのも、
 ほぼ日の普遍的な『愛しい現代日本っぽさ』が
 多少なりとも影響しているのではないでしょうか。
 かくいう私もアメリカに住んでいるのですが。
 デリバリー版を読んでくすっと笑ったり、
 じーんとしたりすること、ダーリンコラムを読んで
 さすがダーリン!って思うこと、それから、
 あのくさこればいをチェックしてニュース通になること、
 この3つは私の日常に欠かせない行為に
 なりつつあります(読者の「笛」さんより)」


深夜に残業や論文執筆中という方々からも、
ちょうどその時に届くデリバリー版を
楽しんでくださっているとのおたよりをいただきます。

そんな中で、たまにいただくのが
「過去のデリバリー版の企画をまとめて読ませてほしい!」
というメールなのです。

そこで、このたびの400号を記念しまして、
このページをリニューアルして、ここ数回は、
「インコのにおい問題」「恐竜ホロリ」「ミス定期」
「ッ問題」「言いまつがい」「こうするとこうなる」

などなどのデリバリー版のナゾ企画を、
まとめておとどけしていきたいと思います。
(※しかし、これ、企画のタイトルだけ見ると、
  それぞれ、ほんと、ワケがわからないですね……)

今日は、そのうちのひとつ、
「インコのにおい」ネタを、お届けいたしましょう。





【インコのにおい特集(第322号〜第326号)】

もともとは、
「動物のこんなしぐさがかわいい」
と、かわいらしくもりあがっていた時に
到着した、1通のメールが、きっかけでした。

「なぜかインコの後頭部の臭いにクラッときます。
 かがせてね、と言いながら、
 手乗りインコの頭に鼻をよせる姿は、
 まさに変態・・・でも、うっとり。
 多分、インコ好きにしかわからない
 フェロモンがでているのだと思います(りくほ)」


いろんな感性があるものですね、と軽めに紹介したら、
いくつもの「わたしも!」のメールが届いたんです。

「インコのにおい、わかります!!
 私は文鳥を飼っていて、
 その背中のにおいが大好きでしたよ。
 なんだか、おひさまのにおいがするんですよね〜。
 (ぷでぃん)」

「私も、インコのにおいが好きです。
 とくに、日光浴した後のひなたのにおいのインコは、
 布団を干したときと同じニオイで、いいんです!
 妹とふたりで、インコにいやがられながらも、
 あったかーい、いいにおいー、と言っては
 インコの頭をすりすりなでまくりました・・・。
 子供のころニワトリに追いかけられた姉は
 トラウマになっていて、
 私たちふたりを冷たい目で見てたけど。
 ちなみに、インコの名前は与作でした。
 (センペル)」

「インコの後頭部のにおいを読んで、うれし〜〜っ。
 私もそうなんです。
 特に、巣から出たてのホカホカのヒナの臭い!
 ・・・多分、いやゼッタイ
 巣の中でフンまみれになってた名残りだと思うけど、
 日なた臭いスルメのようなタマラナイ芳香があるんです。
 (いもりっこ)」

「インコ後頭部のお話、私も同志です!!。
 うちにはヒナから育ててる手乗りインコがいます。
 インコもヒナの時は子供の匂いなんですよね。
 わたしはオトナの香りが好きなので
 早く大きくならないかなーと願っていました。
 最近、妹が『いい匂いしてきたぜぇ〜』と言うので
 嗅いでみると、立派なインコのかほりが!
 『あぁ、大人になったのねぇ』と嬉しくなりました。
 妹曰く、体温と香りを同時に楽しめるので
 背中がおすすめとのこと。
 変態姉妹と呼ばれてもいい。
 あれだけはやめられない・・・(あだち)」

