ほぼ日刊イトイ新聞

マンガでドミノ

今週のマンガ
『ヒストリエ』
『ヒストリエ』
著者:岩明均
発行:講談社

こんにちは。
マンガでドミノ担当のです。
毎回読者のみなさんの投稿でつながっているドミノですが、
なんと次にうまくつながる投稿がこなかったのです。
ですが、そこに前回『告白』のオススメ投稿文を読んで
作品を読みたくなった乗組員がいたのです。
そんなシブヤに次につないでもらいました。



リアルな描写つながりで、
岩明均さんの『ヒストリエ』をおすすめします。

このマンガで描かれるのは、
古代ギリシアに実在した王宮書記官・エウメネスの人生。

彼の身には、
幼少時代から大きな災難が降りかかってきたり、
はたまた偶然のチャンスに恵まれたりと
さまざまな事件が起こります。
そんな中で、
「なるほど!」と思うようなアイディアや判断で生き延び、
運を開いていくエウメネス。
展開が意外で、とっても面白いのです。

じっさいは、エウメネスの前半生はナゾで
このマンガには創作もまじえられているらしいのですが、
淡々と、冷静な描かれ方で物語が進んでゆくためか、
つい、ぜんぶ史実のような気がしてしまいます。

そして、
その時代の町の様子や、
人々の生活がたくさん描かれているのも
『ヒストリエ』の魅力のひとつだと思います。
時代も場所も遠ーく離れた「古代ギリシア」ですが
現実感が湧いて、楽しい!

いつか、舞台になった地域を訪れて、
当時のことをいろいろ想像してみたいです。

(シブヤ)

2013-07-27-SAT