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『珠屋』のピーチロールを知っていますか？
すごくおいしいケーキをみつけました。
こういう書き出しをしてる自分は、
バカなんじゃないかと時々思います。
でも、この菓子を知らなかったコトのほうが、
もっとバカだったナとも、思い直したり。
逗子に『珠屋』って洋菓子屋があります。
ごく最近、私は知りました。
知らなかった３２年間、損をしたような気がする
菓子屋です。
「損得の感覚が、かなり欠落している．．．」
と人から言われる私がそう感じるので、
知らなきゃ損度は高いと言ってもいいかも。
あのー、洋菓子屋です、ジャンルから言うと。
和菓子屋が、家訓と心意気で
一軒一軒ガンバッてるのに対して
ケーキ屋は、ビジネスとしての色気もある、
ちょっと小洒落た青山、広尾あたりの店。
出てくるケーキにソースが模様を作りながら
かかってたりする．．．。（完全、独断で）。
で、洋菓子屋ですが、これはねぇ．．．文明開化ですよね。
多分、ケーキというモノが入ってきた時は、
バターと同じく、食べやすいものでは
なかったんでしょうね。
それで、日本人向けに工夫しつつ編み出されたのが
エクレアだったりサバランだったりロールケーキだったり。
古いところで言うと、カステラなのかな。
もちろん、本場（って、言い方、便利ですよね。
ニュース中の“当局”みたいに．．．この場合は、欧米）
にも、これらはあるワケなんでしょうけど、
ちょっとどっか違うんでしょうね。
ラーメンが中国料理とは別ジャンルとされるみたいに。
で、私はこの洋菓子というのが大好きなんですが、
まず、気どってない。スポンジが多い。
だから、食べた感がある。
こんなところでしょうか、特徴としては。
洋酒とかスパイスとかいった小細工がほとんど無く、
ストレートそのものなので、どこかホッとします。
懐かしくもあったり。
ここで話を『珠屋』に戻すと、
逗子駅前の商店街にある古風なガラス張りの店構えです。
ペンキで大きく“珠屋ーTAMAYAー”と書いてあります。
ほんとうはねぇ、なんでもおいしいんですよねー。
昔ながらのショーケースにズラッと並んでる菓子みんな。
全く、個人的な嗜好を言わせてもらうと
（って、いつも言ってますが）、ピーチロールがオイシイ。
普通のロールケーキに缶詰めの黄桃と
クリームが巻き込んであります。
この、素っ気なさが、いい。
売るからにはガンバラなきゃ、って（つもりなのかな？）
リキんでオプションを沢山つけた菓子が多いなか、
単純で過剰じゃない感じがとてもうれしいのです。
素朴に、おいしいんですよねぇ．．．。
過不足ないっていうのは、イイもんですね。難しいけど。
それで思い出したけど（って、“どれで”だろう？
まぁ、いいか）ショートケーキのまん中の段に
苺がはさんであるんじゃなくて、薄く苺ジャムが
塗ってあったりするのも、時に良くないですか？
今度、それ書こうかな。
やっぱ、わかんないけど。
じゃあね。
わたなべ まり
『珠屋』
●住所：神奈川県逗子市逗子1-5-8
●電話：0468-71-2242
●営業時間：９〜19時（喫茶は17時30分ラスト・オーダー）
●定休日：なし
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