「私もインコのにおい、大好きです!
 おコメの袋を開けた時のにおいに似てるんですよ。
 主食がアワとか穀物だからかな?
 インコのつがいはとても仲が良くて、
 ふたりでギチギチいいながら首のうしろをかきあったり、
 足をかたっぽ相手に乗せたまま、うとうとしたりしてます。
 首のうしろをかいてもらってる方は
 羽がふわーと逆立って、
 体が2割増しくらい大きくなるんですよ。
 シビレるぅ〜てかんじで。
 みててホント飽きないです。(りえ)」


「え? こんなにインコのにおいの愛好者がいたの?」
と、たてつづけに届いたことに驚いていると、
次はもう、完全な「メールの洪水状態」がやってきました。
それでは、まとめて、どうぞ……。




・「とうとうブームが来た!」
 ってかんじで非常に嬉しいです、インコネタ。
 私も実家にヒナから飼ってるインコがいますが、
 後頭部はやはり日向と菜っ葉の混ざった匂いです。
 おしゃべりが大好きで、
 「パパ時間ですよ、いってらっしぃー(ちょっとなまる)」
 「ピーちゃんはトリでしょぅ?」
 「もしもしかめさん?」「なんですか?(母の口癖)」
 他多数、人間の咳のマネなどは本物そっくりで絶品ですが、
 わるい言葉もすぐに覚えてしまい、
 人前で恥をかくこと数回、油断なりません。
 (みゆき)



・インコのにおいがわかる人が
 たくさんいらっしゃって、うれしくてうれしくて、
 メールを送らずにいられなくなりました。
 みなさんとおともだちになりたーい!!
 おっしゃるとおりで、ヒナのときと
 オトナになったときのにおいは違うんですよね。
 わたしもオトナのインコのにおいが好き!
 あ〜すいません!
 ヘンタイチックな文になってしまいました。
 (にっ逃げないで・・・)
 で、うちにも手乗りのセキセイインコ(オス)が
 1羽いるのですが、この子も
 とってもいいにおいがしています。
 手に乗せて、毎日「ええ におい」と
 言いつづけていたところ、わたしが顔を近づけたら、
 インコが「エー ニオイ」としゃべるようになりました。
 このインコはほかに
 「ドシタノ?」という言葉も覚えていて、
 私がつかれた顔で仕事から帰ると、
 かごに貼り付いてこちらに向かって
 「ドシタノ?」としゃべりかけてくれます。
 (インコの気が向いたときだけ)
 そこで私はホロリとさせられます。
 (らた)



・インコのにおい私もたまらなく好き!
 間違いなくインコフェチです!
 それに加えて、目線もたまらないんです。
 小首をかしげながら、上目使いに私の様子をうかがい、
 「ねぇ〜」ってな光線を送ってくるんです。
 私がグスグス泣いてると、
 「どうしたの?」ってのぞきこんできたり、
 何かして欲しいときは、私の肩先に乗って、
 耳たぶをかみながらのぞきこんでくるんです。
 一人暮らしの私には愛すべき同居人!?
 (ひ)



・知り合いのうちの九官鳥が、突然、
 「ピー、ピー、ピー、(車がバックする音)
  ・・・あっハゲ帰ってきた」
 と叫んだんです。
 毎日奥さんが無意識のうちに口にしていることを
 覚えてしまったらしいのですが、
 ほんと、うかうかしてられないですね。
 「ハゲ」とはそこの家の薄毛のご主人のことです。
 もうひとつ、以前飼っていたインコのことなんですが、
 人がいすに腰をおろすとき、必ず、
 「ヨイショッ」と声をかけてくれました。
 これも教えたわけではないんですがねぇ・・・。
 鳥って頭いい!
 (ちょんち)



・いま、デリバリー版のインコネタは、
 「犬猫好きに押されて発言の場がない!」
 と鼻息を荒くしていた友達に、大喜びされています。
 (きよ)



