動物界にいるミグノンの友森さん。

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友森さんの、譲渡のお店。

友森 ペットショップは、以前は生後30日くらいで親から離して
ヨチヨチ歩きのときから展示販売してたけど、
新しい動愛法では、
8週未満の犬は販売できなくなりました。
いまはその移行期間。
わんわん博士が解説するのじゃ★動愛法

動愛法とは、昭和48年にできた
動物の愛護及び管理に関する法律のことじゃ。
1999年、2005年、2013年に改正された。
このたびの改正では、動物虐待禁止の目的で、
動物の所有者の責務として、動物がその生命を終えるまで
適切に飼養することが明記された。
また、動物取扱業者の責務としても、
販売が困難になった動物の終生飼養が明記されたのじゃ。
動物を販売するためには、
飼育方法についての対面での説明が義務づけられたほか、
生後56日以内の犬猫の販売、販売のための展示が
禁止となったのじゃ。
(平成28年8月31日までを移行期間とする)

友森 そういえば、この前、
深夜営業してるペットショップに
ふらっと入ってみたんです。
生後5ヶ月くらいの犬が7万円均一で販売されてて、
「7万円だ、欲しい」
と言ってみると
「抱っこしますか」
とすすめられて、抱っこしました。
糸井 まずはお客さんに抱っこさせるのが
マニュアルとしてあるんでしょうね。
友森 そうなんです。
そして、実際にどういうふうにして売ってるのか、
聞いてみようと思ってこう言いました。
「7万円なら買えるかも。
 餌代は、どのくらいかかるんですか?」
と訊くと、
「ちっちゃいから、ちょっとしか食べません。
 月に1000円くらいです」
という答えでした。
「でもこれ、毛が伸びませんか?
 トリミングにもお金がかかりますよね」
と訊いたら、
「安い店だと3000円くらいですよ」
とのこと。
「そうなんだ。じゃあ、飼えるかも。
 でもだめだ。仕事で、いつも家に帰るのが
 夜の11時くらいなんですよ」
「子犬は1日3食だけど、朝出る前にあげて、
 帰って来てすぐに食べさせて、
 夜寝る前にあげれば、それで3食ですから、
 12時間くらい留守の人でも余裕で飼えます」
それはありえないです。
「散歩とか、行く余裕ないな」
「小型犬は、あんまり散歩しなくていいんです。
 行くとしたら、週に2回くらい、家の周りだけ。
 チョロッと出すだけで、逆に、
 あんまり引っ張りまわさないでください」
「あぁ、散歩は休みの日だけ行けばいいのか」
糸井 それ、信じるよね。
友森 信じます。
「ちょっと見積もり出しますね」
と言われたので、待っていました。
そうしたら、飼育セットとケージで4〜5万円、
犬の生体保証の保険が約4万円、‥‥その保険は、
入っていると、犬が死んでも代わりの犬が来るし、
購入後1年のあいだにかかった医療費は、
お店が負担してくれるんですって。
ワクチンが1万円で3回打ってるから3万円、
マイクロチップが8千円。
全部足したら、7万円の犬が
19万8千円くらいになってました。
糸井 はぁあ。そうなんだ。
友森 「それじゃ買えません」
と言ったら
「10回払いまでは手数料無料でローン組めます。
 月1万9千8百円で、餌代入れて2万ですよ」
ということでした。
「考えます」
と言って帰ってきました。
糸井 そうやって売ってるんだね。
友森 知識がないと、飼えると思っちゃいます。
糸井 売ってる人のことを専門家だと思うからなぁ。
友森 うまいことすすめてくれましたよ。
あの人、うちの譲渡会にほしいです(笑)。
糸井 ‥‥最近俺ね、友森さんがやる
「譲渡のお店」というのがうまくいかないかな?
と思ってるんですよ。
友森 あ、やりたいです。
なんだかペットショップみたいだけど。
糸井 そう。ワンちゃんを売ってる
ショップみたいになってるんだけど、それが全部譲渡なの。
友森 全部、保護犬。
糸井 全部タダ。もちろんすべて説明する。
友森 やりたいなぁ。
糸井 問題は「どうやって食っていくの?」という
話なんだけどね、
でも、寄付だって集まるんじゃないかなと思う。
友森 うん。いま、不況だっていうけど、
うちにもたくさんの人が寄付してくれます。
糸井 ほんとに実現できたらいいなぁ。
「都会っぽいきれいなペットショップかな?」
と思ったら、そこがミグノンだった、
というのが、夢として、確実にあります。
もちろんそこで友森さんの本業である
カットやシャンプーもする。
そして、その譲渡ショップの2階が、
たとえば動物の飼育のための教室をやってたり、
3階が病院だったり‥‥。
友森 いいですね。
糸井 最高だよね。
友森 譲渡会に来てくれる人たちも
「私は動物愛護派だから」と言わなくていい。
動物を保護したり譲渡したりすることが
特別なことじゃなくなる気がします。
糸井 そう。構えずにいられます。
「あそこにきれいなお店があって、
 かわいいワンちゃんがいて、行ってみたら」
糸井 「くれたのよ」
友森 「保護犬だったんだって」
糸井 そんな感じ。
友森 私、むかしペットショップでバイトしてたから、
犬売るの、うまいんです。
糸井 ‥‥両刀使いだね(笑)。
それはいつ頃のこと?
友森 専門学生のバイト時代で、20歳くらいです。
そのときは看護師とトリマーの勉強をしていました。
学校はすごくていねいに教えてくれるんだけど、
2浪して年を食ってたので、
専門学校に3年通っても就職できないと思いました。
だから、人より技術を身につけるしかないと思って、
ペットショップは嫌いだけど、
いちばん数を扱うから、勉強になるだろうと思って
アルバイトしていたんです。

