CAKE

 
 
節分の菓子、というか豆。


そうこうしているうちに
節分です。

今年は梅の花も幾分、
早く開きはじめているような気がします。
木によっては、ほぼ満開のもあったり。

そんな折に都心では久しぶりの積雪で、
小さな花弁がそれぞれ雪を抱くのは
絵葉書のように綺麗なものの、
ことに一重の、花びらが五つ丸く並ぶ小振りな梅には
可哀想なような陽気です。

でも、「あ、梅の木が近くにあるなぁ~」と、
香りが先に立って梢に小さく開いてる花に気づくのも、
浅い春にふさわしく控えめなたよりで
二月如月の良さですね。

そういえば、節分の鬼やらいは、
なかなかやってる所も、もうないのでしょうね~。
幼稚園や保育園では、
まだ先生が鬼になったりしてるのかな?
クリスマスに頑張ってサンタクロースに変装する
お父さんはあっても、
節分に鬼に化けて豆ぶつけられる習慣は
あまりないような。
ここ数年は子供たち(お母さん達?)の
盛り上がりでいうと、
完全にハロウィーンに抜かれた感もしますし。

柊に鰯をつるすのも、飾りとしては地味といえば地味なので
どっちかというとスキップされがちな風習なんでしょうか。

スーパーには、それでも意外に節分コーナーがあって
豆やらお面やら色々、置いてありました。

mari

mari

mari

飴があったのは、どんな発想かわかりませんが、
確かに菓子の側面からも
広がりにくい行事ではありますよね。
歳の数だけ豆を食べるというのも、
子供や10代の頃がたくさんならまだしも、
歳を追うごとにそんなに豆たべさせられても‥‥
という気は正直するような。

軽く文句ばかりになりましたが、
そんなつもりで節分を迎えたいわけじゃなく、
春が立つ前の日、これも風情のある早春の始まりだなぁと
思った次第でした。
とりとめなくネガティブな内容になってしまったことを
お詫びしつつ、
良い春を。


わたなべ まり

 

 

2010-02-03-WED