・わたしは、ロサンゼルスで
 生後半年のインコを飼っていますが、
 日本にもインコの匂いにハマってる
 変態サンがたくさんいて、うれしいです。
 (・・・わたしも、そうです)
 さて、インコの匂い。
 あれは、尾のすぐ上に
 インコオイルの発生源があるからなのだそうですよ。
 日本のインコ本にはあまりのってないですが
 アメリカでは必ず図解入りで載ってる重要事項!
 インコは時々そこをこすって、
 体中にオイルをなすりつけるのですが、
 おそらくその匂いとエサの匂いが混じって、
 あのなんともいえないかほりが
 生み出されるのではないでしょうか?
 ちなみにうちのピヨリンは、朝水浴びをするのですが
 羽が生乾きの時の、あの
 ぬれそぼった匂いがもうタマりません。く〜!
 (ともちん)



・インコ好き(におい好き?)同士がたくさんいて
 本当にうれしくなりました。
 私は子供のころ、
 黄色いインコを飼っていたのですが、
 彼女はトリとは思えないほど頭が良くて、
 まるで私のいっていることを
 全部理解しているかのように首を傾げたり、
 絶妙なタイミングで鳴いたりしていました。
 そんな彼女もトリのガンといわれる病気にかかり、
 とうとう他界してしまったのですが・・・。
 彼女が死ぬ前日、私の夢に出てきて、
 「遠くに行くけど泣かないでね」といってくれたこと、
 大人になった今でも忘れられません。
 カゴから出てきて、ウチのベランダから
 空へ飛び立つシーンの夢でした・・・。
 あらら、このメールを書きながら
 ウルウルしてきてしまいました。
 みなさんの、インコのにおいメールを読んでいると
 私の肩に乗ってウトウトしていたときの
 彼女のにおいを思いだして、
 ちょっとせつなくなりました。
 (みずまる)



・インコネタで盛り上がってるみたいですねえ。
 うちのインコは、95歳の祖母が育ててるので
 「げほげほげほんん!」という咳(ちと痰絡み気味)とか、
 「はあぁぁーありがたいねえ」などと、
 ばあさんの独り言をマネして話すんですよ。
 背中の匂いを嗅がせてもらうとき、インコは、
 「あんた、あんだ、ねえええ」
 とおばあちゃんの声で言って嫌がります。
 家には猫2匹もいますが、あの肉球を
 うにうにするのもわたしの楽しみです。
 とくに子猫の後ろ足、たまらんです。
 (りのぼ)



・我が家でも随分前に手乗りインコを飼っていて、
 ほおずりして匂いをかいでいました。
 言葉で例えるのは難しいですよね、あの匂いは。
 でもよい匂い。
 家の中で放し飼いにしていたインコのお気に入りの場所は、
 水道の蛇口と洗濯機をつなぐホースの上でした。
 洗濯中はそこへ止まることのなかった彼が、
 ある時何を思ったかそこへ止まろうとして足を滑らせ、
 回転する洗濯機の中へ真っ逆様に転落したのです。
 彼は、泡の上にちょこんと乗っかったまま、
 「ギーギー」と言いながらパニックっておりました。
 本人は大慌てだろうけど、
 羽があるのに飛び立つことも忘れて
 ただぐるぐる回っているだけの姿を見て、一家は大笑い。
 もちろんすぐに救出して、
 すすいだことは言うまでもありません。
 あの時ばかりは、
 さすがに彼から洗濯洗剤の匂いがしました。
 このほかにも、彼はお湯を注いで
 調理中のカップラーメンの蓋の上に飛び乗って
 なす術もなく固まったまま鳴いたていたり
 火のついたストーブのガードに止まって足を火傷したりと
 飛んで逃げればいいような局面で
 なぜかパニックって固まってしまうドジ臭いやつでした。
 でも、掌で水道水を浴びている様子や、
 名前を呼ぶとソファの淵を一目散に走って来る様子は、
 むっちゃカワイイ!
 あと、冗談で教えた桃太郎のお話を、
 2文節ぐらいまで覚えていました。
 あと極めつけなのが、笑い声の真似。
 誰のを覚えたのかは不明ですが、
 これが絶妙なタイミングで笑うので、
 そのたびに一家は大爆笑でした。
 (はる・るるる)



