CAKE

 
 
人生の味方♪


菓子じゃなくて、石鹸です。
大学の頃の友達がシアトルで働いていて
戻ってくる度に手作りの石鹸をくれます。
石鹸と菓子って‥‥どこか近いですよね。
見た感じが。

ラズベリーの香りとか
ココアマーブルとか、
肌に優しくて、すぐにお湯に溶けて、
なんだかおいしそうな石鹸です。
最近は使うのがもったいなくなって
しまってあります。

何の童話だったか、
ポッカリあいた穴に隠し事やら言いたい事やら
全部、叫ぶ話がありませんでしたか‥‥?
その童話の最後はどうなるのか忘れたけど、
久しぶりに会った友達と時を忘れて話す時は、
恥ずかしいのも情けないのも忘れて
そんな穴に放り込むみたいに、
気持ちの底を浚うみたいに
つらつら聞いてもらってる自分がいたりします。
誰しも気持ちの奥に、海藻みたいにひっそり揺らぐ
悲しさや淋しさや辛さはあって、
そんな思いが無かったら楽だけど、
やっぱり置き去りにできないくらい
愛しい悲しさや淋しさだったりするから、
大事にたずさえて歩いていくしかないんでしょうね。
身体の奥にずっと抱いてたら、
いつかあこや貝が異物を真珠にするみたいに、
悲しみだけじゃない
何かになるのかな‥‥と思ったり。
綺麗すぎるけど、例えが。

そういえば、エターナルサンシャインって映画では
覚えてると悲しくて仕方ない過去を消せる装置が
出てきましたけど‥‥
つか‥‥わないんでしょうね、きっと。
つかいたく‥‥ないですよね、ずっと。
万が一、現実にあっても。

思い描く縦糸に予期せぬ横糸が合わさって
織り上がって行く日々、
というか一生なのかもしれませんが、
いつか振り向いた時に(多分、終わり間近の頃に)
思い出す景色って、何なのでしょうね。

そう言いながら、菓子はいつも隣りにあります。
何はともあれ、チョコレートは味方ですよね♪
人生の。
食べちゃいけないと言われる場所に限って、
どうしても食べたくなるもので、
大学の図書館で割り当てられた机の辞書の中身を抜いて、
サックの中に密かにチョコを入れてたのを思い出します。
入院とかしたら病室では、どうしても食べたくなる
ものでしょうねぇ。

「愛の讃歌」がこの秋はクローズアップされるとか。
ちあきなおみさんの「喝采」が初めて覚えた歌で、
「愛の讃歌」が初めて泣いた曲だった変な子だったので
ひときわ沁みる秋の入り口です。
良い秋を。

わたなべ まり

 

 

2007-09-11-TUE