たまごサンドと十六夜の月と。

少しずつ冬を感じるここ数日。。。

洗面所で使う水を昨日よりも冷たく感じたり、
部屋のなかでも夜は厚手の靴下をはきたくなったり、
なにより、朝、目覚めると空気がひやっとしてて
いっそう、ふとんから出たくなくなったり。

そういえば、日が暮れてからの虫の声も
数日前より静かになっていて、
遅まきながら紅葉した葉っぱが早くも道に落ちて
かさこそいってたり。。。

しのびやかに冬はやってきてるのですねぇ。

でも、その前に
名残りの秋が夜空の月にうつくしく宿る
十三夜がめぐってきますね。
今年は、10月25日の夜だとか。

月の黄色にちなんで、
たまごサンドなんて、どうでしょう?

ほんとうはお月見団子を13個(諸説あり)と
豆や栗、秋の果物など、それにすすきや秋の七草を
お供えするようですけれど、
お月さまに対してはそれとして。
月を見上げる人にとっては
あ〜きれいだなぁ〜なんて愛でつつ
片手で食べるのに手軽かな、と。

たまご焼きをはさんであるサンドイッチなのです。
たまごサンドといえば、わたしの中では
卵を固めに茹でる→フォークなどでつぶす→
マヨネーズを和えて、適当にごろっとしたペースト状に
したものをパンにはさむ→完成。
これが定番だったのですけれど、
このサンドイッチは、ちょっと甘いだし巻き卵の
ひと切れをそのままはさんであるのですね。

ふつうのたまごサンドだったら、
「これはサンドイッチで、菓子じゃない」くらいの
分別はわたしもつくのですが、
このたまごサンドは、菓子の遠縁な感じもするかな、
という気が。

箱にも、こんなふうに書いてありますし。。。

「甘党の老舗」のたまごサンドですから、
おいしいわけです。
出汁のよく効いた、ふっくらやわらかくて甘いだし巻き卵を
ちょこっとマスタードとマヨネーズを塗ったパンに
はさんであります。

あ、お月見ですから、こんな取り合わせは
どうでしょう?

最近、コンビニで見つけて好んで飲んでる
“グランドキリン 十六夜の月”が合いそうです。
ただ、限定醸造としてあるので、
そろそろこれも終わりかもしれないのが
残念ですけれど。

ものすごいビール好きではないので
(といっても、仕事とは、
 終えてからのビールを飲むためにしてるのでは‥‥?
 と常々、実感するほどには飲みますが)、
苦みとかコクとかを理解するまでには行き着いてません。
ので、なんとなくふわっと
グレープフルーツみたいな香りがする食前酒を思わせる
このビールにここ最近はまっていまして。

う〜ん、われながら、素敵な取り合わせ♪

十三夜のあとに満月を迎える月が、
もう一度、満月になったあとには、もう冬至が。
日に日に夜が長くなりますね。

あたたかくして、良い晩秋を。

 

天のや

2015-10-26-SUN