CAKE
マリーな部屋。

『水栗羊羹』を知っていますか...?

やっぱり、日本ですよねぇ〜。
夏菓子のおいしいこと!

くずきり、ぜんざい、豆かん、
宇治金時白玉入り練乳がけ...。
もうねぇ、ホント、この国に生まれて良かったと
実感する毎日。
フランスに移住するのは、来世にしよう!
と考えを改めました。
(考え→すぐ改める主義みたいなんですよねー、
最近、自覚したんですけど。だから、ココでも
「前回違うコト言ってただろ!」って思われる事態が
あるやもしれません。あしからず)。

で、何がこの夏、感激! だったかというと、
まず、水栗羊羹(ミズクリヨウカン...)。
知ってます? 知ってるアナタは、そうとうの甘味好きか
長野の方でしょう。
これ、この夏初めて食べたんですけどね。
というか、この夏初めてその存在を知ったんですけど...
いやー、ウマい!! 読んで字のまんま、
要は栗羊羹が水羊羹になったワケです
(わかりにくいです? この言い方)。
えーと、要は今まで、冷やして食べる栗羊羹って、
ありました?
どっちかっていうと、栗=秋のイメージですから、
栗羊羹を冷やして喉ごし良く水羊羹ふうにっていうのは、
そーだなー...たとえると、
焼き芋をアイスに(あったな、コレ。じゃあ)、
ところてんを温めて(ズレた?)、
スイカをグラタンに(マズそー...)、
つまり、ややミスマッチの妙といいましょうか。
たとえがほぼ無意味でしたが、少し意外な、
でもこーしてみると、へぇ、美味しいんだ!
って感覚なんです、きっと。

信州の小布施という栗の名産地に、
私も栗好きとして時々日帰りドライブなどで行っちゃ、
おこわだ鹿子だと食べてますが、その小布施の小布施堂
という店から『水栗羊羹』なる品が出てます。
親戚からのおすそ分けで今年、ゲットしました。
あの、普通の栗羊羹を想像していただくと、
ここのは少し違ってて...。
普通のは羊羹の中に、良心的な品だと
栗そのものがゴロッと入ってるんですが
(まがいモノだと薄〜くスライスした栗が表面に乗っていて、
ほとんど詐欺の領域といっても良く...
いつかも書いたこの恨み、カナリ深いんです...)
小布施のは全体が栗のすりおろしで出来ています。
桃のかけらが入ってるゼリーと、桃の果汁で
全体が出来てるゼリーとの違いのようなモンですかねぇ。
どっちがいいかは、歯ごたえに重点を置く派、
味に重点を置く派などで違ってくると思いますが、
どっちにしろ栗好きには損を感じさせない作りです。

でも、ひとつ補足しておくと、確か小布施には
「小布施堂」と「竹風堂」という二大栗専門店があって、
かなり高レベルの競り合いをしている気がします。
本当は、小学生の昔から私は「竹風堂」のほうの栗おこわを
食べ慣れていて、これはカナリおいしい(!)です。
なので...時間のある方はドライブがてら、
小布施まで足をのばして両方の店で試してみるといいかも。
(「竹風堂」が栗水羊羹を出してるかどうかは
確かめてませんが、なんか他にも目新しいモノ、
みつけられるかもしれないしネ)。

そんなトコかなぁ〜。
あぁ〜、栗のハナシしてたら、
おこわも食べたくなってきた。
そろそろ秋の菓子も、待ち遠しいですね〜。
では〜。

わたなべ まり


『小布施堂』
●住所:長野県上高井郡小布施町大字小布施808
●電話:026-247-2027
●営業時間:9〜19時(飲食10〜16時)
●定休日:なし
●価格:水栗羊羹 6個入 1600円
         12個入 3100円
         18個入 4700円

『竹風堂』
●住所:長野県上高井郡小布施町大字小布施973
●電話:026-247-2026
●営業時間:10〜19時(買い物は8時30分ごろからできる)
●定休日:水曜日
※水栗羊羹はないが、栗おこわ、栗あんみつ、
栗アイスなどのお菓子が充実

1999-08-22-SUN

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