・わたしの知り合いの家では、
 アフリカン・グレーという種類の
 珍しい種類のオウムを飼っています。
 フィーフィーという名前で、「お歌は?」と聞くと、
 「お歌、はいどうぞっ・・・
  ぞ〜〜ぉさん、ぞ〜〜ぉさん♪ お〜はな〜」
 と自分で司会をしてから、
 昭和初期のレコードのような声で途中まで歌うそうです。
 知り合いは、「おはな」から先も
 一生懸命教えているらしいんですが、
 フィーフィーにはちょっと難しいのか、
 「〜が長いのね♪」に入ると、
 頭をブルブルと振って拒否?するそうです。
 (かよこん)



・マッサージチェアーの足の
 バイブレーターが好きなインコがいました。
 電源の入る音がするとやってきて、
 バイブレーターの上でじいっとしているんです。
 そのまま気持ち良さそうに目を細めていました。
 電源を切ったら「はっ」と我に返ったような顔をして、
 さっさとマッサージチェアーから離れてしまいます。
 ・・・疲れていたのでしょうか?
 カーテンを開閉する音をマネするインコもいました。
 カーテンの開閉のたびに
 「シャーッシャーッ」と言ってました。
 誰もいないはずの部屋でカーテンの音がして、
 びびったことがありました。
 ドアのきしむ音をマネするインコもいました。
 ドアの開閉のたびに
 「キィーギィー」といっしょに言ってました。
 で、後日このドアの丁番に
 油をさしてきしまないように直したのですが、
 インコは今までどおり、
 このドアが動くたびに「キィーギィー」と言ってました。
 (らた)



・昔飼ってたセキセイインコはよく言葉を覚えました。
 丁度、西川のりおの「ホーホケキョ」が
 はやっていた頃だったので、教えてみた。
 わたしの唇にくちばしを置き、
 じーっと目を閉じて聞いていたんです。
 だいたい、一週間のレッスンで何でも覚えた。
 低い声が嫌いらしく、
 「ホーホケキョ」とガラガラ声で
 のりおのまねをして言うと
 唇の上をくちばしでキューっとはさむ・・・。
 「その声は嫌なんじゃ」といってるみたいでした。
 (ゆいこ)



ちなみに、動物ネタからはじまった
この「インコのにおい」シリーズは、その後暴走して、
更にギリギリな、フェティシズムの方向を極めました。

「子犬の口、インコの後頭部、
 どちらの匂いも大好きですが、私のイチオシは
 室内飼いの犬の四肢の付け根と足の裏の匂いです。
 ムッとした匂いが、タマランです(foxile)」

「犬のおしっこって醤油ラーメンの
 ツユっぽいにほいがしませんか?(とーる)」

「一晩寝た後の子供の口のにおいに、うっとり。
 3〜4歳ぐらいまでがベスト!
 ・・・って、おかしいでしょうか?(nojo)」

「こどもの耳のニオイは、いいですよぉー。
 なつかしいっていうか(こいずみっく)」

「黒柳徹子さんは、犬の耳のなかのニオイが
 たまらなく好きだと書いていました(や)」


などなど……。
ま、なんというか、スゴイです。
「ヒトってスゴイ」これが当時の感想でした。

これがいつしか、また何かの話題に変化をしつづけて、
現在のデリバリー版に至り、今は民間療法ネタで
「なめくじを食べると、いろんなことが治る」
「みみずをクチのなかで噛み砕く療法を教えてもらった」

などなどと、もりあがっているわけでして……。

今後も、デリバリー版は、たびたび話題を変えて
暴走しながら、みなさんのおたよりを掲載していきます。
今後も、ミニネタを、どうぞ、
楽しみにしていてくださいませーーー!!!!!

デリバリー版への激励や感想などは、
メールの表題に「ほぼ日デリバリー版」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2002-10-19-SAT

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