初夏にさしかかる頃のエクレア

基本的にケチなのかもしれませんが、
ちょこっとした増量などに、
ものすごく喜びを感じます。

大きな話がまとまったとか、
すごいかもしれないコネクションが出来たとか、
それはそれで無論「おぉ〜」と思います。
でも、なんでしょうね。
数軒はしごしてサランラップと
ティッシュを安く買えたとか、
ちょっと欲しかったものが
ネットで半額くらいでみつかったとか、
夕方のスーパー特売にジャストで間に合ったとか、
この場合の“やったぁ〜”という爽快感は、
また格別といいましょうか、別格といいましょうか。

クリームが多めなのは、もっとたまりません。

前の文章とどうつながるのか? と聞かれたら、
真っ当な解答はないのですが、
感覚として「やったあぁ〜!」という実感が
似ているんですよね、実際。

ここだけは、アメリカ人に生まれたら
よかったんじゃないか?
なんて思いが頭をよぎるくらい、
日本のお店ではクリームも品よく
というか、ちょこっと飾りみたいに
乗ってることが多いですよね。
「クリーム多めにお願いしていいですか?」
と毎回、聞くのも
肩身がせまいような、申し訳ないような。
最初からドカッと
生クリームでもアイスでも盛ってあると、
体内の何かしらのメーターがピンと跳ね上がって、
即座にそれを関知した脳から、
体中にじわっと幸せな感覚が生まれる
という感じでしょうか♪

時々、近くのスーパーで
ワゴンだけの北海道フェアをやっていて、
このエクレアが並んでるのにぶつかると、ときめきます。
こんなに気前よく、
こぼれるくらいのクリームをありがとう!
と心のなかで喝采を送りつつ、
買い物かごに入れています。
特に菓子好きでない方は
「え‥‥? 胃もたれしそう」
と思われるかもしれませんが、
全くそんなことはありません。主観ですが。
こういう場合のクリームは意外に軽めというか、
もったり出来てないので、
ふたつくらいは一度に軽くいけます。主観ですけど。

ここまで気前よくクリームが盛ってあると、
いつか本店を訪れて他の品々も見てみたいナ〜
なんて思いもよぎったりしますが、
いかんせん出不精なので、
実現するかどうかはわかりません。
けれど、行ってみたいなぁと思う場所が
気持ちの隅っこにあるっていう感覚も、
なんとなくいいですよね。

もしかしたら一年でもっとも気持ちのいい季節、
出掛けられるのも、家で過ごされるのも、
どうぞよい時間を。


わたなべ まり

2012-05-15-TUE