動物界にいるミグノンの友森さん。

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第2回 センターに来る動物たち。

友森 よしだは、ヤ印と仲がよかったんです。
糸井 やじるし?
友森 名前、名前。
秋田犬の名前です。

ヤ印。

糸井 友森さんは、センターで
大きな犬を優先して
連れてきたりするんだよね?
友森 そう。面積で考えます。
ある日、センターに行ったら
翌朝に処分機に入る犬がいると聞いたんです。
「どういうこと? 
 私たち、こんながんばってるのに〜」
「がんばってるけど、満室なんで」
それはそうなんだろうけど
「じゃあ、いちばんでっかい秋田犬を持って行くから
 そのスペースでよけいにあと2匹、
 処分せずに入れておいてください」
といって、連れてきちゃった。
糸井 それが秋田犬のヤ印?
友森 その話は、ヤッくんのあとにきた、
花印(はなじるし)。
そのあと虎印(とらじるし)も来た。

虎印。

糸井 秋田犬は「印」ばっかり(笑)。
友森 ヤ印に「印」って名前がついたもんだから、
「次は何印だろう?」って、
ボラさんたちが期待しちゃって。
わんわん博士が解説するのじゃ★ボラさん

ミグノンの活動に協力してくれるみなさんのことを
「ボラさん」と呼んだりするのじゃ。
ミグノンには、
あずかりボラさん、シェルターボラさん、
お散歩ボラさん、などなどがおられる。
もちろん参加もできるのじゃ。
この連載のコラムの
「ミグノンのお手伝い、
 いろいろ方法があるのじゃぞ。」
にも、ワシが載せたので、読んでおくれな〜。

糸井 友森さんの名づけは
ほんとうにセンスいいね。
わんわん博士が解説するのじゃ★友森さんの名づけ

ほんとうに味わい深いのじゃ。
ここを見とくれ。

友森 ボラさんの連絡網が「次の秋田犬、何印?」で
一色になっちゃった。
こんな状況で「印」がつかない名前にしたら、
ボラさんが辞めてしまうかもしれない、と思って。
糸井 辞めないよ(笑)。
友森 花印は、センターで
「花ちゃん」と呼ばれてたので、そうつけました。
虎印は「虎ちゃん」だった。
糸井 センターの人たちも、
名前をつけて呼んでるんですね。
友森 そう。名前をつけて、
けっこう長く置いてくれてるんです。
保護期間として定められている「1週間」で、
処分はしていないんですよ。
なのに、苦情の電話があいかわらずすごい。
糸井 どういうこと?
友森 「あれは処分するのか」
というような電話がかかってくるんです。
センターは、行政機関だから
「1週間」の保護期間のあとは処分するといって
引き取ることになっています。
もちろん告知もするし、譲渡会もしますが、
譲渡できなければ基本的に処分です。
そうすると「あそこは犬を殺す」と言われて
苦情になる。
糸井 Twitterでも
「この収容犬が期限になって、明日殺されます」
というのが流れたりするけど。
友森 そういうものに触発されて、いろんな人が
「救えないんですか?」
という問い合わせを行政機関にします。
センターはどうすることもできないのです。
さらに「あの団体に引き取らせよう」と
盛り上がることもありますが、
愛護団体にもそれぞれの事情や予定があるし、
すぐには引き取りに行けません。
もちろん、処分はさせたくないけど、
誰かに言われたからって、
その犬を引き出せるわけじゃない。
糸井 そういうタイプのことは困るね。
友森 悪意のない行為だし、
処分をなくしたいという気持ちは
私たちもほんとうに同じだから
そういった指摘や意見に対する
批判はしないようにしてきました。
だけど、あまりにつづくと
「それがセンターや愛護団体の活動の
 さまたげになっていることもある」
と言いたくなるときもあります。
ボラさんたちも
「いつもあれで困ってる」と言ってます。
糸井 友森さんは、センターには毎週行ってるの?
友森 はい。ふだん行ってるのは八幡山の本所のセンターです。
わんわん博士が解説するのじゃ★愛護センター

東京都には、人と動物がともに暮らしていくための
社会を実現するための行政機関、
動物愛護相談センターがある。
世田谷区八幡山に本所、日野市に多摩支所、
大田区に出張所があるんじゃ。

道で迷っていた猫や犬については
このページで情報を公開しておる。
もし、飼っている動物がいなくなったら、
まずはのぞいてみてほしいのじゃ。

また、譲渡会も行っておる。
興味を持たれた方はまず
譲渡事前講習会というのがあるので、
電話で申し込みをして、
受講されることをおすすめする。

友森 人の健康と環境の衛生を守るというのが
センターの第一の仕事です。
それをまじめにやったからこそ、
日本は狂犬病がなくなったんですよ。
糸井 そうだね。
友森 センターは
動物が快適にいられるように
がんばって整備をしているんですけど、
檻で犬がギュウギュウになっているところなんかを
メディアがわざと報道するから、
カメラは入れないんです。
「保護期間1週間で」とは言ってるけど、
センターはもちろんなるべく処分しない方針です。
しかし、センターに引き取られた動物が
「処分されない」となると、
持ち込みの動物が増えてしまうかもしれません。
糸井 「救われるんだ」と思うと、
捨てるやつがのびのびと捨てる、
なんてことになりかねない。
友森 「いい所に行きなさい」くらいの感じで
捨てに来たら、困っちゃいますよ。
糸井 捨てる人というのは、
個人が多いの?
友森 個人が多いです。
Twitterなどで業者を攻撃してる人が多いけど、
東京都は業者からほとんど引き取らないんですよ。
糸井 あぁ、そうなんだ。

(つづきます)
2014-01-07-TUE

「ランコントレ・ミグノン」は
一般社団法人の動物愛護団体なのじゃ。
東京都動物愛護相談センターから犬や猫の引き取りをし、
譲渡会やイベントなどを開いているのじゃぞ。
そこには、たくさんの人たちが少しずつ参加をしておるのじゃ。
いろんな方法があるので、気になったら
下のボタンを押してみとくれな〜っっ。