(つづきます)

東京都動物愛護相談センターってどんなところ? その1
  友森さんが週1回のペースで犬や猫の「引き取り」に通う、
八幡山の動物愛護センター本所に
ほぼ日取材班が行ってきました。
  私たちにお話を聞かせてくださったのは、
東京都動物愛護相談センターの佐竹浩之さんです。
佐竹 ここは東京都の施設ですので、
原則的に、法令にもとづいた仕事をしています。

法令というのは、狂犬病予防法、
動物の愛護及び管理に関する法律と都の条例、それから
感染症に関するヒトの側の病気の法律も所管しています。
動物から人に感染する病気が出たときの蔓延を
防止するための法律です。
ほぼ日 鳥インフルエンザみたいなことですか?
佐竹 そうです。オウム病や狂犬病など、
動物の病気にはいろんなものがあります。
そういう病気が発生した場合に、
動物の側からの感染について
我々が対応することがあります。
人と動物の共通感染症の蔓延を予防するための
試験設備もありますので、そういった研究も行っています。
ほぼ日 まずは、原則として、
人を守る法律に基いて活動なさっている、
ということなんですね。
佐竹 はい。業務の内容としては、ひとつは、
動物をきちんと飼っていただくためのPRをすることです。
例えば、小学校に動物を連れていって
みなさんにお話ししたりします。
ほぼ日 はい。
佐竹 それから、ふたつめは
危険防止や動物愛護の観点から、
飼い主から動物を引き取ったり、
犬の捕獲収容を行うことです。

この活動にともない、動物を一定期間管理します。
そのあいだ、保護動物が飼い主さんに返っていったり、
あるいは新しい飼い主さんに譲渡したりします。
それができなかったものについては、処分をします。

「動物がかかわる、人間の危機を管理する」という立場で
危険な動物を逃がさないように管理させ、
監視指導していくことも、我々の目的のひとつです。
ほぼ日 (資料を見て)
センターのなかで多くの人数を占めていらっしゃる
「予防員」というのは?
佐竹 狂犬病予防員を指します。
「予防員」は
狂犬病予防法に基づく役割の名前なんですけれども、
これはつまり「獣医」です。
ほぼ日 獣医さん。
佐竹 獣医師です。
ここ本所に16名、多摩に14名、
城南島に7名の獣医がいます。
全員で60名ほどの職員がいますが、
そのうち37名が獣医です。
ほぼ日 職員の多くの割合をしめるのが、獣医さんなんですね。
佐竹 あとは、動物指導員などもいます。
昔は、のら犬がたくさんいたから
犬を捕獲する技能を持つ職員が求められましたが、
いまは、道を歩いていても
放浪している犬を見かけることはまずありません。
ですから、そういう職員が減っています。
動物の引き取り数も、東京都では
どんどん減っているんですよ。

(このコラムも、つづきます)

2014-01-08-WED

「ランコントレ・ミグノン」は
一般社団法人の動物愛護団体なのじゃ。
東京都動物愛護相談センターから犬や猫の引き取りをし、
譲渡会やイベントなどを開いているのじゃぞ。
そこには、たくさんの人たちが少しずつ参加をしておるのじゃ。
いろんな方法があるので、気になったら
下のボタンを押してみとくれな〜っっ。